最終更新 2019.5.8 2018.8.31 2017.8.13一部修正
ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、みなさんは別荘やリゾートマンションに興味はありませんか。
週末に軽井沢や蓼科高原などで、のんびりと自然豊かな情景を楽しみ、夜は庭でバーベキューなど楽しめたらなあと夢に見ることもあります。
しかし、現実を振り返れば無理!無理!無理!
と諦めてしまう方がほとんどではないでしょうか。
本日は、そのリゾートマンションが1戸7万~10数万円で手に入れることが可能という情報を提供します。
しかし、ただほど高いものはありません。
よほど注意してかからないと、痛い目に遭ってしまいます。
一生後悔する可能性があります。
激安リゾートマンションを買ってはいけない理由を考えてみます。
- 1 激安リゾートマンションは投げ売り状態
- 2 激安リゾートマンションのからくり
- 3 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その1
- 4 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その2
- 5 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その3
- 6 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その4
- 7 都市部の老朽マンションも根っこは同じ
1 激安リゾートマンションは投げ売り状態
賃貸住宅や新居探しをされている方なら、リクルートで運営しているSUUMO(スーモ)を知らない方はいないと思います。
SUUMOには、実は別荘・リゾートというサイトがあります。
このサイトを見ると、おそらく大抵の方は、腰を抜かすことでしょう。
たとえば、長野県志賀高原の210坪の土地が10万8千円で販売されています!
また、長野県奥軽井沢の150坪の土地が、30万円!
岩手県安比高原のマンションが46㎡で15万円!
バブル世代を知っている人は、思わずえー!と叫ばれることでしょう。
即買いだと、すぐに申し込んでしまいたくなります。
しかし、天下のリクルート社が、こんな投げ売り状態で物件を売りに出すこと自体おかしいと考えなければなりません。
2 激安リゾートマンションのからくり
JRが民営化された昭和末期は、バブル狂乱の時代でした。
残念ながら私にはまったく縁はありませんでした。
むしろ株で100万円ほど損してしまい、当時20代の私のダメージは、世を儚むほど辛かった思い出しかありません。
日本中で、リゾートマンションブームが起き、特に上越新幹線の開通に伴う越後湯沢駅周辺にはリゾートマンションが立ち並び、飛ぶように売れていきました。
JR東日本も、チューチュートレインのCMで、一大スキーブームを巻き起こしたのも、遠い思い出です。
あれから約30年が経ちました。
長い長いバブル崩壊が続き、リゾートマンションを手放す人が続出し、投げ売り状態となり、今でも下落は続いているというわけです。
投げ売りの一番の理由は、年数が経てば経つほど、価値が下がっていくので、できるだけ早く手放そうとするため、価格が暴落していることが一番の理由です。
しかし、だからといってただ同然の価格に惚れて飛びついては、痛い目に遭います。
3 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その1
マンションは区分所有ですので、管理組合を作り、将来とも安心して住めるように維持修繕費(マンション管理費)を積み立てておく義務が生じます。
また、共有している部分の共益費を負担しなければなりません。
しかし、投げ売りされている物件は、ほぼ100%このマンション管理費と共益費を滞納しています。
その額は、売買が成立した後、マンション管理組合から請求されます。
不動産業者は、仲介料をもらえば取引終了ですので、関与しません。
数万円から数十万円の価格の陰に、何百万円という負債があるからこそ、売却価格は激安だというわけです。
この滞納金は、所有者となった瞬間に、所有者に引き継がれます。
まさにババ抜きのババを引き当てたことになります。
4 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その2
マンション所有者は区分所有者であることから、不動産=固定資産を所有したことになります。
夢の資産家への仲間入りです!
市町村は固定資産に対し、固定資産税と都市計画税を賦課する権限があります。
国民には納税の義務があります。
このうち土地については、固定資産税評価額の7割が賦課の算定基礎となります。
バブル崩壊以降リゾートマンションの土地は暴落しており、評価額も3年に1度見直すこととなっているので、土地の固定資産税は相当に下がっています。
しかし、建物に対する固定資産税は、再建築価格による評価方式が基本です。
マンションはどの場所で建てても建築価格がいっしょなので、いくらバブル崩壊したとはいえ、建物に対する固定資産税は下落しません。
評価額の1.5%が賦課されます。
そのため、1DKのリゾートマンションであれ、年に10万円前後の固定資産税が賦課されることとなります。
リゾートマンション所有者は、固定資産税というランニングコストを毎年負担していかなければならなくなります。
5 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その3
ほとんどのリゾートマンションは、歯抜けのようにスカスカで居住者がいない状態です。
新たに購入してくれる人を今か今かと待ち受けています。
現在は少ない居住者全体で、マンションの維持管理、修繕をしていかなければなりません。
1人当たりの負担額が高額となっている恐れがあります。
マンションは、建てた瞬間から、エレベーターの点検、受水槽高置水槽の点検管理、照明交換、屋上防水点検修繕、壁面点検修繕などありとあらゆる点検管理修繕が必要となります。
そして、その経費は時が経てば経つだけかかっていきます。
怖ろしい話です。
6 激安リゾートマンションを買ってはいけない理由 その4
物件が安ければ飛びつく人もいるはずです。
中には、管理費を支払う考えのない悪意を持った人が集まる可能性があります。
そうなればマンション管理が維持できなくなり、最悪マンション管理組合の解散となります。
管理組合には、莫大な修繕費管理費が積み立てられているので、解散となれば区分所有者に返還されることとなります。
いわゆる管理組合を悪意を持った区分所有者が、合法的に乗っ取ることも可能です。
そうなった後は、リゾートマンションは、廃墟への道を辿るしかありません。
7 都市部の老朽マンションも根っこは同じ
実は現在リゾートマンションで発生している廃墟化への道は、都市部の老朽化したマンションにも発生しています。
年数の経った中古マンションは、価格も手頃で、魅力的に感じることがあります。
しかし老朽化したマンションには、複雑な権利関係が発生し、にっちもさっちも行かなくなって、管理が機能不全に陥ってしまっているケースが往々にしてあります。
不動産は安かろう悪かろうでは、後で絶対後悔します。
以前、不動産業者の知り合いがこっそりと教えてくれました。
一番得するマンションの住み方は、15年以内ごとに住み替えることだよ。
すべての物件に当てはまるとは思いませんが、リゾートマンションブームから30年が経過しようとしている今、逃げたが勝ちという住み方は、結果的には正しいといえます。
夏草や つわものどもが夢の跡 芭蕉
ブログに愛と真の情報を
それでは