ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、クールビズ。みなさんの会社では実践していますか。
背広にノーネクタイの姿は、格好悪いを通り越して、醜悪にしか見えません。
しかし、いつの間にか日本は、クールジャパンです。
電車やバスの車内でスーツにノーネクタイの姿が圧倒的です。
毎日目の当たりにしていると、恐ろしいもので、その姿が普通に見えてくるのは、管理人だけでしょうか?
管理人は国策のような半強制的ともいえるノーネクタイには真っ向反対し、これまでネクタイを締め続けています。
どうしても暑い場合は作業服に着替えています。
ですが、最近は社内でも少数派となり、なんだかネクタイにこだわる自分が馬鹿らしくなりました。
だったらカジュアルで通勤してやれと、6月からカラーシャツにチノパンで通勤することにしました。
これだってノーネクタイです。
カジュアルな姿でいると、意外と周囲にもカジュアルな服装のサラリーマンがたくさんいることに気づきました。
これでは、紳士服業界は激しい逆風にさらされているだろうと思いました。
紳士服業界の生き残り戦術を考えてみます。
1 紳士服の家計支出
総務省統計局家計調査によると、1世帯当たりの背広服への年間支出額は、2016年は4,262円、ワイシャツは1,480円、ネクタイは455円です。
なんとも情けない数字です。
スーツは、サラリーマンの戦闘服です。
モビルスーツです。
にもかかわらず、3点セットが、年間6,000円にも至っていません。( ゚Д゚)
世の奥様方にいいたい。
夫はスーツを着て戦っている。
もう少しお金を出してあげてください!(-"-)
ところが、さらに家計支出を見ていくとさらに驚くべき事実が浮かび上がります。
15年前と比較すると、背広とワイシャツは4割支出減、ネクタイに至っては1/3以下にまで支出が減ってしまっています。
世のお父さん方の恨み節が響いてきます。
梅雨の時期ともなると、おじさんの加齢臭とか汗臭いなどスメルハラスメントも話題となります。
買ってもらえないのでは臭いがつくのは当たり前じゃあないかあああ!
だからといって妻よ!レノアだけは止めてくれ!
2 紳士服ビッグフォーの決算
紳士服ビッグフォーといえば、紳士服の青山、AOKI、はるやま、コナカです。
管理人は若干紳士服にはこだわりがあって、これまで百貨店で仕立ててきました。
これも先輩の教えです。
紳士服は社会人の顔だ。
安いスーツを着ると心まで貧しくなると教わりました。
泣く泣く初任給の半分近くをスーツに持って行かれた記憶があります。
おかげで、スーツは一目でいい生地かどうかがわかるようになりました。
ツヤと輝きと糸の統一感やしなり感が醸し出す気品が、まったく違います。
わからない方は、国会中継を見ると目が肥えます。
国会議員のスーツの高価さには、ほれぼれとしてしまいます。
まあ、中身の方はもっと大事です。(^^;
管理人は昨年、初めて紳士服の青山に行ってみました。
理由は会社にチラシが撒かれたからです。
行ってみると、店内の大きさと商品の多さと価格の安さには圧倒されました。
しかし、店内はガラガラで本当にやっていけるの?と不安がよぎりました。
2018年3月期の売上高です。
青山商事:売上高2548億円(前年比0.8%増)
AOKI:同1984億円(同2.3%増)
はるやま:同570億円(同2.0%増)
コナカ:同681億円(同2.2%減)(2017年9月期)
ビッグフォーの売上高は右肩上がりとはいえないまでも、順調です。
しかし、家計調査では、15年で4割も支出が減っているのになぜか売上高が減っていません。
???
そこで業界のガリバー企業である青山商事を調べてみることにしました。
3 青山商事(8219)の生き残り戦術
青山商事の株価は10年前と比べ、3倍近く値上がりしています。
もう驚きです。
EPS224.8円
配当はなんと2018.3月期170円です。
(2018.6.15現在利率4.07%)
大トヨタよりも高い配当です!!!
(引用:ヤフーファイナンス)
その理由は、多角経営にありました。
紳士服の売上高は74.4%と3/4を占めてはいますが、他分野への積極的な事業展開を進めています。
(引用:青山商事HP)
その武器は、豊富な店舗数と人材活用とスケールメリットにあります。
3-1 スケールメリット
紳士服店舗数は、2019年3月末現在889店舗もあります。
なんと47都道府県すべてに出店を果たしています。
このスケールメリットを生かさない手はありません。
カード会社とチラシ印刷会社を設立しています。
なんと、売上高の4.9%も占めています。
外注しないで自社で行うことにより、経費節減と金融(自社クレジット)のメリットを享受しています。
すごい企業です。
3-2 豊富な店舗数と人材活用
店舗の中には不採算店舗もあるはずです。
いつまでも紳士服の販売にこだわっていたのでは、クールビスやウォームビズそして少子化などで頭打ちとなることが想定されます。
そこで不採算店舗を活用し、業態転換を図っています。
青山商事は社員教育が徹底していることで定評があります。
接客業であれば、お手の物です。
DAISO
MISTER MINIT
2ndSTREET
焼肉きんぐ
ゆず庵
を経営またはフランチャイズ展開しています。
特にDAISOは、110店舗も出店しています。
同じ広島出自の関係だからでしょうか?
(引用:青山商事HP)
したたかな経営戦略が、企業の生き残り術です。
焼肉きんぐにはたまに子供と行きますが、接客はピカ一です。
まさか、紳士服の青山で経営しているとは夢にも思いませんでした。( ゚Д゚)
驚嘆するしかありません。
4 本業を超える例はたくさんある
企業は時代とともに成長していかなければ衰退するだけです。
世界のトヨタ自動車も出発は豊田織機からでした。
進出しなければ国内繊維メーカーの衰退とともに世界に飛躍とまでは行かなかったと思います。
ヤマハ発動機はヤマハの一部門の切り離しから大きくなりました。
富士通は富士電機の通信部門の独立です。
積水ハウスは積水化学の住宅部門からの独立です。
ブリジストンも日本足袋のタイヤ部からの独立です。
企業はたくさんの種を蒔いておき、先の見えない未来に投資して、何が起きても生き残る術を準備しています。
また、こういった先を見ない経営を行うと経営が揺らぐことにもなりかねません。
5 まとめ
いかがでしたか。
今回、青山商事を研究して、その生き残り戦術には驚嘆しました。
ここまで先を見ている企業だからこそ日本一の紳士服チェーンになったんだと理解できました。
紳士服は高級服のイメージがあり、百貨店での仕立てが一般的でした。
管理人も入社初めの頃、給料の半分近くの紳士服代に持って行かれた苦い記憶があります。
品質を変えないでリーズナブルな紳士服を市民に広めた青山商事の功績は偉大です。
さらに時代の風向きが変わるや、先への投資を怠らないビジネス展開も見事としか言いようがありません。
だからこそ株価は投資家から高く評価されているわけです。
これは私たちの生活にも常に応用できます。
未来に対する危機管理です。
今この瞬間が、1秒先も同じとは限りません。
管理人は、東日本大震災で被災してそのことは強く意識するようになりました。
◆未来に対し、少しでも資産を残しておくこと
◆資産はポートフォリオ(分散投資)で、できるだけリスク回避しておくこと
◆負の資産(ローン)は持たないこと
◆生命保険はできるだけ掛け捨てで高額保険に入っておくこと
◆不測の事態に備えたライフプランを制度設計しておくこと
読者のみなさんも青山商事の企業戦略を参考に家族を守り自分を守るための危機管理戦略を立てられてみてはいかがでしょうか。
まず生き残れ!儲けるのはそれからだ!
ジョージソロス氏の名言は心に沁みます。
株式投資はくれぐれも自己責任により行われますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは