最終更新 2021.8.29 2019.10.18
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは喫茶店を利用されていますか。
喫茶店は人と人が憩い集うオアシスです。
管理人は、外勤で外に出ることが多く、合間に時間調整のため喫茶店をよく利用しています。
この時間を利用してブログを綴ることが多く、当ブログは喫茶店なしには運営できません。
しかし、最近はほとんどの個人経営の喫茶店が消滅してしまい、さみしい限りです。
脱サラして、喫茶店オーナーにあこがれた人は、管理人の周りにもいましたが、今となっては消息は不明です。
これからの喫茶店経営の未来について考えてみます。
1 当世喫茶店事情
喫茶店文化で有名なのは、なんといっても岐阜と名古屋です。
数年前岐阜に行ったときは本当にびっくりしました。
モーニングセットを頼むと肉厚のトーストにゆで卵となぜか茶碗蒸しがついてきたからです。
朝から大盛況でした。
今はますます進化していて、コーヒーを頼むと15品もついてくる喫茶店もあるそうです。
岐阜県おそるべしです。(^^;
⇩岐阜に行った際はぜひ!aun-web.com
このおもてなしの心には感激しました。
また、全国で人口当たり喫茶店の多い都道府県は、意外にも高知県です。
(引用:経済センサスから分かる日本の「いま」-平成26年経済センサス‐基礎調査結果から-総務省統計局)
高知県は、離婚率も全国上位の常連です。(2017年第7位)
喫茶店という集う場所が多い=出会いが多いというのは短絡すぎる発想でしょうか。
また、喫茶店の多い地域は、ご覧のとおり北陸中部関西四国に集中しています。
この地域はパン屋が多い地域です。
進取の気性に富んだ文化を積極的に取り入れる地域といえます。
2 全国喫茶店数
しかし、喫茶店の数は、年々減少しています。
(引用:(一社)全日本コーヒー協会HP)
昭和56年154,630店舗あった喫茶店は、平成26年には69,983店舗と半分以下に激減しています。
喫茶文化が消滅しかかっています。
3 一人当たりの喫茶店代
一人当たりの喫茶店で使う額も調査しています。
全国第1位第2位を占めるのが名古屋市と岐阜市です。
全国平均は5,770円ですが、名古屋市はなんと14,301円です。
全国平均の約3倍も名古屋市民、岐阜市民は使っています。
なぜ喫茶店文化が、名古屋と岐阜に根付いているのか、詳しいことはわかっていません。
おそらくは戦後喫茶店ブームが生じたときに競争がエスカレートして茶碗蒸しなど得するメニューを出血大サービスしたのが、市民に愛されるようになって根付いたのではないかと推測されています。
中部地区に旅行や出張に行った際は、喫茶店巡りがオススメです。
(引用:経済センサスから分かる日本の「いま」-平成26年経済センサス‐基礎調査結果から-総務省統計局)
今、全国を席巻しているコメダ珈琲店も、名古屋が発祥です。
管理人の団地近くにもできましたが、やはり朝食サービスがすごくいいらしく、マダムたちの大人気になっています。
混んでいてまだ一度も行ってません。(-"-)
株価は、2019年に入って、下落傾向です。
(引用:ヤフーファイナンス)
4 個人経営喫茶店の厳しい現実
喫茶店業界は、チェーン店化が著しいです。
ドトールコーヒー、スターバックス、タリーズ、プロント、ヴェローチェ、ルノワール、サンマルク、星野珈琲、コメダ珈琲などは、全国の主要都市には大体進出しています。
しかし、喫茶店といえば、なんといっても店づくりの雰囲気がオーナーの好みの個人喫茶にかなうものはないと思います。
管理人が若い頃は、喫茶店といえばこうした個人営業の純喫茶店だらけでした。
クラシックを専門に流すクラ専喫茶やジャズ喫茶は、管理人の特に好みでした。
入社した頃は、携帯もなく、外回りになるとお気楽そのものでした。
先輩社員についていくと、仕事の後は、決まって喫茶店通いでした。
都内の主な喫茶店は制覇するほどでした。
喫茶店に入ると別な部署の先輩社員がすでに待っていました。
おい!おい!仕事はどうした!
と義憤に駆られたこともありましたが、人間慣れは怖いもので、サラリーマンって稼業はこんなもんだとはまってしまいました。
今の若い社員は本当に真面目です。
携帯やスマホの発明は、サラリーマンから時間というゆとりを奪ったと思います。
毎月、喫茶店に使う額が1万円以上となりました。
それでなくとも経済的に苦しかった管理人にとっては、きつかったですが、そこで得た人脈という太いパイプは今でも残っています。
世の中、どこでどうつながっているのかわかりません。
人と人とのつながりは、悪い関係でない限りできるだけ残しておいた方がいいと思います。
しかし、この個人経営喫茶店は、年々減少傾向にあります。
(引用:経済センサスから分かる日本の「いま」-平成26年経済センサス‐基礎調査結果から-総務省統計局)
平成21年と平成26年の5年間のうちに1割も消えています。
すでに全国でわずか53,031店しか残っていません。
コンビニと歯科医院が約40,000店なので、イメージは掴めると思います。
5 喫茶店の支出科目
喫茶店の成功の鍵は、立地とされています。
人の目に触れやすい駅近くの便利な場所でなければ繁盛はしません。
日本政策金融公庫では喫茶店開業にかかる資金の目安を提示しています。
それによれば開業資金は、
設備資金(イニシャルコスト)730万円
運転資金(ランニングコスト)390万円
計1,120万円必要です。
ただし、従業員3人×30万円や家賃月20万円など、少しシュミレーションとしては微妙な感じがします。
喫茶店成功の決め手は、何を置いても立地条件とされています。
常連よりも一見さんを如何に店に招き入れるかが勝負です。
家賃は月50万円、従業員はアルバイト2人×20万円としてみます。
毎月かかる経費は、家賃の他に、人件費、光熱水費、リース料です。
目が眩みます。
さて、喫茶店の客単価はどれくらいでしょうか。
多く見積もっても1人500円程度だと思います。
コーヒーの原価率は、概ね10%とされています。
つまり1杯500円とすると原価率は50円ということになります。
1杯500円の喫茶店に1日100人入れば、1日5万円の売上げとなります。
1か月で150万円です。
一等地を月50万円(都心は無理です。)で借りたとし、人件費2人分を40万円とすれば、なんとか月60万円となります。
ここから光熱水費とコーヒー豆分約10万円と見れば、それでも50万円の実入りとなります。
年収600万円です。
しかし、1日500円ではとてもじゃないですが、客足は鈍るはずです。
相場は、アメリカンなら380円というところではないでしょうか。
星野珈琲店は高いですが。(^^ゞ
来店数1日100人とすれば、1日上りは38,000円となります。
一気に24%の収入減となります。
1か月1,140,000円の収入となります。
固定費である賃借料や人件費や光熱水費を除くと残りは34万円となります。
しかし、どう見積もっても1日100人来店は繁盛店です。
喫茶店の勝負時間は限られています。
客が集中するので、店舗が狭ければ客を逃します。
普通の店ではせいぜい70人〜80人ではないでしょうか。
もちろんその分家賃の安いところ、店員を雇わない、豆の等級を下げるなどすれば支出は減ります。
年間収入は400万円程度です。
パン店の平均収入は350万円ですので大体同じとなります。
ここから、消費税、国民年金保険料、国民健康保険料などを支払えば、本当に厳しいです。
退職金も厚生年金もありません。
隣りに競合する強力な全国チェーン店ができれば、収入はガタ落ちです。
こういったことを背景にどんどん純喫茶は廃業に追い込まれているのではないでしょうか。
一等地を所有していて、あくまでも副収入として喫茶店を経営している人が生き残っていると思います。
6 まとめ
薄暗いカウンター内で、慣れた手つきで焙煎したコーヒー豆に、熱湯を注いで、無造作に出される個人経営の喫茶店のコーヒーは一級品です。
もはや探すのも困難な個人経営の喫茶店は、地域の宝です。
きびしい経営状況の中で、一杯のコーヒーにかけています。
末永く愛したいものです。
しかし、バランスシートで示したとおり、個人経営喫茶店の経営は極めて厳しいものがあります。
ゆめゆめ喫茶店のマスターにあこがれて、脱サラはしない方が賢明です。
ごくごく一部に勝ち残った人もいますが、死屍累々の失敗者たちがいるはずです。
くれぐれも株式投資は自己責任により判断してください。
ブログに愛と真の情報を!
それでは