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スノーピークと山の日にみる株式投資の失敗から学ぶこと

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最終更新 2021.5.2 2018.11.21

当記事は、2017年8月22日時点での記事です。アーカイブ記事としてお読みください。

ようこそ(^^)/

人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。

さて、株式投資は本当にむずかしいです。

管理人は数年ほどのボロ負けして自粛せざるを得なかった暗黒の期間を含めて、都合ウン十年、株式投資の狂気の世界にはまっています。

なんとか、破たんせずに生きのびています。

本日は、スノーピーク(7816東証一部)を例に、株式投資のむずかしさを考えてみます。

悩み

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1 スノーピークとは

みなさんは、最近スノーピークというブランドを聞く機会がありませんか。

スノーピーク

(引用:snow peak 楽天online)

最近人気急上昇中の日本発のアウトドアブランドで、特にオートテントに力を入れているメーカーです。

あのAppleもぞっこんで、役員が工場見学にまできたという伝説もあるくらいです。

先日NHKでも記事にしていました。

biz.moneyforward.com

歴史的には1959年からある会社だそうです。

一般に知られるようになったのは、2代目社長が山井商店をスノーピークに社名変更し、2014年にマザーズに上場してからです。

本来は本格的な山岳用品を手掛けていましたが、2代目社長がオートキャンプをコンセプトにしたグッズを売り出してから、オートキャンプの大ブームに乗って、一気に日本発としては、久々の世界的なアウトドアブランドの地位を確立しました。

その革新的なデザインとしっかりした作りは、瞬く間に国内外のアウトドア派に支持され、今や衣料品やリュックサックからキャンプ用品まで、日本の総合山メーカー+アパレルメーカーになろうとする勢いの山岳グッズ製造メーカーです。

全国にも出店攻勢をかけています。

その人気はすさまじく、2016年1月には4,500円という株価をつける値嵩株に成長しました。(1000株で450万円!)

その後は、業績に見合った株価に落ち着いてきて、2017年8月9日までは、大体3,200円の価格で推移していました。

2 山の日(8月11日)創設

電通の東大卒の女子社員のすさまじい残業による自死事件は、社会に大きな衝撃を投げかけました。

この事件をきっかけに、我が国は重い腰を上げ、現在ワークライフバランスを実現するように「働き方改革」が国を挙げて進められています。

この改革の一環として、休日法を改正し、2016年より8月11日を「山の日」として国民の休日を新設しました。

これに飛びついたのは、いつもの通り一部の投資家です。

彼らは何でもビジネスに結びつけます。

山の日の新設により、ボルタリングなど山登りへの関心が高まり、山岳ブームが広がるのではないかと色めき立ちました。

山の日

現在、山岳ブランドはご存知の通り、アメリカやEUの企業の独占状態です。

歴史的にも山岳スポーツは、欧米が何歩も進んでいるので、当たり前といえば当たり前です。

これまではわずかに国内勢では、モンベルが頑張っていますが、以前日本ブランドで名を馳せたタラスブルバ(アシックス)は撤退を余儀なくされ、デサントのホールアースブランドが頑張っているくらいです。

タラスブルバ

モンベル
ホールアース

管理人は、若い頃タラスブルバが好きでした。

しかし、残念ながら、アウトドアブランドは、ザ・ノースフェイス、エディバウアー、パタゴニアなどなど海外ブランド力が、あまりにも強いです。

こうした中、純国産ブランドに期待が高まるのは、当然です。

欧米ブランドは、手足が長いなどどうしても規格が日本人の体形に合わないのも、アウトドア派にとっては、結構な悩みでした。

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3 山の日(8月11日)前々日に、12月期決算発表!

否が応でも盛り上がるスノーピークへの期待です。

なんと、山の日に合わせて、前々日の8月9日に12月期第2四半期(1~6月)決算に発表を持ってきました。

しかし、その結果は惨憺たるものでした。

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kabutan.jp

スノーピーク、今期経常を一転56%減益に下方修正
 スノーピーク <7816> が8月9日大引け後(17:40)に決算を発表。17年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比66.8%減の1.6億円に大きく落ち込んだ。
 併せて、通期の同利益を従来予想の10.3億円→3.5億円(前期は8億円)に65.4%下方修正し、一転して55.8%減益見通しとなった。

kabutan.jp

当期利益が、6億3千万円→1億3600万円と想像を超える減額となりました。

これに投資家は失望し、8月10日の株価は投げ売り状態となり、前日3,200円の株価が、なんと567円(17.5%)も1日で下落しました。

当日、8月9日の下落率第1位です。

株価暴落

1000株投資した人は、1日で56万7千円を失ったということになります。

現在でもまだ反転攻勢は見えず、8月21日時点で、2532円にまで下落しています。

4 snow peakの株価が急落した理由

snow peakの株価急落の原因は、ずばり思惑買い先行が理由だと管理人は考えます。

人気が先行し、業績に合った株価となっていなかったことにあります。

アウトドアブーム+山の日創設+純国産ブランド+海外でも人気が高い+定価販売で高い収益性+経営方針がApple社に共通

これらの思惑が、snow peakの業績を過大に評価してしまったからです。

配当こそ25円を確保していますが、PER100倍、PBR4.04倍で、2,532円は明らかに割高すぎます。

日本の株価のPERは大体15倍前後が妥当な水準とされており、100倍となると、現在の株価が6倍以上に過大評価されていることになります。

また、PBRでみても妥当な水準は1.0倍前後であり、4倍もの過大評価となっています。

今後、この人気をどう実績につなげていくかが大きな課題となります。

本当のものを見る目が肥えれば、今後snow peakブランドは確固ある地位を築き、高収益性を保つことでしょう。

しかし、今回の業績修正は、なかなか思惑通りにはいかないということをあらためて投資家に示した市場の非情な判断だったと思います。

捲土重来を期待します。

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5 まとめ

株価は、一種の人気投票の性格があり、推しの要素で、実態と乖離する人気株となり、株価がどんどん上昇することがあります。

こうしたときに、何となく有名だから、好きだから、将来ブームになりそうだからという安易な理由で、安易に株式を購入してしまうと、今回のような大暴落に遭遇してしまうことがあります。

株式投資失敗

君子危うきに近寄らずが一番です。

命の次に大切なお金です。

慎重に判断した上で、投資の是非を考えたいものです。

なお、snow peakがこれで終わったわけではありません。

この企業のイズムを考えると、株価がこのまま低迷するものとは思えません。

ただ、反転するのがいつかは誰にもわかりません。

ブログに愛と真の情報を

それでは

 

2018.11.21追加情報

スノーピークは、2017.11.30に株式を1:2に分割します。

2018.9.28には株価は反発し、1900円×2=3800円まで戻します。

しかし・・・

2018.11.21現在値は、1387円×2=2774円まで下がっています。

わずか2ヶ月で500円(実質1000円)も下がるとは!

かくも株式市場とは恐ろしいものです。

株式市場