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お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、2018年12月アメリカのダウ平均株価が、1929年世界恐慌以来の記録的な下落となったブラッククリスマスから1ヵ月半が経ちました。
みなさんは、この間いかがお過ごしだったでしょうか?
過ごし方は4つあったと思います。
買う
売る
休む
見る
それぞれが、最善手だと思います。
その理由は、株式市場はゼロサムゲームだからです。
今やネットによる株式売買は普通であり、売買手数料はタダ同然です。
つまり、手持ち資金の価値は100%の状態で、市場で勝負ができるわけです。
ところが、ギャンブルは違います。
始めから期待値(ハウスエッジ)という形で、胴元から参加料の一部を徴収されています。
宝くじ、競馬競輪を初めとした公営ギャンブル(75%)、唯一の私営ギャンブルパチンコ(約80%~98%最大130%)そして新たに開設が認められるカジノに至るまで、期待値が差っ引かれての勝負となり、極めて不利なギャンブルとなります。
庶民もだんだんと期待値の考え方が浸透してきたのだと思います。
中でもパチンコの衰退は、想像以上です。
今、パチンコ店に何が起きているのか考えてみます。
1 サミーショックが市場を襲う
2019年2月5日は、パチンコパチスロ製造の最大手である、セガサミーHDの第3四半期決算報告の日でした。
なんと、120億円黒字の予想が、15億円の赤字の予想となりました。
セガサミー、今期最終を一転赤字に下方修正
セガサミーホールディングス <6460> が2月5日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比95.0%減の6.8億円に大きく落ち込んだ。
併せて、通期の同損益を従来予想の120億円の黒字→15億円の赤字(前期は89.3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
この発表を受けて市場はすぐに反応します。
2019年2月5日 1,529円
2019年2月8日 1,259円(10:30)
-17.67%(-270円)の暴落です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
セガサミーHDは、カジノ関連の国内参入事業者の一角とみなされ、順調に値を上げてきました。
2018年6月22日には、最高値2,030円をつけています。
この間の最高値からの下落率は、-37.99%にも及びます。
( ゚Д゚)
2 セガサミーHDは、カジノ関連最有力株のはず
カジノIR実施法が、2018年7月20日に可決成立し、国内候補も、北海道、大阪、和歌山、長崎の4道府県が名乗りを上げました。
国内では、3か所が絞り込まれる計画です。
すでに韓国のカジノIRパラダイスシティを合弁で経営しているセガサミーにとって、まさに順風満帆なはずです。
おそらくセガサミーHDに投資したたくさんの投資家は、こんなはずじゃなかったと嘆いていると思います。(写真は、サンズマリーナ)
3 パチンコ離れが凄まじい
「レジャー⽩書2018」(⽇本⽣産性本部)によれば、2017年のパチンコの市場規模は、19.5兆円で遊戯人口は900万人と推定されています。
ギャンブル王国とも揶揄されるイギリスのギャンブル市場規模が4.5兆円と比較すると、我が国は世界最大級のギャンブル国です。
しかし、パチンコの市場規模及び参加人口は、年々劇的に減っています。
最大ピーク時は、2005年です。
市場規模は、なんと34.8兆円です。
( ゚Д゚)
国家予算の1/3以上を占める異様さでした。
参加人口のピーク時は、2002年に2,170万人を記録しています。
思い出せば、爆裂CR機や1日で5万枚(100万円)も勝てるAT機の出現など、狂った鉄火場となっていた時です。
当然のようにさまざまな社会問題が発生しました。
車中に乳飲み子を置き去りにしてパチンコに狂って熱中死が続発しました。
また、パチンコ店に隣接してサラ金ATMが次々と設置され、多重債務が社会問題化しました。
お恥ずかしい話ですが、管理人の職場にもCR機に狂ってしまった奴がいました。
会社のお金を不正流用し、逮捕されてしまいました。
そいつとは前日の夕方、たわいもない談笑をしていました。
翌日、新聞で逮捕と掲載された記事を見たときは、腰が抜けました。
爆裂パチンコやパチスロがあまりにもひどいと、警察庁と公安委員会は、ようやく規制に舵を切り今に至っています。
さらに東京オリンピックを控え、世界中の笑いものになるとますます規制を厳しくしています。
そのため、一獲千金を夢見ていたファンのパチンコパチスロ離れが加速化しています。
最大参加人口の41%、最大市場規模の56%にまで落ち込んでいます。
当然パチンコ店の倒産廃業が相次ぎ、納める製造機の市場規模が少なくなっているので、売上高が減少しているわけです。
4 パチンコパチスロ規制
2018年2月1日付けで、風営法規則を改正し、射幸性を著しく煽ってはいけないように出玉規制を行いました。
これが強烈無比の規制で、完全施行となった日には、パチンコ店が倒産の嵐となるとも噂されています。
パチンコ
大当たり出玉数を2400発から1500発に変更
10時間後の最大出玉数を200%から133%に変更
設定導入可能
パチスロ
最大大当たり出玉数を480枚から300枚に変更
6,000G段階での最大出玉率を150%から126%未満に変更
ART連続は、最大2,500枚で強制終了
専門的な項目が多いと思いますが、出玉がものすごく規制される感じは読み取れると思います。
パチンコやパチスロは、現在でも最大20~30万円勝つことは可能とされていますが、この規制では最大5万円が限度とされています。
これでは、急激に客離れが起きると経過措置を設けています。
旧基準機の撤去までの猶予期間は、2021年1月31日までです。
パチンコ業界にとっては、2021年1月31日が、Xデーとされています。
5 カジノは我が国で受け入れられるのか?
パチンコパチスロの最大手企業であるセガサミーHDとユニバーサルは、パチンコ産業の衰退化を承知しています。
すでに国外でカジノ経営を開始しています。
セガサミーHDが45%出資する韓国仁川パラダイスシティの利用状況です。
2018年の売上高は200億円です。
営業利益は‐32億円です。
来場者数は18万2千人です。
2019年第3四半期段階では、売上高230億円、営業利益1億円、来場者数20万7千人と大幅に改善しています。
カジノは、思ったほど儲からないというのが実情のようです。
国際カジノ研究所(木曽崇所長)は、北日本、東京、大阪に3つのIRが誕生した場合、カジノ入場者は1200万人(訪日外国人客はこのうち約36%)、カジノに落ちるカネは7850億円と推計する。
パチンコ産業に比べると市場は限られる。
ギャンブル依存症対策として、カジノの規模をIRの延床面積の3%以下に、入場回数を 28日間で10回に制限。本人・入場回数の確認手段としてマイナンバーカードを活用する。
入場料を6000円に設定した。
(引用:ニューズウィーク2018.7.26)
6 まとめ
いかがでしたか?
国内ギャンブル関最大手メーカーであるセガサミーHDの株価が暴落しています。
本文には触れませんでしたが、アミューズメント部門であるゲームセンターやゲーム業界も市場規模が年々小さくなっています。
セガサミーHDにとっては、カジノに大きな期待を寄せているわけです。
しかしながら、カジノは基本的に白人文化のゲームです。
ルーレットやブラックジャックやバカラやポーカーに対して、日本人はどれほど魅力を感じるのかは、管理人にとっては懐疑的です。
アメリカのカジノでさえ、売り上げの75%はスロットマシーンによるものです。
カジノを誘致したからといって、散財するための観光客は一握りであり、期待値(ハウスエッジ)の低いギャンブルをしにわざわざやって来るものなのかどうか、疑問を感じます。
国内初のカジノ開場は、2025年前後と推測されています。
はたしてその頃までにセガサミーHDの株価は、復活しているものなのでしょうか?
株式投資は、くれぐれも自己責任により行われますようお願いします。
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それでは