最終更新 2019.5.10
ようこそ(^-^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは最近こども食堂を耳にすることがありませんか?
夕食を食べられないこどもたちや学校帰りの時間に行き場所がなくて、徘徊を繰り返すこどもたちが増えているそうです。
えっ?( ゚Д゚)
この話を聞いたときは耳を疑いました。
まるで終戦直後の混乱期のようです。
↓ 絶対写実主義のカメラの鬼「土門拳」の名著中の名著です。我が国の最も貧しかった時期のこどもたちの姿を切り取っています。
我が国は、すでにアフリカや東南アジアや南アメリカの最貧国の世界と同じレベルです。
お金がなくて、夕食を食べられない家庭なんてあるの?
こども食堂は、猛烈な勢いで全国に広がっています。
管理人が住んでいるS市でも、昨年度よりこども食堂の運営費に補助金を出しています。
全国的にも貧困家庭を救おうと、こども食堂ばかりでなく、フードバンクの設置などの取り組みも進んでいて、貧困問題は相当に深刻な状況となっているようです。
信じられないと思いますが、我が国は、先進国ではアメリカに次いで2番目に貧困率の高い国です。
いつでもだれでも貧困に陥る可能性があります。
貧困に陥ると貧困の輪からの脱出は、とても困難となります。
今、我が国で何が進んでいるのか考えてみます。
1 貧困率とは
我が国は、GDPがアメリカ、中国に次いで第3位の経済的に恵まれた国です。
いつでもどこでもお金があれば欲しいものが手に入ります。
24時間営業の店舗は、どんどん増殖しています。
コンビニはもちろん、ドンキホーテ、西友、ガソリンスタンド、ファミリーレストラン、書店、ウエルシア、救急外来まで一部24時間営業です。
お金さえあれば何不自由なく生活することが可能です。
オフィス街には、タクシーが24時間張り付いています。
管理人も滅多にありませんが、仕事が忙しくて、何回か午前4時過ぎにタクシーに乗ったことがあります。
お金さえあれば、あらゆるサービスが自由自在です。
一方、我が国の貧困問題は深刻です。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2015年)によれば、収入が、平均収入の半分以下の世帯が、15.6%にも達しています。
貧困率は、収入などから税金や社会保障費などを引いた「等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯員数の平方根で割った数値)」の中央値の半分未満しかない人の割合のこと。
等価可処分所得(以下、可処分所得)の中央値は、年間245万円(2015年)。
つまり年間122万円未満の可処分所得しかない世帯を相対的貧困層、その割合を貧困率というわけだ。
(引用:東洋経済オンライン2018/05/30 )
貧困層とは、いわゆる真水の収入が122万円未満の世帯と定義しています。
なんと7世帯に1世帯が、貧困層という驚愕の統計です。
2 子どもの貧困率
また、17歳以下の子供がいる世帯のうち、貧困層が占める割合は、13.9%(2015年)です。
8世帯に1世帯の子供は、貧困層です。
とても信じられませんが、事実です。
さらに、ひとり親家庭となると50.8%の世帯が、貧困層です。
この数字は、OECD加盟国35か国中ワースト1位です。
子ども食堂が求められる理由はここにあります。
3 なぜ我が国は子供の貧困率が高いのか?
我が国は、つい150年前の江戸時代まで、儒教の国でした。
親を尊び、夫婦は一生添い遂げるという儒教の思想は、あらゆる社会に根深くはびこっています。
離婚したひとり親やシングルマザーを救い上げる社会構造がほとんどありません。
日常に紛れる子どもの貧困、追い詰められた母子家庭 - Bloomberg
結婚もせずに子供を産んだ者、妻子ある男性との間に子供を産んだ者は、社会からはじき出されるのが当然という考え方が、意識の深層にはびこっています。
もちろん恋愛は自由です。
恋愛はさまざまな多様性があって当たり前ですが、儒教思想に裏打ちされた社会がまだまだ追いついていません。
子どもは授かったはいいけれど、生活ができません。
未満時の子連れで働ける職場は、正社員でない限り、ほとんどありません。
かつては、こういった場合は、血族や地域社会が助け合っていたはずですが、今やコミュニティは崩壊しています。
しかも、ようやく見つけることができる仕事は、3K(キツイ、汚い、危険)の職場しかありません。
必死に働いても真水の収入は122万円以下で、貧困の中で喘いでいるわけです。
最近の世相は、子供にまつわる悲惨で凄惨な事件が毎日のように発生しています。
こういった事件の根っこには、貧困を原因とすることは少なくはないと思います。
4 何をなせば貧困から脱出できるのか?
一度貧困の輪に入り込むと、なかなか抜け出せなくなります。
教育だけが貧困の輪を脱出できる方法ですが、教育にかけるお金はないとあきらめてしまいます。
教育なんて不要だと考える親の子供は、やはり統計的には学歴は低く、貧困の輪から脱出できなくなります。
しかも、貧困層になればなるほど、喫煙率、飲酒率、外食率が高まる傾向にあります。
収入が低いにもかかわらず、支出を増やしてさらに搾取される構造になっています。
まるで、名著カイジの地下労働でのペリカ搾取と同じです。
賭博黙示録カイジ 全13巻 完結コミックセット(ヤングマガジンコミックス)
おのれの不遇を呪ってばかりでは、何も解決できません。
自暴自棄になっても、何も解決しません。
管理人は、貧困の中で育ちました。
祖父が亜炭相場に手を出し、街一番の長者だったらしいのですが、すべての財産を失ったそうです。
管理人は、財産を失った直後に栄養失調のまま生まれてきたそうです。
貧困で母乳が出ず、育たないかもしれないと医者からも見放されたそうです。
しかし、母親は教育しかこの貧困から脱出する方法はないと考えました。
私を含め兄弟3人をスパルタ教育を徹底し、難関大学に入学させてくれました。
管理人は家からの仕送りが一切ない中での一人暮らしでした。
2カ所から奨学金を借り、家庭教師を2軒掛け持ちしました。
その他さまざまなアルバイト経験をして、無事卒業することができました。
入学金と授業料はほぼ免除でした。
おかげで、まともな会社に就職することができ、貧困から脱出することができました。
貧困から脱出する方法は、絶対に教育しかないことを身体で経験しています。
(まれにスポーツや芸能活動で脱出できるかもしれません。)
貧困層に陥っている方も、貧困でいることを決してあきらめずに、教育にすべてを賭けて貧困から脱出してもらいたいと強く願います。
5 まとめ
いかがでしたか?
我が国は世界にとどろくGDP第3位の豊かな国です。
それが、先進国で貧困率世界第2位など信じられません。
しかし、現実です。
7世帯に1世帯が、毎月手取り10万円で暮らしています。
特にひとり親世帯は、仕事が忙しく、子供の面倒をよく見ることができません。
子供は誘惑に弱く、すぐに悪い方に、楽な方に染まってしまいます。
そうならないようにファミマが居場所づくりを提供することは、本当にすばらしい取り組みだと思います。
ファミマがこども食堂 3月から全国2千店、イートイン:朝日新聞デジタル
ここで立ち直り、勉強に専念して、貧困層を脱出してもらうことを祈念します。
勉強に血統など関係ありません。
強い意志力と持続力があれば大丈夫です。
子ども食堂で愛情を注がれ、貧困の輪から脱出する切符をつかんでもらうことを期待します。
中島みゆきの名曲「ファイト」は、貧困層からの脱出を描いた歌に思えてなりません。
あたし中卒やから仕事を
もらわれへんのやとつぶやいた♬
女の子の手紙の文字は
とがりながら震えてる♬
↓中島みゆき30歳の時の第2期黄金時代の大傑作です。親愛なるものへ、寒水魚、予感・・・音楽史に残る名盤です。一度ご視聴してみてください。
ブログに愛と真の情報を
それでは