2018.7.24最終更新
ようこそ(^o^)丿
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、私事ながら2018.3.10は、娘(次女)の中学校の卒業式に臨席してきました。
ようやく二人の子供の義務教育が終わりました。
感無量です。
我が家は核家族で親も離れているため、夫婦だけで子供が熱を出したときも、大雪で学校に行けないときも、そして東日本大震災で被災したときも中島みゆきのファイトの詩を合言葉に闘ってきました。
走馬灯のように姉と合わせて18年の闘いに一旦終止符を打つことができ嬉しさひとしおです。
しかし、莫大な教育費を使いました。
我が人生は子どものためにある思いです。
本日は教育の対する回収は可能かどうか、我が家を例に考えてみます。
1 教育費はどれくらいかかるのか
我が国の場合、小学校教育と中学校教育は義務教育費なので、全額税金で賄われています。
しかし、そうはいっても、学校給食費、修学旅行費、制服費、学用品などの実費は負担しなければなりません。
授業以外の習い事や塾にも、たいていの家庭は通わせています。
いったいどれくらいかかっているのでしょうか。
もっとも信頼のおける調査は、なんといっても文部科学省の調査結果です。
(平成28年度子どもの学習費調査を元に管理人作成)
(ちょっと苦労しました。複製許可はご連絡ください。(^^ゞ)
この調査によれば、子どもを幼稚園から高校まですべて公立で賄った場合
5,423,949円
子どもを幼稚園から高校まですべて私立で賄った場合
17,717,901円
かかります。
高校までに要注意です!(@_@)
2 我が家の場合(保育所編)
2019年春からは、年収に関係なくすべての3歳児以上児の幼稚園・保育園は無償となる計画です。
我が家が、子どもを保育所に入所させたときは、共働きで保育料は最高区分の収入に該当しました。
3歳未満児時代は、1人78,000円
3歳以上児時代は、1人35,000円を払っていました。
兄弟がいると、上のこの分は半額免除となります。
それでも計算すると未満児時代は、561万6,000円支払いました。
以上児時代は、191万円支払いました。
2人合わせて、約752万6,000円支払いました。
3 最低最悪の大失策ゆとり教育
子どもは親の背中を見て育つといいますが、アメリカの強い求めに半ば応じて始めた「ゆとり教育」は、我が国の政治史上、間違いなく5本の指に入る大失政であると断言できます。
学校を教育の場から、親の自己満足のための劇場に変えてしまったからです。
円周率を3と教える
1/2成人式を始める(吐き気がします。)
総合という名の自習時間を取り入れる
内申を重視し、従順=良い子に仕立て上げる・・・
ゆとり教育の弊害はあまりにもひどく、ひそひそと今年の新人はゆとりっ子、ゆとり世代だからと揶揄する始末です。
穿った見方をすると、ゆとり教育は、アメリカの強い求めに応じては作ったが、実は階級社会を固定化するのに官僚や政治家が乗った罠としかいいようがありません。
学校での公平な学びの場を骨抜きとしてしまい、学校以外で学ばなければ、絶対に難関高、難関大には入れないシステムを作ったともとれるからです。
塾や家庭教師をつけられる経済的余裕のある階層でなければ、進学校に進めないシステムこそ、ゆとり教育の真の目的といえるほど、今の学校現場はあまりにもひどすぎます。
今回娘のクラスでは、不登校生が3人、問題行動を起こす生徒が4人もいて、ほぼ学級崩壊でした。
娘の成績は部活もあって、ガタ落ちでしたが、三者面談でもろくな進学アドバイスはありませんでした。
子どもさんの夢を尊重されればいいという面談内容であり、偏差値70の高校に偏差値45でも受けても、子どもの意思を尊重し、話し合って決めてくださいという面談でした。
落ちても学校の責任ではないというむちゃくちゃな担任でした。
最近までテレビでやっていた多忙なタレントでも、東大や青学を受験することができるという番組と構造は同じです。
国もようやくゆとり教育の弊害に気づき、カリキュラムの組み直しが始まっていますが、この大失政のツケは、将来の我が国の大きな社会問題にもなっていく可能性が高いと思います。
4 我が家の場合(習い事編)
3年生の担任ばかりではありません。
管理人の記憶では、小学1年生の担任以外は、みな腐りきっていました。
さすがに小学1年生の担任は、小学校教諭のエースをつけます。(本当)
新入学の親御さんは期待してください!
すばらしい先生でした。
しかし、2年生以降の酷いこと・・・こんな腐った学校に任せていたのでは、将来のニートか社会的不適格者になることは見えていたので、爪に火を灯し、塩を舐め舐め、習い事と塾に通わせることとしました。
3歳児から中3 プール教室
4歳児から小6 ヤマハ音楽教室
小1から小3 公文式
小4から小6 学研教室
小4から小6 そろばん教室
小4から小6 英会話教室
小1から小6 習字教室
中1から中3 進学教室、春期、夏期、秋期、冬期
基本的に送迎は管理人が行いました。
特にヤマハ音楽教室は、妻が付き添いは絶対嫌と拒むため、恥を忍んで管理人がいっしょに参加しました。
習い事を続けていくと、必要なものが増えていきます。
今ではまったく使わなくなったエレクトーンとアップライトピアノがリビングに2台もほこりをかぶって鎮座しています。
高くついたのは、やはりピアノ教室です。
ピアノ購入費も含めれば、250万円は吹っ飛びました。
意外に高くついたのが水泳です。
スイミングスクールに週5回、2つ掛け持ちで通いました。
競泳用の水着は薄く、1ヶ月もすればダメになります。
女子用水着だと1万円前後です。
これに月1回、2回の遠征さらには合宿と、待っている間にノマドとなってブログを作ったのは良い思いでです。
送迎は基本的に管理人が行いました。
最も高くついたのは、やはり進学塾でした。
中1は25,000円程度、中2は30,000円程度、そして中3ともなると45,000円程度になります。
さらに春期特訓、夏期特訓、秋期特訓、年末年始特訓、追い込み特訓などが別メニューにありその都度10万円前後かかりました。
合計額は想像もつきませんが、大きく見積もれば1人年80万円はかかったと思います。
2人で1,440万円です・・・。
5 教育は投資か?
子どもの教育に莫大な投資をして回収できるかどうかと考えると、考えること自体が親のエゴ以外の何物でもでもないと思います。
現代最高の回収率が高い職業といえば、間違いなく医師という職業です。
医師は既得権に守られており、競争相手がいない職業です。
なってしまえば生涯医師として働くことができます。
大病院や開業医となれば、基本収入は指2本といわれています。
1本とは月100万円のことです。
所得税をのぞくと年収2000万円が医師の平均的収入です。
だからこそ最難関の学部であり、庶民は夢を見るわけです。
これからも超高齢化社会を迎え、医師は必要なはずですが、決して医学生を増やしません。
その理由は既得権を手放したくないからです。
東日本大震災もあり、50数年ぶりにようやく東北医科薬科大学の医学部設置が認められましたが、震災がなければ不可能だったと思います。
そういった意味で失敗したのが、薬剤師と歯科医師です。慢性的な薬剤師不足と歯科医師不足で全国に乱立したところ、過剰人員が増え、特に歯科医院は、コンビニよりも数が増えてしまい、ワーキングプアの典型になっています。
なんとその数67,000箇所というから驚きです。
教育はあくまでも子どもの可能性を広げる幅を与える機会を子どもに提供するものだと管理人は信じています。
6 親の役割とは
卒業式があった後、最後のPTA父母教師会総会がありました。
その中のあいさつで、学年主任の話が一番心に残りました。
子どもと一緒にいられる時間は、高校時代のあと3年程度だと思います。
しかし、ますます部活や勉強で、いっしょにいられる時間は少なくなるでしょう。
しかし、まだまだ子どもには保護が必要です。
親御さんは温かい目で子どもを見守ってください。
自分自身のことを考えても、高校生になってからは親と行動することなど恥ずかしくてできませんでした。
そして大学生となり、親元から離れ、そのまま就職し、結婚し、親と過ごす時間は無くなりました。
自分が親の立場になって初めて親の役割とは、子どもを家庭教育や学校教育で自立させ、社会に少しでも貢献し、育ててもらった恩を社会に還元していくことだと思います。
人類の長い歴史の中で、人はそうやってバトンを受け渡してきたからこそ、人類は文明を築き、生き延びてきたともいえます。
7 まとめ
いかがでしたか。
教育を投資としてとらえるとどうなのかというテーマで書こうとしましたが、とても書けなくて支離滅裂になってしまいました。<(_ _)>
管理人には、教育を投資とまで冷徹に見ることができません。
もし見ることができたのなら、お受験と称し、徹底的なスパルタ教育を課しました。
しかし、管理人が住んでいるところはS市の山の手を称される団地で、お受験に命を賭けている人たちの集まりでした。
管理人が教育にかけたお金の何倍も掛けている人も少なくありませんでした。
そういった家庭は、基本は専業主婦で、共働きの我が家は異質で、非常に冷たい目で見られていました。
何しろ我が全人生をお受験に賭け、小1の頃から夏休みは毎年アメリカ留学、専任の外国人の家庭教師を付ける世界でした。
授業参観となると特等席に陣取り、勘違いの陣頭指揮を取り、ところかまわずビデオを撮って授業の邪魔をするわ、運動会では徹夜で並び特等席にテントを張って簡易椅子を持込んでいました。
1/2成人式の導入を強く要請し、子どもが読む姿にワンワン泣き叫んでいました。
小学校の卒業式では袴と着物を要請し、大多数の親はそれに従いました。(無論我が家は従いませんでした。)
こういった過剰ともいえるモンスター親が全国にあふれています。
結果は、子どものなろうとする目標と大きくずれたらしく、並み以下の高校への進学が決まった人がほとんどです。
投資として考えたら最悪でしょう。
何よりも子どもを自分の人形か、ペットとして扱ったことに対し、いずれ大きなしっぺ返しが来ることは間違いないと思います。
ようやくこうしたバカ親と離れられると思うと卒業式万々歳です。
子どもの夢の実現と可能性のために親はできるだけのことをしてあげるべきであると思います。
しかし、それは親の押しつけた価値観であってはならないと思います。
管理人は、教育へかけたお金を決して損をしたとは思っていません。
送迎や参観や参加を通じて、子どもとともに過ごした時間は、今となっては子どもの成長と共に育んだ時間であり、良き思い出です。
共に闘い、共に歩んだ時間に悔いはありません。
そのために使ったお金も惜しいとは思いません。
あのお受験ママたちの夢がかなわなかった心境はいかほどなのかと思うとぞっとしますが。
ああ、反吐が出ます。
ブログに愛と真の情報を
それでは