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もはやボランティア?? 清涼飲料水自動販売機は、わずか56人で支えている現実

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最終更新 2020.5.15

ようこそ(^^)/ 

人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。

さて、今年も地球温暖化の影響でしょうか、4月から30℃を超える地域が続出し、全国的に真夏日を記録しています。

熱中症対策が心配され、街中のスーパーにはたくさんの種類の清涼飲料水が並んでいます。

また、自動販売機にはキンキンに冷えた缶コーヒーや炭酸飲料が実においしそうにディスプレイしてあります。

自動販売機

つい誘惑に負けて、自動販売機で缶コーヒーやペットボトルを購入してはいませんか?

自動販売機は、最近では100円自動販売機もちらほら見かけることが増えてきましたが、原則的には定価販売です。

たかが1本とは言え、自動販売機を毎日利用すれば、30年でなんと最大100万円も差がついてしまいます。

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自動販売機の誘惑に負けない方法を考えてみます。

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1 清涼飲料水自動販売機台数

一般社団法人日本自動販売機工業会の調査によると、缶コーヒーや炭酸飲料など清涼飲料水の自動販売機台数は、2018年末現在、なんと212万台が国内に設置してあるそうです。

国民56人あたり1台の清涼飲料水自動販売機が設置されていることになります。

国民56人で、1台の清涼飲料水自動販売機の経営を支えていることになります。

自動販売機の価格の合計も統計が出ています。

清涼飲料水自動販売機の売り上げは、2016年末1,740,528,000千円=約1兆7,405億円だそうです

1台当たりの平均価格は、81万6千円となる計算です。

2 56人で清涼飲料水自動販売機の経営を支えるには?

56人で、清涼飲料水自動販売機の経営を支えるには、相当の売り上げがなくては成り立ちません。

イニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持費用)を考察してみます。

清涼飲料水

2-1 イニシャルコスト(初期費用)の回収

自動販売機本体のイニシャルコストは、約81万6千円ですが、減価償却年数が約5年です。

5年で壊れるので、たいていはリース料金となりますが、保守管理費用が含まれます。大まかな計算となりますが、本体価格の5年割りの分が、毎年イニシャルコスト分としてかかってきます。

そのため、イニシャルコストを回収するためには、年間163,200円を超える粗利(あらり)がなくてはなりません。

2-2 ランニングコスト(維持費用)の回収

清涼飲料水自動販売機は、24時間365日通電しているので、電気代が4,000~5,000円程度必要となります。

また、常に商品の補充や空き缶空きペットボトルの片付けが必要となります。

毎日の点検補充は、大変な手間がかかるので、たいていの場合、メーカー側のフルサポート契約が一般的です。

フルサポート契約は、基本料金+マージン(売上の割合)が15~20%かかります。

2-3 イニシャルコストとランニングコストを回収する原資

メーカーから提供される清涼飲料水の仕入れ値の相場は、大体20円から30円引きです。

また、不人気商品や生産中止商品、リニュアル商品は半額程度となる場合もあります。

缶コーヒーなら、仕入れ値100円で販売価格130円となります。

つまり、1本あたりの販売価格ー仕入れ値=20円~30円が、イニシャルコストとランニングコストを回収する原資となります。

回収するためには、売り上げあるのみです。

2-4 シュミレーションをしてみると・・・

電気代を4,000円として、1本あたり販売するごとに30円儲かるものとして計算してみます。

1月に133本の缶コーヒーを販売して、ようやく電気代を回収できることとなります。

自動販売機のイニシャルコスト毎月13,600円+電気代4,000円+マージン代20%を支払うには、毎月704本以上販売しなければならない計算となります。

56人で1台の自動販売機の経営を支えていくためには、1人当たり毎月12.6本、年間150本の缶コーヒーやペットボトルを購入していかなければならない計算となります。

清涼飲料水自動販売機

清涼飲料水自動販売機の経営は、極めて厳しいことを示唆しています。

実際、清涼飲料水自動販売機の設置台数は、2018年末、前年比マイナス2.5%となっていて、消費者は自動販売機から清涼飲料水を購入しなくなりつつある兆候が見えてきています。

 

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3 スーパーで購入する場合と比較してみると・・・

缶コーヒーは自動販売機では130円の定価でも、スーパーであれば税込み98円、特売日となると68円で販売されているのが普通です。

1本あたり32円から62円の価格差があります。

つまり、自動販売機で年間150本購入すると、

32円×150本=4,800円を自動販売機のオーナーに支援していることとなります。

オーナーは、56人×4,800円=268,800円の支援により、自動販売機をなんとか設置しているということになります。

まさにボランティア行為そのものです。

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4 その1本で、100万円損しているとしたら・・・

缶コーヒーは、国民の生活にすっかり定着しています。

同僚や後輩も社内の自動販売機で、ためらいもなく、購入しています。

仕事の1本、寸詰まりのときの1本、終わった後の1本が格別だそうです。

キンキンに冷えた缶コーヒーを自販機から取り出して、シュパーと開けて一気に飲むのが、人生の充実を感じるときと言い放つ者までいます。

自分で働いて得たお金は何に使ってもいいだろうという考え方です。

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またまた批判を浴びるのは覚悟の上ですが・・・

あんたばかあ?byアスカ(EVA2号機)

毎日3本自動販売機で飲む人を例にとります。

1本32円の差でも、3本で96円の価格差が出ます。

仮に毎日3本を飲むとします。(多すぎ?)

スーパーとの価格差は32円とします。

1か月    2,880円
1年   34,560円
10年  345,600円
30年 1,036,800円

たかが1本の缶コーヒーとはいえ、30年の間には100万円も損してしまいます。

自動販売機のオーナーを支援するつもりがあるのでしたら、これからも自動販売機で缶コーヒーを購入すればいいでしょう。

しかし、汗水を垂らして、ストレスを抱えて、1日の大半働いて得たお金を、見ず知らずの自動販売機オーナーを支援する必要があるのでしょうか?

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お金は大切に、そして必要なときに必要なところに使うのが、正しいお金の使い方ではないでしょうか。

むだ遣い

ちょっと待て!その1本が無駄使い

ブログに愛と真の情報を

それでは