ようこそ(^^)/
お金を貯めることを通じて、
人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、昨夜天下のJCBから電話がありました。
「いつもJCBカードをご利用いただきありがとうございます。」
えっ!
また、何かやらかした?
真っ青になりました。
ネットフィッシング詐欺にでも引っかかって、多額要求?
「お客様にはいつもリクルートカードプラスを通じて、JCBをお使いいただき誠にありがとうございます。」
どうやら不正使用のことではないようでホッとしました。
しかし、リクルートカードプラスの話が出たことに、ドキッとしました。
もしかして、リクルートカードプラス改悪のお知らせ?
いえ、リボ払いの勧誘でした。
本日はこの顛末について語りたいと思います。
みなさんも甘い罠には十分ご注意ください。
1 JCBからの電話勧誘
JCBからの電話は、「支払い名人」キャンペーンに参加しませんか?という勧誘でした。
管理人は、クレジットカードを4枚使っています。
いずれもJCBカードなので話は聞かざるを得ません。
「現在、JCBでは支払い名人キャンペーンを開催中です。
登録とカードのご利用だけで1,500円がキャッシュバックされるんです。お得です。」
(引用:「支払い名人」新規登録・利用でもれなく1,500円!)
「手続きは何か必要なんですか。」
電話の向こうの声がパッと明るくなりました。これは脈があると思われたのでしょう。
「はい、登録は無料です。登録してから1か月以内に5,000円以上、翌月にも5,000円以上JCBカードを使っていただければ、1,500円をキャッシュバックいたします。」
JCBカードといっているところが、研修を受けた上で臨んでいるなと思いました。
「ほう、それはお得ですね。支払い方法は何か条件があるんですか?」
電話の向こうの声のトーンが明らかに変わりました。
「いえ、支払いは普通にクレジットカードでの支払いです。」
「ひょっとしてリボ払いですか?私はリボ払いはしませんが。」
「そうですか。支払い名人に登録される場合は、リボ払いは条件になります。しかし、5万円以下の一括払いに設定するとリボ払いでも金利はかかりません。」
「私は、1回払いしかしないんですよ。リボ払いは使いません。」
「リボ払いでも金利がかからない方法があるんです。」
「手続き忘れるんで、結構です。」
やはり、リボ払い手続き勧誘のための電話でした。
2 恐怖のリボ払い
リボ払いの恐怖については、当ブログでも何度か記事にしています。
特に金融リテラシーについて書いた記事は、当ブログ初のバズりというか、誹謗中傷の嵐で、ちょっと参ってしまった苦い過去があります。
世の中には、金利がかかっても便利ならリボ払いを選択する人がたくさんいることを知りました。
しかし、リボ払いは、通常年に15.00%もの金利がかかります。
JCBサイトでは親切にもシュミレーションサイトがあり、金利を自動計算してくれます。
試してみました。
ショッピングのため、20万円をリボ払いにして、月々5,000円の支払いにします。
さて、金利はどのくらいかかるでしょうか?
支払い総額は、250,733円です。
金利は50,733円もかかります。
こんな怖ろしい支払いは、どんなに便利であろうが、管理人は絶対しません。
クレジットカード支払いは、金利のつかない1回払い若しくは2回払いが絶対条件です。
カード会社によっては、ボーナス払いも金利0%キャンペーンを行う場合があるので、これを活用する手もあります。
どう考えても、炎上する理由が今でもわかりません。
金融リテラシーを知らないと、搾取されるだけなのですが・・・。
それでいいという方に対し、管理人は止めろとはいえません。(^^;
すべては自己責任です。
3 経済行動学ナッジ理論の恐怖
聡明の読者の方は、リボ払いはしたくないから、1,500円キャッシュバックのためにわざわざリボ払いしないと判断されると思います。
しかし、中にはリボ払いでも金利がかからない設定にすれば、金利がつかないし1,500円もらえるものならもらっちゃおうかしらと考える人もいるかもしれません。
もちろん、しっかりとリボ払いではないことを確認して毎月支払いに気をつければ大丈夫です。
しかし、考えてください。
何故、カード会社が、1,500円も支払って、金利のかからないリボ払い設定を勧めてくるのか。
ここに、2017年ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授のナッジ理論があります。
簡単にいうと、ひとは一度手続きを行うと変更したいとは思わない行動を起こすという理論です。
たとえばスマホや携帯電話の契約の際に1か月間サービスなのでぜひ使ってくださいとさまざまなコンテンツサービスが付帯されます。
しかし、1か月経ってすぐさま契約を止めるかというとなかなか止められません。
私も10数年使用続けていたPHSがありますが、止めようと思い立ったのが7年前です。
7年かけて昨年9月にようやく解約しました。
なんとなく惜しいということで、ほとんど使わないのにずるずると毎月約2,400円も支払っていました。
約20万円も無駄にしてしまいましたが、不思議と損した気にはなりません。
これがナッジ理論です。
もろに適用されるほど管理人は隙の多い人間です。(^^;
リボ払いに話を戻します。
リボ払いに契約して、金利がつかなくなる方法は、結構煩雑で、限度額を超えると毎回手続きしなければならない場合がほとんどです。
ナッジ理論に従えば、当初はリボ払いはしないと頑張っても、毎月のカードの利用料が確実にコントロールできるわけではなく、いつのまにか面倒になり、リボ払いでもいいやということになってしまいます。
つまり、支払い名人の1,500円キャッシュバックは、リボ払いに勧誘するための撒き餌ということになります。
4 まとめ
いかがでしたか。
ナッジ理論は、実はさまざまなビジネスで応用されています。
消費者の心理を巧みに利用しています。
ただし、誤解を招くといけませんが、リボ払いは利息制限法や出資法で認められているものです。
金利を負担しても、毎月の支払いが定額でとても便利という人もたくさんいるということは管理人も炎上で経験済みです。
ただし、お金を貯めるのであれば、高金利を負担するリボ払いは選択肢にはないだけのことです。
世の中は実はゲームの理論で成り立っています。
トヨタ自動車の営業利益が2兆円だからといって、車の価格が高すぎるという人はいないと思います。
その価格、そのサービスに満足するのなら、高い金利負担もやむを得ないという人が存在するだけです。
お金を少しでも貯めたいのであれば、金利を含め、無駄な出費を抑えることが一番ではないでしょうか。
預ける金利が0.01%(1年定期)で、借りる金利が15.00%であれば、1,500倍です。
どうあってもリボ払いの選択肢はないと考えるのは管理人だけなのでしょうか?
それでは
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