最終更新 2021.10.23 6.5 2020.11.30 5.3 2019.9.8
ようこそ(^^)/
人生を豊かに安心して生きるためには、健康と最低でも2,000万円は必要説に全面的に賛同する当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは、マイホームを選ぶ際に何を重視されますか?
予算、広さ、利便性、間取り、駅からの距離などさまざまだと思います。
しかし、管理人はもっと大切な条件は、アメニティ(快適さ)であると信じています。
本日は、マイホームを選ぶ条件として、極めて大切なNIMBY(ニンビー)について、考えてみます。
後々後悔することがないようにマイホーム探しは、石橋を叩いても渡らない慎重な判断が求められます。
管理人は、NIMBYで失敗し、2400万円を損したたわけ者です。
- 1 NIMBY(ニンビー)とは
- 2 具体的なNIMBY例
- 2-1 衛生面と環境面への影響から反対される施設
- 2-2 風紀や治安の悪化を理由に反対される施設
- 2-3 一部医療施設、一部福祉施設、一部宗教施設
- 2-4 その他忌避施設
- 3 都市計画法と建築基準法とNIMBYとの関係
- 4 快適で安全な終の棲家に住むために知っておくべきこと
- 5 NIMBY対策で我々にできること
- 6 まとめ
1 NIMBY(ニンビー)とは
NIMBYという言葉を知っていますか?
NIMBYとは、Not In My Back Yardの頭文字をとった略語です。
社会的に必要な施設であることは認めるが、私の庭の裏は嫌だよという意味です。
いわゆる迷惑施設の総称です。
たとえば、世界中で忌み嫌われる原子力発電所は、電気を安価に安定供給する意味では、現代社会に必要な施設です。
しかし、チェルノブイリや福島第一原子力発電事故の例を見ればわかるとおり、ひとたび事故が発生すれば、大変な事態となってしまいます。
NIMBYに対しては、絶対に近くには作るなと猛烈な住民運動が展開されることがしばしば起きます。
都市で生きている限りは、ごみ焼却施設や下水道浄化施設など都市生活を快適に過ごせるインフラ整備は絶対に欠かせません。
それはわかるが、俺の住む近くにだけは作らないでくれという施設がNIMBYと呼ばれています。
2 具体的なNIMBY例
NIMBYは大きく分けると3つに分類されます。
2-1 衛生面と環境面への影響から反対される施設
騒音、大気汚染、水質汚染、悪臭、放射能汚染、疫病(伝染病)などの公害が発生するという理由で反対される施設です。
清掃工場、廃棄物処分場、下水処理場、食肉処理場、空港、軍事施設、核関係施設、バイオハザード施設(研究所)、火葬場、墓地、刑務所、更生施設等
最近は保育園、学校、大学も子供の声が騒音、大学生の迷惑駐車や酔っ払いなど治安悪化などの理由で、保育園や大学の立地に反対運動が起きることがあります。
また、住民の憩いの場や避難の場ともなる公園も、人が集ってうるさい、噴水がうるさい、犬の放し飼いが迷惑、浮浪者が棲みつくなどの理由で反対運動が起きることもあります。
国立医薬品食品衛生研究所は、医薬品や食品の安全性を評価する国民生活に不可欠な施設ですが、30年もかけて、2018年1月より川崎市のキングスカイフロント地区(羽田空港前)にようやく移転することができます。
バイオハザードの危険性があるという理由で、23区以内に移転は認めないと決議され、移転に30年もかかりました。
2-2 風紀や治安の悪化を理由に反対される施設
児童の目につくことで、教育や風紀に悪影響を及ぼすという理由で反対される施設です。
ラブホテル、パチンコ店、ソープランド、ゲームセンター、場外馬券場などがあてはまります。
これらの施設は、建築基準法、風俗営業法や各自治体の独自規制(例:ラブホテル建築規制条例)で立地規制が厳しく定められており、住宅地と隣接することは基本的にはありません。
2-3 一部医療施設、一部福祉施設、一部宗教施設
精神科病院や特別養護老人福祉施設などは、住民運動で建設が反対されることがあります。
大雨や地震、河川氾濫などで、老人福祉施設が巻き込まれる悲惨な事故が全国でたびたび発生するのも、人の目に触れられたくないというやむを得ない理由で追いやられているのが現実です。
オウム真理教など新興宗教施設も猛烈な建設反対運動が起きる場合があります。
2-4 その他忌避施設
幹線道路、ダム、発電所など騒音や渋滞などの公害の発生源となる施設やテロの標的施設などがNIMBYに挙げられます。
最近は風力発電の重低音による健康影響や携帯電話発信基地の電波による健康影響などで反対運動が起きることがあります。
また、太陽光発電パネルの設置で、土砂災害や河川決壊が発生することがあり、安易なパネル設置への規制も検討されています。
2015.9.5鬼怒川決壊も太陽光パネル設置が決壊の原因と推定されました。
3 都市計画法と建築基準法とNIMBYとの関係
我が国は狭い国土にたくさんの国民が住んでいるため、土地の高度利用は我が国の宿命ともいえるものです。
そのため、NIMBYにより健全な市民生活が損なわれないように都市計画法や建築基準法で、用途制限がかけられています。
本来、団地の中に突然ラブホテルができたり、ごみ焼却場を作ることはできません。
しかし、用途区域の境や近隣にNIMBYが建設される恐れはあります。
4 快適で安全な終の棲家に住むために知っておくべきこと
マイホームの立地を選ぶ権利は、国民自身が持っています。
住むことは自由であり、憲法で保障されています。
住居地域という条件さえクリアすれば、日本中どこに住んでもよいわけです。
すでに都市計画が決定しているプロジェクトはたくさんあります。
たとえば都市計画道路は5年に1回ずつ計画が策定されていますが、立ち退きなどの問題でなかなか道路が開通できないでいる都市計画道路が全国に山のようにあります。
しかし、長い年月をかけてでも開通しなければこれまで税金を投与してきたことが無駄になってしまいます。
閑静な住宅街にある日突然都市計画道路が開通し、団地内を通り抜ける車が急増し、生活環境を著しく悪化させてしまうケースもあります。
また、2017年度より、公園内に特区により、保育園を作ることが認められ、子育て支援から全国に広がりを見せ始めています。
子供の声を騒音と考える市民も多く、今後あつれきが生じることが懸念されます。
このようにNIMBYはいつでもどこにでも起こりうる問題です。
5 NIMBY対策で我々にできること
我が国の狭い国土を考えると、許容すべきことは許容する考えに立つしかありません。
だからといって、NIMBYを絶対に許容しない考えの方も多かろうと思います。
管理人もまた我慢なりません。
そのためには、都市計画図とにらめっこしながら、開発計画や都市計画道路など発生源施設計画がないことを事前に調べ上げ、その付近の一戸建てやマンションは絶対に購入しないことをオススメします。
それでも100%防ぐことは困難です。
都市計画は5年に一度見直されるからです。
その際は引っ越すか、運命として許容するか、撤回を求めて闘うかの3つの選択肢しかありません。
6 まとめ
NIMBYは社会にとって必要なものも多く、一概に反対とまではいえませんが、できることなら住む場所の近くには作って欲しくないというのが、国民の本音だろうと思います。
総論賛成各論反対という奴です。
NIMBYが近くにないこと、将来も近くに建設計画がないことを可能な限り調べ上げた上で、一戸建てやマンションを選ぶ必要があります。
しかし、何が起きるかわからないのが世の中です。
雲の向こうはいつも青空であることを願い、運命に翻弄されずに生涯を終えていきたいものです。
There is always light behind the clouds.
(雲の向こうはいつも青空)
ブログに愛と真の情報を
それでは