最終更新 2019.8.17
ようこそ(^o^)丿
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、長らく続くマイナス金利の影響で、1年定期の金利が0.01%というマンガのような超低金利政策が4年めに突入しています。
なけなしの貯金にも利子がつかない金融政策は、いいかげん勘弁してくれよといいたくもなります。
しかし、日銀の黒田総裁は続投中です。
国民に負担を強いるマイナス金利政策は、当分続くと思います。
しばらくは貯蓄しても金利が絶望的なほどつかない時代が続くことが決定的です。
こんな時代になんと金利が6.79%(31.8.16現在)が確実につく方法があります。
それは、JT(東証一部2914)の株式を購入することです。
本当に得するのかどうかについて、考えてみます。
- 1 日本たばこ産業(JT)の業績
- 2 JTの株価
- 3 JTの株価が下がる理由 その1喫煙率低下
- 4 その2加熱式電子たばこ分野への出遅れ感
- 4-1 iQOS(アイコス)
- 4-2 glo(グロー)
- 4-3 プルームテック(Ploom TECH)
- 5 その3健康増進法改正
- 6 まとめ
1 日本たばこ産業(JT)の業績
ご存知のとおり、日本たばこ産業(JT)は、旧日本専売公社の民営化によりできたたばこ製造企業です。
民営化されても、たばこ事業法により、国内のたばこ製造を独占しています。
TOPIXコア30にも選定されている日本企業を代表する大企業の一つです。
2019.7.30に発表された2019年12月期決算報告です。
売上高 2兆1,700億円
営業利益 5,180億円
EPS 203円
配当 154円
超がつく優良企業といっていいでしょう。
しかも、配当は154円です。
1,000株で154,000円もつきます。
31.8.16現在株価は2,266.5円なので、1000株226万6千5百円で、年間154,000円も金利がつくことになります。
定期預金であれば、226円(税込)しかつきません。
定期預金よりも700倍も金利がつきます。
それでも、ヤフーファイナンスのJTの掲示板はさんざんです。
2 JTの株価
業績面からいったら、JTは超優良企業です。
PERは11.2倍、EPSは202.27円と割安です。
しかし、2019年8月15日に最安値を更新しています。
この1年は凄まじい下げが続いています。
一昨年5月24日に4234円をつけたあと、2019.8.15に2253円の最安値を更新しました。
この間の下落率は、なんと-46.8%にも達します。
(引用:ヤフーファイナンス)
まだストップはしていませんでした!
(引用:ヤフーファイナンス)
3 JTの株価が下がる理由 その1喫煙率低下
JTの株価が下がる理由で、第一に考えられるのは、深刻なたばこ離れです。
国民の喫煙率は年々下がっており、たばこ離れが進んでいます。
現在の喫煙率は、男性32.1%、女性8.5%です。
この傾向は世界的で、世界的なたばこメーカーも、食料品やアルコール飲料などのメーカーへ積極的にM&Aを進めています。
(出典:厚生労働省最新たばこ情報)
4 その2加熱式電子たばこ分野への出遅れ感
世界的なたばこメーカーも、深刻なたばこ離れに対応するため、フィリップモリスもブリティッシュアメリカンタバコ(BAT)もすでに加熱式電子たばこを国内発売し、煙の出ないたばことして、国内の愛煙家に強く支持されています。
しかしJTの電子たばこプルームテックの全国発売は2018年9月と出遅れ感は否めません。
先行するアイコスやグローに1年以上遅れをとっています。
また、アイコスやグローは加熱式電子たばこですが、プルームテックはVAPEたばこです。
この遅れと加熱式と違った電子たばこの違和感が、今後愛煙家に支持されるかどうか懸念されています。
4-1 iQOS(アイコス)
世界最大のタバコメーカーフィリップモリス(Philip Morris)社が、2500億円の開発費を投じて、2015年9月に発売した電子タバコです。
本体価格9,980円 ヒートスティック(20本入)460円
ブランドはマルボーロ(4種類)のみ
発売当時は、都市部に限った限定販売だったため、ダフ屋が横行し、ネットオークション上でも数万円で販売されていました。
2017年6月中旬からは、全国販売が開始されました。
(管理人激写)
4-2 glo(グロー)
2016年12月、世界第2位のタバコ産業BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社)(主なタバコブランド名KENT、KOOL)が、仙台市内に限って、発売を開始しました。
瞬く間のうちに完売続出で、警察騒ぎとまでなったいわくつきの電子タバコです。
アイコスと違って、充電器(チャージャー)と加熱器(ホルダー)が一体化しているので、gloにネオスティックを差し込むだけで吸うことができるのが、便利なところだそうです。充電も1回で35本まで吸うことが可能だそうです。
ちなみにネオスティックは、KENTブランド3種類のみとなります。
2017年10月2日に全国販売解禁となり、人気が続いているそうです。
4-3 プルームテック(Ploom TECH)
JT(日本たばこ産業)が、満を辞して2013年にPloomの名称で発売しましたが、あまり話題にもならず2016年に発売終了しました。
後発のプルームテック(Ploom TECH)を2016年3月に発売しましたが、3月8日には発売終了し、6月から福岡県内のみで発売することとしました。
アイコスの存在が大きく、電子たばこの様相を見た説があります。
アイコスやグローとは違って、液体カプセル状のタバコ液を気化させて吸引するタイプです。現在はメビウスブランド3種類のみで460円。
分類上はパイプとなります。
葉タバコではないので、違和感がある意見が多数を占めていますが、ジャパニーズブランドである安心感から常に品薄状態となっています。
価格も4,000円とアイコスの半額以下です。
2018年1月17日に東京のコンビニで発売が開始されました。
2月5日からは北海道・宮城・神奈川・愛知・大阪・広島にも展開。
全国発売は2018年9月からとなっています。
(引用:JT)
2019年7月より、JTも加熱式タバコに参入しました。
高温加熱型「プルーム・エス」、8月5日より販売エリアを全国に拡大 全国のたばこ販売店の一部では、7月22日より先行販売スタート | JTウェブサイト
(出典:JT)
5 その3健康増進法改正
日本たばこ産業株の最大の懸念が、受動喫煙を認めないとする健康増進法改正です。
すでに公共施設、社会福祉施設、病院では施行済みです。
焦点の飲食店は、資本金5000万円以下の中小企業や個人が運営する既存店のうち、客席100平方メートル以下で時限的に喫煙を認める。
該当する店は5割超と推計され、新規開業による入れ替わりで減らしていく。新規や大手の店でも加熱式たばこなら分煙を認めるが、紙巻きたばこは密閉された喫煙所でしか吸えない。
飲食店に限っては、規模の小さな100㎡以下の既存店に限り、紙巻たばこを認めることとし、新規店は分煙は認めないという厳しい方針です。
これを受け、今後紙巻きたばこの需要は、減る一方だという思惑から、株価は最安値を更新しました。
6 まとめ
紙巻たばこの喫煙についても、実は東京オリンピック開催が大きく影響しています。
世界に喫煙大国を見せたくないという思惑が透けて見えます。
与党部会論議でも、東京オリンピック開催までに健康増進法を改正施行するが、オリンピック後5年後に見直すという規定を盛り込む予定です。
しかし、これまで議論が一向に進まなかったたばこの受動喫煙について、具体的な対策が講じられることは画期的です。
5年も我慢すれば、いずれたばこ文化は消えゆく運命にあるのではないかと思います。(希望)
もちろんJTは生き残りのため次の事業展開には抜かりはありません。
特に医薬品開発分野は、まだまだ参入できる分野です。
今後の未来まで想定して配当154円をもらうために投資しておくか、目先の紙巻きたばこ激減の可能性による業績悪化を想定して投資を止めるかは、あくまでも自己責任による判断です。
くれぐれも株式投資は、余裕資金で、自己責任により判断されますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは