最終更新 2019.12.10
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、先日、鹿児島市平川動物公園で起きたホワイトタイガーによる飼育員死亡事故は、何とも痛ましい事故でした。
報道によれば6年前はお互いにじゃれ合っているほどの仲のいい関係だったそうですが、本能が目覚めたのかホワイトタイガーは、よりによって育ての親の動物飼育員をかみ殺してしまいました。
動物は、所詮、獣(けもの)に過ぎないということを改めて思い知らされる事故となってしまいました。
これまでもゾウによる飼育員圧死事故、クマ牧場やサファリパークでの飼育員噛み殺し事故などが発生しており、動物飼育員の仕事は命がけです。
このように思いもかけぬ不慮の事故は、残念ながら一定割合で発生しています。
ある日、震災、台風、噴火、津波そして交通事故等で思わぬ不慮の事故に巻き込まれることがないとも限りません。
今回は、ゴルゴ13の名言を通じて、特に高い割合で身近で起きる不慮の事故から回避する術(すべ)を考えてみます。
- 1 不慮の事故統計は人口動態調査で詳細にわかる
- 2 不慮の事故による死亡者数
- 3 不慮の事故死因第1位 転倒 9,673人
- 4 不慮の事故死因第2位 不慮の窒息 9,193人
- 5 不慮の事故死因第3位 溺死溺水 8,163人
- 6 不慮の事故死を防ぐにはゴルゴ13の生き方がおススメ
- 7 まとめ
1 不慮の事故統計は人口動態調査で詳細にわかる
人生を畳の上で、老衰という形で「ありがとう。満足した人生だった。」と家族に見守られながら天寿を全うすることは、ほぼありえません。
厚生労働省では、人口動態調査統計を長年にわたり実施しています。
厚生労働省は、国民のゆりかごから墓場まで、健康で長生きできる施策を所管する省庁です。
時代と我々の健康とリスクを推し量る人口動態調査は、我々が生き延びる上で、とても大切なヒントを与えてくれます。
ここでいう不慮の事故の定義は、交通事故を除いた死亡事故です。
なお、統計は、平成29年人口動態調査(2018.3.31発表)に基づきます。
2 不慮の事故による死亡者数
平成29年に不慮の事故により亡くなった人は、35,325人に昇ります。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
内訳は、男19,699人、女15,626人です。
日本人の人口は、1億2,650万2,000人です。(平成30年4月1日確定値)
男6,155万3,000人
女6,494万9,000人です。
不慮の事故に当たる確率です。
総人口0.0279%
男0.032%
女0.024%
人口1万人当たり男性は3.2人、女性は2.4人亡くなっている計算となります。
特に男性の場合は、女性よりも不慮の事故に遭う確率が、1.33倍も高いことに要注意です。
3 不慮の事故死因第1位 転倒 9,673人
あまりの意外さに驚いた人は多いのではないでしょうか。
人口動態統計では、転倒による不慮の事故を17分類に分けています。
圧倒的に多いのが、W01スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒です。
7,475人と、転倒による不慮の事故の実に77.28%を占めています。
W00_氷及び雪による同一平面上での転倒
W01_スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒
W02_アイススケート,スキー,ローラースケート又はスケートボードによる転倒
W03_他人との衝突又は他人に押されることによる同一平面上でのその他の転倒
W04_他人によって運ばれているとき又は支えられているときの転倒・転落
W05_車椅子からの転落
W06_ベッドからの転落
W07_椅子からの転落
W08_その他の家具からの転落
W09_運動場設備からの転落
W10_階段及びステップからの転落及びその上での転倒
W11_はしごからの転落又はその上での転倒
W12_足場からの転落又はその上での転倒
W13_建物又は建造物からの転落
W14_樹木からの転落
W15_がけからの転落
W16_溺死又は溺水以外の損傷を生じた水中への潜水又は飛込み
W17_その他の転落
W00の雪道や氷道での転倒による不慮の事故は、意外にもわずか5名です。
齢を取るに従い、自分では足を上げているつもりでも、筋肉の衰えとともに上げている感覚と実際に上げた高さのズレに差がついてきます。
それが平面の微妙な段差でつまづく原因です。
できるだけ足を高く上げることを意識すること
筋力トレーニングを怠らないこと
厚底の靴を履かないことが大切です。
管理人も数年前から、本当に何げないところで躓くことが多くなりました。
特にリノリュームのような引っ掛かりやすい床面や絨毯が寄れている場合は顕著です。ノルディックウォーキングを始めました。
それからはみるみる引っ掛かる回数が減りました。
今や車社会やエスカレーターやエレベーターがあちこちに作られ、ますます歩くことが少なくなっています。
特に高齢者の場合は、転倒→大腿骨骨折→寝たきり→認知症のパターンが圧倒的です。
平面での転倒は身近な危険第1位ですので、身体を動かし、筋肉をつけておく対策が肝要です。
4 不慮の事故死因第2位 不慮の窒息 9,193人
転倒の次に多い不慮の事故が、喉をつまらせたことによる窒息死です。
なんともやるせない死因です。
特に多いのが、W79 食物の誤嚥4,739人とW80異物の誤嚥2,475人です。
正月になると餅を詰まらせて死亡する事件が後を絶ちません。
また、一時こんにゃくゼリーでの事故が多発し、EUでこんにゃくゼリー販売禁止となったことがありました。
良く噛んで食べることは基本中の基本の食事作法です。
また、乳幼児や認知症高齢者は、片っ端から周りのものを口に入れてしまうことがあります。
身近な危険を回避するためにもリスクのある人には、リスクを与えないことが大切です。
緊急時は掃除機を活用するといいなどの方法もあるので、覚えておくと便利かもしれません。
何よりも119番通報して救急車がすぐ来てくれれば一番いいのですが。
W75_ベッド内での不慮の窒息及び絞首
W76_その他の不慮の首つり及び絞首
W77_落盤,落下する土砂及びその他の物体による窒息
W78_胃内容物の誤えん〈嚥〉〈吸引〉
W79_気道閉塞を生じた食物の誤えん〈嚥〉〈吸引〉
W80_気道閉塞を生じたその他の物体の誤えん〈嚥〉〈吸引〉
W81_低酸素環境への閉じ込め
W83_その他の明示された窒息
W84_詳細不明の窒息
5 不慮の事故死因第3位 溺死溺水 8,163人
不慮の事故転倒、窒息に次ぐのは、溺死溺水です。
圧倒的に多い溺死溺水が、W65浴槽内での不慮の事故6,052人です。
夏になると海や川でおぼれる事故が報道されますが、W69自然水域での溺死溺水による不慮の事故は、676人です。
浴槽の方が圧倒的に危険です。
特に冬場になると寒暖の差が激しくなります。
脱衣所と浴室の温度差が激しいと、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすく、そのまま溺死溺水するケースが後を絶ちません。
厳寒期は、脱衣所を温かくすることが大切です。
また、過度のアルコールや過労も溺死溺水の原因になりやすいです。
若い世代に入浴中の溺死溺水は起こりやすいので、親としてもあまりお風呂が長い場合は声掛けしてみるなど対策が必要です。
W65_浴槽内での溺死及び溺水
W66_浴槽への転落による溺死及び溺水
W67_水泳プール内での溺死及び溺水
W68_水泳プールへの転落による溺死及び溺水
W69_自然の水域内での溺死及び溺水
W70_自然の水域への転落による溺死及び溺水
W73_その他の明示された溺死及び溺水
W74_詳細不明の溺死及び溺水
6 不慮の事故死を防ぐにはゴルゴ13の生き方がおススメ
第1位転倒、第2位誤嚥、第3位溺死溺水で、不慮の事故により亡くなられた方は27,029人に昇ります。
全体の76.52%を占めます。
こうした不慮の事故を防ぐには、常に最悪の場合を想定し、対策を講じる生き方が大切です。
見る前に跳べは管理人が最も大好きな言葉ですが、こと生き方については、見てから跳ぶ、確かめてから跳ぶ慎重さと臆病さが絶対に必要だと管理人は信じています。
学ぶのは、ゴルゴ13の珠玉の名言たちです。
ちなみにゴルゴ13とは、日本一の長寿連載漫画です。
世界一と称されるプロの殺し屋ゴルゴ13が、銃弾1発で世界の歴史を変えていきます。
◆この世界は、病的な用心深さと、それ以上の臆病さを持ちあわせている奴だけが、生き残れる資格を持っているのだ・・・
◆10%の才能と、20%の努力、そして30%の臆病さ、残る40%は…”運”だろうな
◆おれが、うさぎのように臆病だからだ…だが臆病のせいでこうして生きている…虎のような男は、その勇猛さのおかげで、早死にすることになりかねない
人生は臆病におびえながら生きていく。
それが長生きできる秘訣だと管理人は思います。
株式投資もまさにそうだと思います。
華のある仕手株に手を出し、巨万の富を得ても、その投資を基にまたリスキーな相場に手を出し、敗れ去っていった先人たちの歴史を思うと、臆病に震えながら株式投資を行うのが管理人のスタイルだなと痛感します。
もちろん、生き方も株式投資法も人さまざまです。
切った張ったの人生も一つの人生ですが、管理人には無理です。
7 まとめ
ホワイトタイガーにかみ殺されてしまった動物飼育員に油断というものはなかったのかと思うと回避できた事故ではなかったかと思います。
無念です。
心よりお悔やみ申し上げます。
何せ、人口動態調査でも
W54_犬による咬傷又は打撲(2名)
W55_その他の哺乳類による咬傷又は打撲(3名)
と毎年動物による不慮の事故死は発生しています。
動物には絶対という言葉はありません。
心を許してはいけなかったと思います。
生き延びるためには、臆病でならなくてはなりません。
かみ殺してしまったホワイトタイガーは、今後どうなるのかとても関心があります。
くれぐれも株式投資は自己責任により行われますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは