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或る先輩の人生の歩き方を反面教師として学ぶ人生の歩き方

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ようこそ(^^)/

お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。

さて、当たり前のことですが、人の数だけ人生があります。

人生山あり谷ありといいますが、大概のサラリーマンが目指すゴールは、まずは大過なく無事定年退職を迎えることだと思います。

我が国独自の終身雇用制や年功序列制は、相当にタガが緩んでいます。

成果主義という名の個人主義が跋扈し、野心と出世欲に燃える一部のエリート層を除き、ほとんどのサラリーマンは疲弊しきっています。

しかし、無事定年退職のゴールを迎えたからといって、その後の人生が安泰とは限りません。

今回は、管理人の先輩K氏を通じて、人生の歩き方を考えてみます。

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1 K氏の優雅なリタイア生活

K氏は管理人の先輩に当たります。

管理人の二代前の所長でした。

スノッブでダンディでスリムで背が高く、ロマンスグレーがお似合いの知性あふれるおじさまです。

趣味は学生時代から続けている音楽です。

奥様もピアノ教師で、音楽が縁で結ばれた夫婦です。

退職後は、取引先との縁で、取引先の部署の最高責任者に収まるという華麗なる転身を果たしました。

自分を高く売り込み、より高額な処遇でヘッドハンティングされたわけです。

退職して3ヵ月後、アウディA4(2.0TFSI quattro624万円)の新車に颯爽と乗ってきたのには、さすがに少しイラッとしました。

そして、週に2回念願のバイオリン教室に通いだしました。

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2 高年齢者雇用安定法改正による働き方改革

現在、働き方改革が激しく議論され、1年間の超勤時間の制限を960時間にするか600時間にするかを法律で規定することを検討しています。

年間960時間であれば月80時間まで、年間600時間であれば月50時間までとなります。

日本人の働き方を変える大きなターニングポイントとなるのは間違いありません。

一方、平成25年度より施行された改正高齢者雇用安定法は、日本人の働き方を決定的に変えました。

多分ほとんどの読者の方はご存じないと思います。

高年齢者雇用安定法は、平成24年9月11日付けで、大改正され、平成25年度より施行されています。

改正の背景には、平成25年度より年金受給が65歳完全実施に移行したことがあります。

企業は、雇用者が年金受給を受ける65歳までは、雇用義務があるとしたものです。

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60歳で退職しても、65歳まで年金を支給しないので、この間の5年間は企業が面倒を見なさいという法律です。

つまり、日本人は65歳まで勤労を続けなければ、暮らしてはいけないという働き方改革です。

少子高齢化は加速度的に進んでいて、現役世代が年金生活者を支える年金受給の仕組みは破たんしかけています。

そこで、積み立てた年金をGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、株式投資などで運用しています。

平成13年度から始まったGPIFの運用成績は順調で、平成28年度末で、なんと累計69.0兆円もの収益を上げています。

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しかし、それでも年金原資は足りず、75歳受給案も浮上しています。

平成26年度の日本人の平均寿命は、男性が80.98歳、女性が87.14歳です。

サラリーマンが、夢の年金生活を送る期間は、男性であればわずか5.98年しか与えられない時代が来ようとしています。

法律で働く場は作ってやるから、死ぬまで働けよというのが国の基本的な施策です。

それが嫌であれば、お金を貯めて、お金を増やして、自分の力で、悠々自適な人生を獲得するしかありません。

このサイトが多少の役に立てることになれば幸いです。(^^ゞ

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3 地獄の再雇用制度

しかし、再雇用制度の制度設計は、改正高齢者安定確保法により、形式上は整備されました。

しかし、再雇用者たちにとっては、或る意味地獄のようなつらい制度です。

なにしろこれまで先輩風を吹かしていばっていた人が、退職と同時に降格となり、一兵卒となるからです。

昨日までの部長や課長が平社員より低い扱いとなる立場を想像してみてください。

私の部署にも2人いますが、本当に気の毒です。

見るのも痛々しいです。

まだ、再雇用者の現役時代の実績を知っている社員は寛容です。

しかし、現役社員(特に若手)は残酷です。

再雇用者の動きは鈍いため、寛容から罵倒へ、罵倒から無視へとつながっていきます。

働かざるもの食うべからずです。

若者になんと言われようと、65歳まで5年間食いつないでいかなければなりません。

企業は当然のことながら再雇用者の給与は安く抑えます。

退職金と再雇用給与で生き長らえろという発想です。

我が社の場合は、額面で年間200万円ちょっとという最低賃金に近い給与です。

手取りにすれば毎月15万円から18万円程度です。

現職時代は上司だった人が、再雇用後、現役若手社員に罵倒やしかとされながら、毎月15万円足らずの給料をもらわないと生きて行けない社会を想像してみてください。

こんな制度欠陥の再雇用制度がスタートして5年目となります。

やってらんねえ(怒)!

2,3ヶ月で辞める再雇用者が後を絶ちません。

これが会社の思うツボです。

お国のとおりにルール化したけど、勝手にやめたんだからしょうがないという訳です。

一種の追い出し部屋です。

そういった意味でも、K氏は、まったく違う会社で、ヘッドハンティングで子会社の最高責任者の立場で厚遇されたことから、周囲からは羨望のまなざしでした。

4 K氏のローリングストーン

ところが、昨日、管理人の部屋に血相を変えて飛び込んできました。

無職になる。

実は3月いっぱいで辞める。

会社の都合だとよ。

コメントのしようがありません。

何でもいいから何か職はないか。

今のところはないですね。

年度末ですし、どこもないと思います。

そうだよなあ。あったら声掛けしてくれ。

どうも真相は、リストラに遭ったみたいでした。

5 人生の転ばぬ杖を持つことが大切

K氏は、ヘッドハンティングによる厚遇で、しかも70歳まで働くことができることを確約されていました。

しかし、どんな企業にも派閥争いの風土があります。

その企業のトップが替われば風向きが変わります。

K氏の会社もNo.2が交替し、生え抜きを責任者に据える方向転換があり、外様のK氏に白羽の矢が立ったわけです。

K氏の人生設計は大きく変わりました。

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高級外車を乗り回し、週末はバイオリン教室に通い、年に何度か海外で生オーケストラの演奏を聴く生活の破たんです。

高収入から0円への転落人生です。

60歳から65歳までの5年間しっかりと蓄えておけば、このような転落にも備えておくことができます。

人生何があるかわかりません。

転ばぬ先の杖を持たなければなりません。

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6 まとめ

いかがでしたか。

まだ先の話でピンと来ない読者の方も多かったと思います。

社会保障は国がしっかり保障してくれると思っている人も少なくはないと思います。

しかし、もはや国にはお金はありません。

国家だけでも1200兆円の借金を抱えています。

毎年40兆円を超える赤字国債を発行して予算を編成しています。

大判振る舞いで景気を拡大するのがアベノミクスです。

金をジャブジャブつかって、景気を良くし、税収を上げるわけです。

そのためには、法人税を減税し、マイナス金利で国民のなけなしの預金金利も抑えます。

それにもかかわらず、幼稚園保育園を無償化して3兆円を税金で賄います。

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その前提となる消費税10%も来年10月からスタートしますが、またもや延期の声が出始めています。

この先行きでは、年金受給年齢は75歳以降となる確率は極めて高いと思います。

年金の掛け金は、国民年金はようやく止まりましたが、厚生年金はまだまだ値上がる可能性があります。

今後、掛け金よりも年金をもらえない可能性は極めて高くなることが想定されます。

この暗澹たる未来に対抗できる唯一の手段は、自らの力でお金を貯めておくしか方法はありません。

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K氏の人生に幸多かれと祈るばかりです。

K氏がまず最初にやることは、アウディA4クワトロを売却することから始めるしかないのではないでしょうか。

K氏の人生の歩き方が他山の石として参考になれば幸いです。

それでは