ようこそ(^^)/
お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、私事ながら、先日、本社に呼び出され、直々に重要任務を仰せつかりました。
「ぱんぱんぱぱ君(仮名)(笑)。君の豊富な経歴を買って、優秀な人材を発掘したいんだ。来年度の本社採用試験の面接官を手伝ってくれないかね。」
「・・・はっ? 私は総合職でも事務職でもない、一介の技術屋ですよ。面接官なんて、とてもとても。」
「だからだよ、君!最近技術職で、メンタルでやられる若い社員が多いことは、君も知っているだろう。
そこで、君のようなタフな人間に面接官をやってもらいたいんだ。君の見る目が確かなことは私が知っている。」
雲の上の頂に君臨する取締役常務の直接の指示であれば、断ることはできません。
引き受けざるを得ないのが、社畜の宿命です。
しかし、かなり小ばかにされたように聞こえ、腹が立ちました。
ネット上だけで、吠えます。吠えさせてください!
第一、豊富な経験って、俺を8年で6回も異動させたのは、てめえらだろうがあああ!
タフっていう言葉は、何事にも気づかないドンくさい奴っていってんのか、おらああ!
と、私もジョジョのように本音で言いたいところですが、グッと我慢するしかありません。
本日は就職採用試験の面接について、実体験をリポートします。
就職活動している学生さんや転職を考えている社会人の方は、必読です!
ただし、我が社のみにあてはまりますので、普遍的な採用のノウハウではないことをご容赦ください。
1 我が社の場合の採用試験の選考方法
我が社の場合、一次試験で、採用倍率を4倍程度に絞り込みます。
私が入社したころは、2倍程度に絞り込んでいたものですが、筆記試験のみの判断は適正な人物評価ができないという判断に変わりました。
より広く一次試験合格者を増やし、さまざまな能力やスキルを見ることになりました。
受験者には、心理的にもつらい仕組みです。
さらに今年度からは、幅広い人材を求めることとし、受験年齢を35歳に引き上げてしまいました。
新卒の学生には、とても採用のハードルが高くなり、気の毒な受験要件です。
管理人は、個人的には第二新卒(転職者)よりも新卒に期待します。
第二新卒(転職者)は、何か理由があるからこそ、今の仕事を辞めて、我が社の入社試験を受けます。
そこには、何かしら前職時代の不満や何かしらの事情があるはずです。
社会は、リスタート者にとっては、つらいシステムです。
2 面接試験前の面接技巧研修
いきなり本番での面接では、受験者の本質を見破ることは困難なので、専門の講師からみっちり研修を受講させられました。
とはいっても、講師はあまり社会経験がなく、理論的な話ばかりで中身が無いので、一番前の席で半分寝ていました。(一番前の席は指定です・・・。)
こういったところが、私がタフでメンタルからは一番遠い人種だという評価らしいです。
ただ、講義の中で、ひとつだけうなづけたところは、転職者にとっては、とてもつらいことですが、評価は試験の前から、転職者に対しては激辛なことです。
転職者には、決して優秀ではないというレッテルを貼って、面接に望め!
転職するには、それなりの理由が必ずある。
転職する理由が、人間関係ならNGで、いくら一次試験が良くとも、採用は不可。
前職の人間関係のトラブルで止めて、転職希望では、本人はトラブルを繰り返す可能性が大であり、リスクが高い人物になるので、採用は不可とする。
家族の事情なら、評価は△だが、面接で聞き出して、説明できる理由であれば、可。
家族の事情で転職したいといっても、我が社にも転勤がある。
自分本位の異動など無理筋であるにもかかわらず、自分本位の異動を希望する行動をとる可能性が高い人物である。
このように転職者の評価は、超激辛です。
転職を考えている方は、まず現職は止めてはいけません!
転職に成功してから、退職手続きをとられることを強く助言します。
不退転の決意は格好はいいですが、リスク特大で、無職になる可能性があります!
なお、我が社は人物本位の評価なので、出身学校は、まったく考慮しません。
3 リアル面接
面接は、4人で行いました。
4人で役割分担で進めます。
すべては履歴書で質問を考えます。
人事部の事務職 履歴書に誤りがないかどうか
人事部の係長 志望動機、学生時代や現職時代の部活動、卒論テーマや現職の実績
管理人 性格の自己分析、何をしたいか、関心のあるテーマを持っているか
人事担当取締役 総括
管理人の私の役割は、性格の自己分析と何をしたくて我が社を選んだかを主に尋ねることでした。
良くリクルート系情報誌などでは、面接の技法として、ノックして座る仕草から厳しい評価が入るとされていますが、我が社にはまったくあてはまりません。
誰もがリクルートスーツに身を包み、ぎこちなく対応しますが、それがとても初々しくて、かえって好感が持てます。
その仕草を流れるようにされてしまうと、この人何物?とかえって取り繕っている姿が印象に残り、加点が低くなります。
特に新卒の方は、まだ学生であり、素の自分を正直に出して、絶対入社したいんですという意欲とやる気を前面に出した方が、加点は高くなります。
4 一番求めるのは、コミュニケーション能力と持続する志
組織が一番求める人材は、組織のために懸命に働いてくれる人物に尽きます。
しかし、組織は、ワンマンプレーではなく、チームとして役割分担の下で働く者を求めます。
組織の和を乱す者、軋轢を生む者、反応速度が悪い者は、NGです。
履歴書に自分はこんなにがんばっているんだとたくさんの功績を書いてくる受験者もいますが、まったくというほど評価の対象にはなりません。
むしろ自己主張が強い組織の和を乱す者に見られがちです。
大切なことは、面接時に面接官の質問に対し、即座にレスポンス良く答え、しかも、質問に期待する回答に近い答えを出す力にあります。
つまり、長けたコミュニケーション能力です。
この能力のない人は、面接試験では厳しい結果が待っています。
しかし、コミュ力(コミュニケーション能力)のスキルは、訓練でいかようにもなります。
これからの時代、コミュ力と英会話力は、絶対の武器となるので、いくらでも高めておくことをおススメします。
5 面接官となった感想
面接試験を通じて、感じたことは、受験者のタクティクスのなさです。(嘆)
人生をかけての採用試験ですが、回答がマニュアルで練習してきたものであることは、初めて面接官となっても、手に取るようにわかりました。
あまりにも面接に対するタクティクスがないのが目につきました。
面接試験で最大のポイントは、身なりでも仕草でもありません。
面接者の質問に対して、いかに適切にレスポンス良く答えることができるかにかかっています。
しかし、実は、面接者の質問は、むしろ受験者の支配下にあります。
それは履歴票です。
面接者は履歴票を元に質問してきます。
履歴票には、マイナスイメージのことは書かない、反対にトピックスとなりやすいこと、努力してきたことを積極的に書いて、面接官の質問を受験者に有利な質問に誘導することができます。
ところがです。
私は優柔不断です。
私は慎重な性格で判断に時間がかかってしまいます。
私はのめり込むタイプで、視野が狭くなります。
家族が地元に戻ってきて欲しいといっていることが動機です。
私は希望する大学に落ちたため、大学では毎日4時間勉強に臨みトップとなりました。
私の趣味は自宅で手芸とテレビを見ることです。
などなど負のイメージを与える内容を自ら書いてある履歴書ばかりでした。
これでは面接官に人物に対する負の刷り込みが入ってしまい、面接前から挽回することは困難です。
履歴票にはうそはいけないが、真実のすべて書くものではありません。
面接試験は、人生の一大転機にいかに面接官の心を動かすかにかかっています。
6 まとめ
いかがでしたか。
就職試験は、人生を左右する試験です。
遊び半分ではなく、人生そのものがかかっています。
一次試験を突破すれば、二次試験を突破することに全力を尽くさなければなりません。
面接に必要なものは、身なりや仕草のスキルではありません。
我が社で求める人材は、コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力を高めるスキルアップは、練習しても練習し足りないくらいの努力が必要です。
また、コミュニケーション能力を光らせるためには、面接官のすべての質問の基礎となる履歴票に対する戦略です。
マイナスイメージの履歴は、絶対に書かないことに尽きます。
また、面接時には、本音は吐かないこと。
今回の面接では、いい感じで進んでいたにも関わらず、実は付き合っている人が御社にいたので、転職したいとカミングアウトした受験者がいました。
これで、不合格です。
プライベートな理由での転職は、相当に評価が下がります。
御社の企業理念に感動したから、御社の開発する製品が子供のころから好きで、御社で働くことを夢見てきたなどストーリー性を持ってややオーバーに答え、面接官の記憶に刷り込むことが、審査の際に大きな影響を与えます。(オーバー過ぎは減点になります。)
なお、我が社の採用試験なので、他の企業に適用できるかどうかはわかりませんが、参考にできるところもあるかもしれません。
人生は勝ち取るもの、そしてつかみ取るものです。
それでは
PS
面接試験は無事に終わりましたが、常務や人事課からは何の労いの言葉もありません。
ふざけやがってええええええ!(怒)