ようこそ(^o^)丿
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、2014年、金融庁はNISA(少額投資非課税制度)を導入し、国民に「貯蓄から投資へ」を呼びかけ、資産形成を促しています。
しかし、確実にNISAを始める人は増えているとはいえ、まだまだ普及は進んでいないようです。
2018年1月1日から鳴り物入りでスタートした「つみたてNISA」も4月末速報で、わずか50万口の加入に留まっています。
NISAはキャピタルゲイン(売却益)もインカムゲイン(配当益)も非課税です。
現代ではありえない徳政令(非課税)のNISAを使わないのは、あまりにももったいないです。
豊かな人生はお金があってこそだと管理人は思います。
ところが残念なことに株式投資に高い知識や教養を持ち、株式投資の勉強を必死にする人ほど株式投資に失敗するそうです。
なんとなくわかるような気がします。
管理人も株式投資の世界に足を踏み入れてウン十年経ちましたが、数々の失敗を繰り返してきました。
情報は知るよりは知らない方が、むしろ良かったというケースがたくさんあります。
逆説的な株式投資の罠と対策について、考えてみます。
なお、株式投資はくれぐれも自己責任により行われますようお願いします。
- 1 頭の良い人は投資に失敗する3つの理由
- 1-1 頭の良い人はプライドが高い
- 1-2 頭の良い人は自信過剰である
- 1-3 頭の良い人は環境の変化に適応できない
- 2 勝てば官軍の世界
- 3 勝てる方法は長期投資
- 4 まとめ
1 頭の良い人は投資に失敗する3つの理由
先日、シリーズ累計19万部のベストセラーとなった「初めての人のための資産運用ガイド」を書いた内藤忍さんが興味深いブログを書いていました。
頭の良い人は投資に失敗する3つの理由です。
管理人もなるほどと思いました。
頭の良い人はプライドが高い
頭の良い人は自信過剰である
頭の良い人は環境の変化に適応できない
これが投資を邪魔する大きなネックとなってしまうという記事です。
以下株式投資に当てはめて、考えてみます。
1-1 頭の良い人はプライドが高い
現代は株式投資するには、あまりにも情報があふれています。
いい時代となった半面、とても怖い時代になったともいえます。
管理人が20代の頃の株式投資の武器といえば、ラジオ短波1本でした。
ラジオ短波は、株式市場が開設している間、ひたすら市況を1つ1つの株価について、アナウンスしています。
たとえば「精密」であれば、キャノン3650円、30円安・・・と延々といっていきます。
自分の持つ株価がいつ放送されるのか、ドキドキしながら聞くのが楽しみ(苦しみ)でしょうがありませんでした。
時間帯も仕事が終わった17時過ぎから釘付けとなって聞いていました。
明日の日経新聞まで待てませんでした。(^.^)
短波ラジオは音質が聞き取りにくく、保有する株式の放送の際に、音波が悪くなると半ベソ状態になったのは懐かしい思い出です。
ところが、現代は、証券会社やトレーダーとまったく互角に(正確には違います。)情報が瞬時に伝わるようになりました。
インターネットの勝利です。
株価は、基本的には企業の変化率(収益性)によって上がったり下がったりします。
そこにさまざまな地政学的なリスクや新技術の進展、創業者や取締役会の意向そして政治の動向などが加わり、さまざまな思惑で値動きが複雑化していきます。
まるで、ジャングルの中で迷って道なき道を彷徨っている感覚です。
たとえば、2018年5月26日に飛び込んだニュースに、「幼稚園・保育園無償化」の報道があります。
さっそく保育園チェーンの最大手(現在198園)であるJPホールディングス(2749東証一部)の株価が、5月28日に東証一部第9位5.99%の値上がり率を記録しました。
もっとも、2017年10月の衆議院選挙公約で与党が無償化を宣言した際にも爆騰しましたが、現実的かどうかの疑問もあり株価は急落し、2月上旬の世界同時株安の際には、最安値279円をつけてしまいました。
もし、この最安値のときに買っていれば、現在の株価が389円なので、39.4%もの上昇となりました。
たかが389円だろうという見方は早計です。
資金があれば、1000万円分買えば、ものの3か月で389万円の売却益となります。
(引用:ヤフーファイナンス)
ところが、この株は管理人はなかなか買えません。
政治リスクが大きいからです。
2019年10月1日に実施予定の消費税引き上げがないと無償化財源が確保できないため、消費税の引き上げが不透明な中ではなかなか買う決断は、管理人には踏み切れません。
チキン野郎です。(T-T)
また、全国的な保育士不足も大きな懸念材料です。
保育士を確保するためには給与を上げて処遇改善するしかなく、そうすれば営業収益に支障が出るからです。
このように、株式に詳しくなり、考えれば考えるほど、さまざまな不安要素に気づき、買うタイミングを逸してしまいます。
俺はもっと先を見据えている。
ど素人の判断に負けてたまるか。
自らのプライドが、投資機会のタイミングを狂わしてしまいます。
ヤフーファイナンス掲示板を見ると、プライドの塊のような書き込みばかりです。
(なお、管理人のことではありません。管理人はただの株バカです。(^^ゞ)
まるで全能の神のような俺様ばかりで、読むのが不快なばかりか、とても哀れです。
自分の考えは常に正しいと主張し、反論でもすれば即刻噛みついてきます。
しかし、株式投資は株価がすべてです。
予想に破れた輩どもは、掲示板を荒らすだけ荒らして消えていきます。
おそらくは相当の負債を抱えて!
二度と近寄るなよ、この野郎!(>.<)
株式投資をする場合は、常に不安要素がありますが、へたなプライドなどかなぐり捨てないと、「たられば評論家」のままでは、株式投資は大損して終わってしまいます。
1-2 頭の良い人は自信過剰である
頭の良い人は、知識も豊富で、よく本を読み、知性と教養にあふれています。
羨望です。
何かあると冷静に対応し、速やかにスマートに解決できる高い適応力を持っています。
いってみればスノッブに近い人たちです。
しかし、株式投資の世界では、自信を持ち過ぎることは往々にして裏目に出てしまいます。
それこそゴールデンクロスやボリンジャーバンドのシグナルが出ているからこれは買いだ、MACDが・・・パラボリックSARが・・・とする理論派が多く、掲示板でも自信たっぷりです。
しかし、株価はそう簡単には思うような値動きにはなりません。
株価は、機関投資家を含めた世界中の投資家のさまざまな思惑で動くものであり、一個人がいくら理論をひけらかして自信過剰となっても、思った値動きにならないことの方が圧倒的です。
思うような結果にならなかった場合に機敏な修正力を持つ人が、株式投資で勝ち馬になる人だと思います。
これは頭が良いというよりも、嗅覚や感性といってもいいかと思います。
自信過剰となっていつまでも株式を持ち、塩漬けして地獄を見ている人はたくさんいます。
管理人も今でも地獄を見ている株を持っていますが、東日本大震災の影響でもあり、もはやあきらめています。
間違いを素直に認め、速やかに損切りし、その資金を元に捲土重来を期して新たな株式に投資できる人が成功できる人だと思います。
Web2.0と囃された楽天、カドカワ(角川書店とドワンゴ合併)、クックパッドの株価もご覧のとおりです。
果たして自信過剰な人は、損切りできたのか疑問です。
むしろナンピン買いを繰り返し、負債を増やし続けている人の方が多いかと思います。
管理人も幾度となく、これら時代の騎手のネット関連株を買おうとしましたが、思い留まって今のところは正解です。
楽天(4755)
この1年、一本調子に下落しています。
2018年5月29日は年初来最安値を記録しています。
Amazonとの競合、厳しい見方のある楽天モバイルの事業展開が下げを呼んでいるようです。
最近ではイニエスタを年俸32億円で雇ったのに怒りを覚える株主もいるようです。
すさまじいです。
(引用:ヤフーファイナンス)
カドカワ
2014年10月角川書店とドワンゴが合併してできた新会社で、メディアコンテンツ産業の雄です。
しかし、ニコニコ動画のコンテンツが古くなっていて、有料会員が減少しています。
株価は上場時最高値を一度も更新することのないまま、半値以下となっています。
(引用:ヤフーファイナンス)
クックパッド
料理レシピサイトの雄です。
2015年12月に大株主による前社長更迭があって以来、株価はひたすら下げ続け、今や最高値の1/5になっています。
(引用:ヤフーファイナンス)
1-3 頭の良い人は環境の変化に適応できない
内藤氏はかなり手厳しくいっています。
過去の成功体験にこだわり、環境の変化に柔軟に対応できない事です。有名大学卒といっても、大学受験で成功しただけの話で、それは10代後半の、たまたまの出来事です。
確かにこのようなケースの高学歴の人は少なくないと思います。
こだわりや、自分の理論を持っていても応用が効かないのは、致命的です。
チャート理論信望者に多く、ボリンジャーバンドがどうだだの、MACDがどうだだの、ゴールデンクロスだから買いだのと業績も見ずにチャート理論を推し進めます。
それで当たるのなら、誰もが巨万の富を得ています。
世の中は常に進歩し、社会情勢は刻一刻と変化しています。
いくら理論的にはそうでも、現実とかい離しているときは修正していかなければなりません。
2 勝てば官軍の世界
株式投資は、為替相場と同じく、究極のマネーゲームです。
マネーゲームは勝者が一番偉いのであって、頭のよさや学歴や職歴は一切関係ありません。
最後の相場師といわれた天才相場師是川銀蔵氏は小卒でした。
しかし、是川氏に勝てる相場師は誰もいなかったという伝説の相場師です。
素人が相場を生業にしているディトレーダーや機関投資家に勝てるかといったら、短期売買は肥やしにされるのがオチだと思います。
3 勝てる方法は長期投資
しかし、たったひとつだけ相場に勝てるチャンスの高い方法があります。
それは長期投資です。
業績の良い優良な企業に投資し、10年、20年と持ち続け、じっくりと上がるのを待ちます。
30年持てば、9割以上の株は買値よりも上がっているという統計的なデータがあります。
(引用:平成27年度金融庁金融レポート))
余程のくそ株を購入しなければ、株価は上がる可能性がほぼ100%となります。
また、配当益(インカムゲイン)を狙えば、長く持てば持つほど業績が上がり、配当率も高くなる傾向にあります。
管理人の保有する株式の中には、配当20円だったものが、110円にまで上がったものがあります。
配当だけの金利でも、買値ベースだと驚異の年8.0%です。(^^;
配当がいいと、持てば持つほど得していく傾向となります。
4 まとめ
いかがでしたか。
頭の良い人は投資では成功しない主張は、頭の固い人は投資では成功しないと読み替えるとすっと理解しやすいと思います。
株式投資は常に様々な不安定要素があり、予期できないからこそ面白いともいえます。
それをプライドと自信過剰と硬直化を持って臨んだのでは、相場という凶暴な強欲主義にあっという間に呑まれてしまいます。
先日実際にあった野村證券の炎上事件は個人投資家は手玉にとられました。
しかし、それが自由主義の世界です。
くれぐれも骨までしゃぶり尽くされないように、柔軟な思考で、臨みたいものです。
天使のように大胆に悪魔のように細心に
なお、株式投資はくれぐれも自己責任でお願いします。
それでは