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お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、ついに歴史的なトランプ大統領と金正恩委員長の会談が実現しました。
史上初のアメリカと北朝鮮との首脳会談でしたが、具体的な内容に乏しかったのではないでしょうか。
今後に向けての和平交渉がスタートしたというところだと思います。
米朝首脳会談を固唾を吞んで見つめていたのが、為替市場関係者と株式市場関係者です。
ふたを開けてみれば、意外なほどの値動きのなさに驚いた人も多かったと思います。
しかし、日本経済にとって、米朝和平交渉は、今後ボディブローのように効いてくることは間違いないと思います。
これからの日本経済の影響について、一市民の立場から考えてみたいと思います。
何はともあれ、米朝首脳会談を実現し、世界の核の脅威を取り除こうとしたトランプ大統領の手腕は素直に認めてもいいと思います。
何年経っても解決の糸口さえ掴めなかったどこぞの首相とは格が違います。
1 米朝首脳会談がもたらすもの
アメリカと北朝鮮が合意したのは、北朝鮮が核を放棄する代償に北朝鮮の体制を守るという一点です。
世界から核の脅威を無くすことができるなら、極東の小国の体制など関心はないというところでしょうか。
核兵器とはいわば弱小国が強国に対抗できる唯一の手段です。
その唯一の手段を捨て、アメリカに庇護を求めるという姿勢は、もはや北朝鮮は核という交渉できるジョーカーを持たないことを決定したことになります。
それだけ北朝鮮はアメリカの言い分を呑まざるを得ないほど、国力が疲弊していることが窺えるのかもしれません。
2 米朝首脳会談は成功したのか?
さて、はたして史上初の米朝首脳会談は成功したのでしょうか?
実際には、北朝鮮の核廃絶の具体的プロセスは何も決まりませんでした。
共同宣言はありませんでした。
首脳会談トランプ大統領と金委員長との個人的な信頼関係を構築しただけという辛口のコメントが報道から発信されています。
さらに、トランプ大統領は北朝鮮の核廃絶での糸口はアメリカが進めたので、具体的な核廃絶にかかる費用は日本と韓国が負担しろと発言しています。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は6月12日、史上初の米朝首脳会談後に記者会見した。
質疑応答で、北朝鮮の非核化に必要な費用の負担について問われると、「韓国と日本が支援してくれるだろう」と述べた。
3 共同声明の大問題
トランプ大統領は、北朝鮮の核廃絶に合意したといっていますが、管理人にはそれがどうしても理解できません。
北朝鮮にとって核保有は、唯一他の超大国と公平に対話ができるツールだからです。
実際メディアは疑問を投げかけています。
核・ミサイル実験を停止することに合意したのであって、核兵器廃絶の意思はないと考えているのかもしれません。
もう驚きです。
これが事実なら世紀の会談って一体何だったのと思ってしまいたくなります。
米朝の非核化の定義には大きな隔たりがある、と語るのはRBCキャピタル・マーケッツ(香港)のアジア為替戦略担当ヘッド、Sue Trinh氏。
「米国にとっては、完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を意味する。
金委員長にとっては、経済支援やアジアでの米国のプレゼンス低下と引き換えに核・ミサイル実験を停止することを意味する。
金委員長は、既存の核兵器を廃棄する意思を全く示していない」
4 もし、北朝鮮が核廃絶を受け入れてくれた場合
実際、アメリカは経済制裁は解除していません。
最終的に北朝鮮が核廃絶したことを確認したら解除するといっています。
もちろん我が国もです。
我が国は直ちに中国と韓国と協議し、北朝鮮の核廃絶に向けて、協議や査察を行うべきです。
しかし、金委員長はアメリカは信用するが、日本は信用していません。
今後、核廃絶への取組み、そして長年の課題である拉致問題に対し、難しい舵取りが求められそうです。
特に日本は、シンガポールでの会談の後、日本で日米首脳会談を要請しましたが断られました。
アメリカなしでは日本の外交はまったく進まない厳しい現状があります。
5 株価は平和志向を示したか?
トランプ大統領と金委員長との世紀の首脳会談への株価の反応と為替の反応を見てみます。
管理人はこれまで、北朝鮮のミサイル発射と戦争関連株銘柄の関係を2回記事にしています。
日本の代表的戦争関連銘柄は、次の3つです。
いずれも北朝鮮が弾道ミサイルを発射したときに株価は爆上げしました。
石川製作所(6208 東証一部) 機雷
豊和工業(6203 東証一部) 砲撃砲、自動小銃
細谷火工 (4724 JQS) 発煙筒
石川製作所
(引用:ヤフーファイナンス)
豊和工業
(引用:ヤフーファイナンス)
細谷火工
(引用:ヤフーファイナンス)
緊張が高まった2017年9月から10月にかけて、いずれの戦争関連銘柄は、4倍前後跳ね上がりました。
最近は、米朝首脳会談の動きもあり、最高値の半値以下となっています。
核廃絶を決めたら、ストップ安と思っていた人は多かったと思います。
しかし、株価はほとんど動いていません。
戦争関連銘柄は、トランプ大統領と金委員長の会談ではまったく動きませんでした。
これは取りも直さず、市場は北朝鮮は核を廃絶しないと読んでいるからです。
史上最高の成果と盛り上がっていますが、むしろ日本は今後北朝鮮と協議し、核廃絶の具体的プロセスを進めるとともに、その費用を計上しなければなりません。
我が国は福島原発にすでに3兆円以上をかけていますが、復旧は困難を極めています。
一体北朝鮮に核はいくつあって、具体的にどうするのかは全く未知数です。
ものすごい費用がかかるのは目に見えています。
また、あれだけ日本を信用していない国なので、協議のテーブルの見込みも未知数です。
しかも、核を廃絶すると入っていないといえば、再び緊張が走るかもしれません。
今回のトランプ大統領と金委員長の首脳会談は、お互い国内向けの世紀のイベントと考えれば理解できます。
協定は結んだけれども、共同宣言が何もなかったというのは、ちょっとがっかりです。
6 まとめ
米朝首脳会談により、動きがあったのは、為替相場はドル高円安です。
有事のドル高は昔からいわれており、今回の和平は交渉に過ぎず、まだまだ有事の可能性があると読んだのかもしれません。
また、株価が爆上げしたのは、佐渡汽船(9176JQS)という意外さです。
確かに、北朝鮮が核廃絶すれば日本海の脅威のうちの一つは排除できます。
(引用:ヤフーファイナンス)
市場は何を求めてさ迷っているのか、管理人は皆目見当つきません。( ゚Д゚)
管理人にあるのは、優良な株を安く買い求め、ひたすら長く持ち続けることしかできません。(^^;
株式投資はくれぐれも自己責任により行われますようお願いします。
それでは