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お金を貯めて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、痛い写真UPすみません。(^^;
みなさんはインフルエンザの予防接種はお済みですか?
管理人も子供の受験があるため、初めて予防接種しました。
4人×3,500円=14,000円の出費です。
ご存知の通り、2018年は3種類のインフルエンザが同時に流行るという特異的な年となっています。
最悪、3度かかる人もいる大流行です。
あの新型インフルエンザにより世界的流行(パンデミック)騒ぎがあった2009年を追い越す勢いだそうです。
これまでインフルエンザの治療薬は、ご存知タミフル、リレンザ、イナビルそしてラピアクタ(点滴用)の4種が開発されてきました。
インフルエンザを抑えることは難しいとされていましたが、技術開発の進展はすさまじく、いい時代に生まれたことに感謝したいと思います。
そして、2018年5月に夢の治療薬「ゾフルーザ」が塩野義製薬より発売予定です。
インフルエンザの脅威から、人類が(一時的に)守られるかもしれない時代がやってこようとしています。
1 インフルエンザの社会的損失
今シーズン、みなさんはインフルエンザの予防接種をされましたか?
ご存知のとおりインフルエンザウイルスは、つぎつぎと変異を繰り返します。
そのため抗ウイルスワクチンは、流行の可能性を想定して製造するため、当たり外れが多く、的中率は20%~30%といわれています。
この確率が高いか低いかは、人それぞれの判断にはなります。
ネットでは壮大な無駄使いだと批判する論調もあります。
しかし、まったく効かないわけではなく、重症化を防ぐ意味では効果的なので、接種することにより、安心感は違います。
我が家も今のところ罹っていないのは、ワクチン接種のおかげと勝手に思っています。
学校保健安全法では、インフルエンザに罹った場合は、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過し健康が回復すれば外出の自粛を終了することが可能である」と決めています。
この法律に準拠して、たいていの会社の就業規則では、インフルエンザに罹った場合、解熱しても2日間は、禁足処分とするところが多いとされています。
管理人の会社でも、先日会社の最高幹部がインフルエンザに罹ってしまい、5日間決裁が滞り、大変な損失を被りました。
1年のうち5日間となれば、就業日を270日としても1.9%に当たります。
とんでもない損失です。
東レの試算によれば、首都圏でインフルエンザが大流行して、学校や保育所が閉鎖となれば、親は会社を休むしか方法がなくなります。
その社会的損失は、437億円にも達するそうです。
学校も会社も予防接種を薦める訳です。
2 インフルエンザワクチン予防接種は自由診療
肝心のインフルエンザワクチン接種は、残念ながら保険適用外の自由診療です。
健康保険の対象外なので、医療費控除の対象にもなりません。
病院によって接種料金が違うのはこのためです。
全国平均は3,000円から4,000円です。
最近は全国の区市町村で1,000円程度の補助金を助成するところが増え、申請のため領収書が必要になる場合があるので、お住いの区市町村に確認した方がお得です。
2017-2018シーズンの全国平均価格は、3,524円です。
インフルエンザワクチン接種料金は、病院の良心のものさしにもなります。
患者本位の病院を見つける大きなチャンスとなるので、利用しない手はありません。
なお、インフルエンザワクチンの薬価は、インターネットを調べても非公開ですが、どういうわけか、2005年に厚生労働省は検討会で価格を公表してしまいました。
その後の公表は、管理人が調べた限り一切わかりません。
2005年は、ワクチンの製造原価は350円でした。
これが薬問屋など複雑な流通を経て、病院の手元に届くと1,000円になるそうです。
インフルエンザワクチンの製造原価は接種1回分当たり350円だが、二つの中間業者を経て、医療機関に売られる時には平均1000円になっている。
厚生労働省は7日、こうしたデータをワクチンに関する同省の検討会(座長=神谷斉・国立病院機構三重病院名誉院長)で公開した。
医薬品の原価が公表されるのは極めて珍しい。
同省が、ワクチンを作る国内メーカー全4社に聞き取り調査をした。
メーカーは、1回分平均約350円で作ったワクチンを、約600円で販売会社に出荷する。販売会社は約750円で「卸」と呼ばれる業者に売り、卸は約1000円で医療機関に納める。
インフルエンザワクチン接種は健康保険の対象外で、接種の料金は各医療機関が自由に決める。同省の昨年の調査では、1回の接種料金は平均3000円だった。1万円近い例もあるという。
(2005年9月17日毎日新聞)
1,000円の仕入れ値で、人件費や技術料、問診票、アルコール綿、高熱水費などを考慮すれば、3,500円はまあ妥当な料金ではないでしょうか。
なお、10,000円は完全ボッタクリなので、注意が必要です。何か余計なオプションがついている可能性があります。
ラーメンの原価は大体120円前後で、販売価格は大体600円前後です。
インフルエンザワクチン接種料は一概に高いとは言い切れません。
かくも商売というものは消費者(患者)には苛烈なものです。
なお、2017/2018インフルエンザワクチン株は次のとおりです。
A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)
2018シーズンは、B 型が最も多く、次いで AH3 型、AH1pdm09 型の順であり、ワクチンは当たることは当たったそうですが、よく効くのはB型のみで、流行のインフルエンザが変異している可能性が否定できないそうです。
3 夢のインフルエンザ治療薬
科学技術の進展で、絶対に治療薬がないとされてきたインフルエンザの時代は終了しました。
今では次の4つの治療薬が開発されています。
・タミフル(錠剤)
・リレンザ(吸入薬)
・イナビル(吸入薬)
・ラピアクタ(点滴)
ただし、タミフルは罹り始めに飲まないと効果的ではなく、それも5日間連続投与が必要となります。
問題行動を起こす例やタミフル耐性インフルエンザも出現しており、以前ほど効果は謳われなくなりました。
また、リレンザとイナビルは1回程度の投与でも効果的ですが、子供やぜんそく気味の人ですと効果が半減します。
ラピアクタは点滴治療薬であり、一般的ではありません。
そこで、かかってから1回投薬だけで10日間も効くという夢の新薬「ゾフルーザ」が、塩野義製薬から開発されました。
この新薬には厚生労働省も相当な期待をかけており、通常3年から5年はかかる審査を前倒しにして、2018年5月には承認される見込みです。
インフルエンザも投薬で治る時代がもうすぐ来ようとしています。
4 市場の反応は?
この大ニュースです。
当然開発した塩野義製薬(4507)の株価は爆騰することが期待されました。
小野薬品がオプチーボを開発したときと同じお祭り騒ぎになることが期待されました。
しかし、折しも世界同時株安のタイミングだったため、株価はむしろ大きく下落しています。
何とも皮肉な動きです。
(引用:ヤフーファイナンス)
5 最も効果がある対策は、実は手洗い
さて、インフルエンザの予防のためには、インフルエンザワクチンの接種、そして罹ってしまったときは、新薬ゾフルーザにより治療が可能になる可能性があります。
しかし、一番の対策は意外なことに手洗いです。
えっ?思われると思いますが、事実です。
インフルエンザウイルスは飛沫感染なので、汚染された場所を触れてしまうと手指を介して取り込んでしまう可能性があるからです。
6 まとめ
いかがでしたか。
インフルエンザの予防としては、インフルエンザワクチンの接種が、100%ではないにしろ、重症化を防ぐ意味で効果的です。
しかし、自由診療のため、料金が病院ごとに違うので、しっかりとしたリサーチが必要です。
また、接種料金が低いかどうかで、医は仁術なのか算術なのか、病院の経営方針を踏み絵とする機会となります。
新薬への期待もいいですが、感染しないことが最大の防御対策です。
手洗い、うがい、マスク着用で、この冬を乗り切りましょう。
なお、株式投資はくれぐれも自己責任により行うようご注意願います。
それでは