ようこそ(^o^)丿
お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、唐突ですが、管理人は重度の花粉症です。
昭和の香る時代、花粉症の名さえ世になかった頃から、管理人は春先になると鼻水を垂らしていました。
目がかゆく、鼻水が止まらないだけではありません。
この数年は、粘膜や皮膚まで反応するようになってしまいます。
喉や耳の中までかゆくなり、咳が止まらなくなります。
体中の皮膚がかゆくて、じんましんと同じような症状です。
抗アレルギー剤を飲めば、ある程度治まりますが、反対に睡魔が襲い、仕事にならなくなります。
病院にもいくつか行きましたが、これまでこれぞという治療法には出会えていません。
治療はあきらめて、対症療法で点眼薬や点鼻薬で耐えしのいでいます。(@_@)
先日、ドラッグストアでせめて最高級点眼薬を購入しようと探していると、目に飛び込んできたのが、「セルフメディケーション」税制控除対象の表示です。
今年の確定申告では、新制度を知ったのも遅く、準備不足で無念にもできませんでした。
来年こそ、「セルフメディケーション」税制を使って、せめて花粉症対策で購入した薬代くらい、税金で取り戻してやると心に決めました。
取っつきにくい「セルフメディケーション」税制について、注意点を考えてみます。
1 セルフメディケーション税制とは
セルフメディケーション税制とは、2017年1月1日から5年間の特例で始まった医療費控除です。
増大する医療費を抑制しようと、「スイッチOTC薬品」を年間12,000円以上(最大88,000円)購入すれば、所得税控除の対象とする制度です。
セルフメディケーションとは、自己服薬という意味です。
軽微な疾病であれば、通院しなくとも、服薬で健康を回復若しくは増進しようとする動きは世界的な潮流となっています。
「健康増進と疾病予防」を目的に、膨張する医療費を抑えて自己服薬を促進するために2021年12月31日まで時限的に導入されます。
2 スイッチOTC薬品とは
OTC医薬品とは、Over The Counter医薬品の略称です。
薬剤師や登録販売者が指導助言、情報提供を行って販売する医薬品のことをいいます。
また、スイッチとは、これまで医療用だった医薬品を大衆薬用に転用したという意味です。
OTC医薬品には、次の4種類があります。
要指導医薬品(抗アレルギー剤など)
薬剤師の指導がなければ購入できない医薬品
第1類医薬品(H2ブロッカー胃腸薬、鎮痛剤、一部育毛剤など)
薬剤師の情報提供がなければ購入できない医薬品
第2類医薬品(風邪薬、解熱鎮痛剤など)
薬剤師または登録販売者の情報提供を必要とする医薬品
第3類医薬品(整腸剤、ビタミン剤など)
自由に購入できる医薬品
3 スイッチOHC医薬品の区別は?
ドラッグストアで販売されているスイッチOHC医薬品には、必ず表示がついています。
⇩今回管理人が購入した最高級点眼薬です。1,800円もしました・・・。
このマークは、有名な薬のほとんどについています。
管理人が好んで服用している胃腸薬「大正漢方胃腸薬」「ガスター10」、鎮痛剤「ロキソニンS」、風邪薬「ベンザブロック」、シップ薬「サロンパス」、かゆみ止め「ムヒアルファEX」、点眼薬「アルガードクリアブロックE」など、有名どころの医薬品のほとんどがスイッチOHC医薬品となっています。
厚生労働省のHPに一覧表が掲載されていますので、ご確認ください。
対象医薬品はすでに1500種類を超え、まだまだ増えています。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000197971.pdf
なお、スイッチOHC医薬品の指定は、有効成分の有無によるものです。
価格や上位薬品ではないことにご注意ください。
花粉症の季節は、点眼薬や点鼻薬の購入
夏場は虫刺されやかゆみ止めの購入
冬場は、風邪薬や胃腸薬や軟膏の購入
など年間を通じて医薬品は常備薬です。
4 医薬品に対する家計支出額
医薬品に対する家計支出額は、結構あると思っていました。
しかし、統計を見てびっくりしてしまいました。
2007年から、医薬品家計支出額は、12,000円を切っています。
反対に、医療機関診療費は、1992年112,594円から2014年155,354円へ増加しています。
安易に医療機関に行っている実態が明らかとなっています。
意外にも12,000円の壁は高いかもしれません。
(引用:総務省家計支出HP)
5 医療費控除
サラリーマンが確定申告できる項目として、医療費控除はもっともポピュラーです。
しかし、実はとても使いにくく、労あってもあまり還付金が受けられない所得税控除です。
医療費控除は、世帯単位で1年間に自己負担した医療費の合計が10万円を超えた場合、200万円以下に限って、その超過分が所得から控除される制度です。
しかし、自己負担額が10万円を超えることは、なかなかあるものではありません。
たとえ超えても医療保険などで充当されると、その分は控除の対象にはなりません。
我が家で使ったことがあるのは、妻の出産のときでした。
しかし、一度はラッキー?なことに大学病院で治験者に選ばれ、なんと無料となってしまい、当然のごとく確定申告はできませんでした。(^^ゞ
自己負担額が年間10万円を超える世帯は、持病を抱える家族がいて、頻繁に通院を余儀なくされている世帯の方ではないでしょうか。
そこで、セルフメディケーション税制特例であれば、対象医薬品を年間12,000円以上購入すれば、購入費用の一部を控除することができます。
少しでもやらなきゃ損です。
6 実際の控除額例
セルフメディケーション税制は、医療費控除の特例版です。
所得税控除のひとつなので、ふるさと納税(寄附金控除)と同じです。
還付金=課税所得の金額に応じた税率×(スイッチOHC医薬品購入代-12,000円)
(引用:国税庁HP)
たとえば、課税所得金額が350万円の人であれば、所得税率は20%となります。
この人が、年間3万円スイッチOHC医薬品を購入した場合の還付金
(30,000円-12,000円)×20%=1,600円が還付されます。
最大88,000円分購入したとします。
(88,000円-12,000円)×20%=13,200円が還付されます。
どうでしょうか?
なかなか88,000円分も購入する機会は少ないと思いますが、年間を通じての12,000円超えであれば、十分にあり得ると思います。
セルフメディケーション税制で確定申告すれば、最大13,200円が還付されます。
スイッチOHC医薬品を年間通じて購入している人は、確定申告しなければ大損してしまいます。
少なくとも花粉症の点眼薬はただで購入することができそうです。
7 注意事項
セルフメディケーション税制を適用するには、ひとつだけ絶対条件があります。
それは健康の維持増進及び疾病の予防への取組として、一定の取組を行う個人が対象です。
年に1回以上、特定健康診査、予防接種、定期健康診断、がん検査のいずれかを実施しなければ、セルフメディケーション税制適用はできないことになります。
会社の集団健診でもいいし、区市町村の健康診査でもOKです。
冬場のインフルエンザワクチン接種も該当となります。
必ず受診した証が必要となるので、失くしてはいけません。
8 まとめ
いかがでしたか。
2017年からスタートしたセルフメディケーション税制ですが、実は国民の9割もの方が知らないそうです。
管理人は、この花粉症で、すでに点眼薬を3本、マスク、高級ティッシュ、栄養ドリンク、通院で処方された抗アレルギー剤等で、2万円以上支出しています。
せめて、点眼薬代だけでも取り返してやります。
それでは
附記
はてなブログでいつも管理人の知らない世界を教えてくれるへんてこ雷理さん(id:hentekomura)から、JINSの加湿できる度数付き眼鏡が花粉症に効くと教えてもらいました。
先日、娘とJINSに行ったのですが、パパにはJINSは似合わないと激しく却下されてしまいました。(*_*)
実践できず申し訳ありません。<(_ _)>
どんな世界にも、ものおじせずに飛び込んでいく雷理さんの姿に、我が娘がそうあって欲しいと共感するすばらしいブログです。
それに比べたら、当ブログの小ささには・・・。