みなさんこんばんは 管理人のpanpanpapaです。
さて、NHK人気番組ドキュメント72時間で、先週金曜日に2015年2月に放映した「金券ショップでつかむ幸せは」の再放送がありました。
ドキュメント72時間とは、取材する場所を基本的に3日間定点取材し、その期間に偶然出入りした人たちが、実はさまざまな人生を抱えて懸命に生きている姿が明らかとなり、そこに感動を呼ぶドキュメント番組です。
毎回高視聴率を上げている良質な番組です。
「金券ショップでつかむ幸せは」は、2015年2月に東京は池袋駅地下街の金券ショップ店を取材した番組です。
昨年この放送を見たときの衝撃は、今でも忘れられません。
節約とは何か?ケチとは何か?貧乏とは何か?こずるいとは何か?運命とは何か?幸せとは何か?という疑問の答えをカメラの前でさらけ出す人たちを見て、ひょっとして自分のやっている節約も何なのか?と、自分自身の行動の答えに窮してしまったからです。
番組を見ていない人のために簡単に登場人物を紹介します。
- 1 77歳 女性 約8,000円分購入 920円の得
- 2 42歳 女性 教員
- 3 33歳 女性 派遣社員
- 4 18歳 男性 高校3年生
- 5 64歳 女性 無職 独身 がん
- 6 36歳 女性 歯科医師 おそらく独身
- 7 28歳 男性 コンビニ店員 独身
- 8 59歳 女性 元飲食店勤務 子供3人を一人で育て、再婚
- 9 40代 男性 アルバイト
1 77歳 女性 約8,000円分購入 920円の得
52円切手20枚 1枚につき1円引き
52円はがき約150枚 1枚につき6円引き(旧年賀状のため)
懸賞が大好きで、購入したそうです。ネットを知っていれば良かったのにと思いますが、77歳では止むを得ません。とてもほのぼのと幸せそうでして、当たって欲しいと思いました。
2 42歳 女性 教員
子供のためにテレカを2枚購入しました。義務教育では携帯禁止ですので、さすがに聖職者は違うと思いました。凛とした美しさを持った方でした。
3 33歳 女性 派遣社員
東京メトロ切符2枚 10円の節約
給料は30万円程度もらっているそうですが、派遣社員なので、ボーナスも出ないし、社会保険料も年々上がっているので、将来が不安で少しでも節約するそうです。
将来への漠然とした不安を抱えているのはわかりますが、まず金髪とピンクマスクではなかなか人生は切り開けない方かなと思いました。
4 18歳 男性 高校3年生
熱海までの新幹線回数券6枚 1まいにつき199円の節約
小1から習っているバイオリンの腕を磨くため、熱海まで新幹線で通っているそうです。バイオリンも100万円以上で、今年難関の音大を受験する予定だそうです。
18歳にしては、淡々とインタビューに応える姿が、すでに老成化していているなと思いました。
5 64歳 女性 無職 独身 がん
タクシーチケット1万円分 200円の節約
1人暮らしで、がんが見つかり、1人闘病、1人入院、1人治療、1人退院を繰り返しているそうです。
貯金も少なくなったことから、チケッターとなり、徹底的な節約に努めているそうです。
明るく振るっている姿が、本人の置かれている深刻さが想像でき、涙を禁じえませんでした。どこかで人生を間違うと後戻りはできません。
チケッターと言いながら、百貨店の商品券ばかりでは節約にはならないような気がしました。
6 36歳 女性 歯科医師 おそらく独身
百貨店商品券3,000円分 36円の節約
ブランド服に身を包み、百貨店で夕食を食べるので、少しでも節約のために商品券を買い求めたそうです。
生涯独身を楽しむ方は、こういう方かなと思いました。
7 28歳 男性 コンビニ店員 独身
JR切符2枚で、20円の節約
10万円入りの財布を落としてからは、徹底的な節約に目が覚め、現在1,000万円以上の貯蓄があるそうです。
それでも老後のことが心配で、アリのように生きてやることを決意したそうです。
服は初売りで購入し後は買わないという徹底振りだそうです。
自分の価値観だけで、人生を決めてしまう姿にペーソスを感じました。
8 59歳 女性 元飲食店勤務 子供3人を一人で育て、再婚
週に2回外飲みするためにクオカードを大量買いし、近所の酒屋で買い物に使って、節約するそうです。物事をズバズバいう方で、身なりも派派手な割りに相当年齢がいっていると思ったら、まだ50代でした。
相当の不摂生をされたようで、年齢よりも老けて見えました。
お近づきになってはいけないと思える方でした。
9 40代 男性 アルバイト
JR切符を購入して、10円の節約
目的は、巣鴨にあるハンバーグ屋に行って、ハンバーグを食べることだそうです。
最近ようやく親から独立して、清掃のバイトで生活できなくなるまでやってみるそうです。
そのほか、会社員とロックミュージシャンの2足わらじの男性、商品券を購入して高級たくわんを購入する男性が最後に出演していました。
衝撃的だったのは、6番の歯科医師と7番のコンビニ店員の対極にある2人でした。
片や一人暮らしを始めて、3,000円の夕食を食べるのに36円を節約して、独身を謳歌している女性と片や28歳にして1,000万円以上貯めて、それでももっと稼いで老後に備えたいと願う独身男性です。
お金は使うからこそ節約して、使うときまで貯めておく
将来が不安だから今のうちに節約し、将来に備えておく
こんな当たり前のことが、ちょっと違う解釈で節約のため金券ショップを使っている姿に愕然としてしまいました。
あなたに明日はないの?
あなたに今日はないの?
お金は貯めるだけのものでも、使うだけのものでもない。お金はあくまでも目的達成のための手段です。
このことを、しっかりと胸に秘め、あの二人のように節約に振り回されないように気をつけて、人生を生きてゆかねばならないと思いました。
もし、番組に興味をもたれたのであれば、NHKオンデマンドで見られるか、もしくは次のリンクをお開きください。
それでは