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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、みなさん初夏から秋にかけての日本の味覚といえば、カツオのたたきです。
この時期、藁であぶったカツオのたたきに玉ねぎをスライスして、ポン酢とすだちで食べれば、口中がさっぱりし、食をそそります。
しかし、そのカツオがこの春から記録的な不漁で、価格が高騰しています。
2017年6月の築地市場のカツオの平均取引額は1kgあたり1,016円でした。
この取引額は、昨年よりも17%も高く、過去最高を記録しています。
カツオは、カツオのたたきだけでなく、和食の基本ともいえる鰹節の原料でもあり、またツナ缶の原料でもあり、世界的にもとても重要な食糧のひとつです。
8月から、カツオ関連商品の値上げラッシュが始まろうとしています。
少しでも家計防衛できないか考えてみます。
- 1 カツオが捕れない理由
- 2 値上げラッシュが止まらない
- 2-1 はごろも 2017年9月1日より値上げ
- 2-2 ヤマキ 2017年8月1日よりかつお節製品値上げ
- 2-3 築地伏高の鰹節 2017.10.1(店頭)値上げ
- 3 値上げに対抗すべきこと
- 4 これまでのことはこれからも続く確証はないことを享受する
- 5 まとめ
1 カツオが捕れない理由
記録的なカツオの不漁が続いています。
世界的な日本食ブームによる乱獲が原因とされています。
(引用元:水産白書(水産庁))
先進国における漁獲量は、平成には入ってから減少傾向ですが、代わって中国、インドネシア、ベトナムなどアジア諸国の漁獲高が右肩上がりとなっています。
特に中国は、圧倒的に世界一の漁獲国となっています。
これまで中国における魚といえば、鯉に代表される淡水魚だったのですが、今や日本人と同じく、カツオも好んで食べるようになったそうです。
カツオは、熱帯地方で稚魚となって、日本に回遊する習性がありますが、稚魚の段階で、熱帯地域で巻き網漁で根こそぎ捕ってしまうのが、不漁の原因とされています。
2 値上げラッシュが止まらない
カツオが高騰しているため、削り節メーカーや缶詰メーカーは悲鳴を上げています。
軒並み値上げが発表されています。
2-1 はごろも 2017年9月1日より値上げ
シーチキンで有名なはごろもは、2017年9月1日出荷分より値上げします。
はごろもフーズは9月1日出荷分より「シーチキンマイルド」シリーズ(かつおが主原料のシーチキン)と削りぶし製品を値上げする。
「シーチキンマイルド」シリーズ、削りぶし製品の主原料であるかつおの価格が今年年明けより高騰している。高騰の原因は一過性のものではなく、世界的なかつお需要の拡大や国内水揚げの減少など、構造的変化に基づくものと想定されることから、価格改定を実施せざるを得ないとの判断に至った。
「シーチキンマイルド」シリーズ製品(シーチキンSmile、和風シーチキン除く)計5品、参考小売価格(税抜)で約6~7%の値上率。
削りぶし製品は、計41 品 参考小売価格(税抜)で約5~25%の値上率。かつおパック計13品約5~11%、花かつお、削りぶし計25品約11~25%、かつお粉末他計3品約14%アップとなる。
2-2 ヤマキ 2017年8月1日よりかつお節製品値上げ
かつおだしで有名なヤマキは、2017年8月1日出荷分より値上げです。
カツオ魚価の国際相場が高騰しているが、ヤマキは8月1日出荷分からかつお節製品の価格改定を実施する。
かつお節魚価相場は不漁を背景にバンコク相場は上昇、トン当たり2,000ドル突破も想定されている。世界的なカツオ供給不足の影響で、国内も高騰し㎏当たり価格が200円超えの見通しもある。ヤマキはこうした背景からカツオ原魚価格高騰の中で合理化・効率化によるコストアップ吸収への努力を行ってきたが、現状の価格維持は今後は難しい状況となってきたようだ。世界需要増加、水揚げの減少など構造的なカツオ相場の変化から今後も軟化は難しいとし、値上げを実施。
上げ幅は花かつお及びかつお粉末製品が11〜15%アップ、かつおパック製品は7%のアップの改定を実施する。
2-3 築地伏高の鰹節 2017.10.1(店頭)値上げ
鰹節の専門卸問屋の伏高では、鰹節を値上げします。
11月19日(火曜日)以降の発送分(11月15日よりの受注分)
について削り節製品の価格を4%~10%値上げさせていただきます。なお、11月14日までに承ったご注文でも、11月19日以降の発送分については値上げ後の価格での販売になりますので、予めご承知おきください。
また、築地の店頭で販売している業務用の削り節製品は10月1日より値上げをさせていただきます。
(通販カタログ発行の兼ね合いで、通販商品と業務用商品では実施時期が違います)
3 値上げに対抗すべきこと
市場価格は、10%前後の値上げになりそうです。
かつお節の年間消費量は、全国平均13袋(252円)
缶詰(シーチキン含む)の年間消費量は、全国平均852円と、家計にはあまり大きな影響はないように見えます。
1世帯あたり、1割上がっても、100円程度の負担だからです。
しかし、それは大きな間違いです。かつお節は、そばやや和食店で日常的に使われ、シーチキンおにぎりはコンビニの定番メニューです。
それらへの価格転嫁が予想されます。
値上げラッシュの予感がします。
対抗手段
1 シーチキン缶詰はできるだけストック買い置きしておく 賞味期限約36ヶ月
2 削り節製品もできるだけストック買い置きしておく 賞味期限約1年
3 かつお節以外の代替品(さば節、煮干など)に甘んじる
4 外食を減らす
代替品としては、真っ先に長崎名物あごだしを思い出す人も多いと思います。だしはおいしいです。
しかし、原料のトビウオは、なんと3年前の7.5倍に高騰しています!
(出典:水産白書(水産庁))
4 これまでのことはこれからも続く確証はないことを享受する
世界はすでに国際社会です。TPP協定を始め、EUとのEPA協定、それにWTOやFTAなど国際ルールの中で、貿易はますますグローバル化しています。
魚食は日本文化と主張しても、今後ますます中国や東南アジアで需要が高まります。
日本人の口に、等しく魚介類が入らなくなる可能性すらあります。
魚介類は、今後ますます高級食材となっていくことは間違いありません。
庶民には高嶺の花となるかもしれません。
5 まとめ
いかがでしたか。
魚介類の世界的ブームはすっかり定着し、中国を始めとした国々では公海での合法的な漁により、カツオを始めとしたすさまじい乱獲が始まっています。
我が国も漁業国として資源確保のためのさまざまな協定を提案していますが、なかなか批准にまでは至っていない状態です。
今月からカツオ関連商品の値上げラッシュが始まります。
(引用:三重県)
少しでも生活防衛するために、シーチキン缶やかつお節を少しでも買って置くことをおススメします。
それでは