ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、「貯蓄から投資へ」は、国策です。
年金制度の先行きが不透明な中、安心して豊かな人生100年時代を過ごすには資産が必要です。
年金は現在は65歳支給ですが、少子高齢化が加速度的に進んでいる中で、誰もが現レベルでの維持は不可能と考えています。
すでに世論の中には、75歳原則支給に言及した提言がちらほらと見え隠れし始めています。
現在の企業や公務員の定年は、原則として60歳です。
国の年金制度で、年金支給開始年齢が以前は60歳であった名残りです。
しかし、2001年年金大改革により、すべての年金は統一化され、65歳支給となりました。
さらに10年延びて75歳支給も現実味を帯びています。
60歳から15年間を無給で過ごさなければならない世界がもうすぐやってくるかもしれません。
あ・り・え・な・い!
(´Д`)
想像するのもめまいがする近未来の世界の中で、生き延びるには自らの手で資産を形成するほかはありません。
しかし、投資とは、リスクと背中合わせです。
リスクを怖れては投資は、失敗する可能性の方が高くなります。
投資を始めて経験が浅い人が陥りやすい高利回り投資に潜む罠について、連休前に保有する盆栽株式の含み益110万円を失った管理人が考えてみます。
説得力はありません。(´Д`)
- 1 投資には4種類の投資がある
- 2 株式投資はハイリスク
- 3 どうしても安全で高利回りに目が行ってしまう
- 4 日産(7201)
- 5 JT(2914)
- 6 高配当株式は、長期的にはセーフティネットがはたらく
- 7 なぜ高配当株が安値になっているのか理由を考える
- 8 まとめ
1 投資には4種類の投資がある
投資とは、その名のとおり資産を投げ打つことです。
その資産は、時間とともにたわわに実った果実となって回収することになれば、投資は大成功です。
反対に何も得られなかった場合は、大失敗となります。
投資は大きく分けると4つしかありません。
ハイリスクハイリターン
ハイリスクローリターン
ローリスクハイリターン
ローリスクローリターン
ただし、ハイリスクでローリターンを求める人はいないので、実際には3つに分類されるわけです。
この3つから選ぶとすれば、ほとんどの人はローリスクハイリターンを選ぼうとします。
選択肢は決して間違いではありません。
元本が保証され、しかもハイリターンが得られれば最高だからです。
2 株式投資はハイリスク
しかし、株式投資に限れば、どんな株式であれハイリスクです。
株式の値動きは、業績だけではありません。
地政学的な動き、政治的な動き、時代の変化、他国やライバルの動き、市場ニーズなどさまざまなビッグデータにより常に変動しています。
2018年12月には、ニューヨークダウ平均株価は、なんと1929年世界恐慌以来の89年ぶりの月間下落率となりました。
しかし、現在ダウ平均株価は、過去最高値を更新しつつあります。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
わずか5か月にも満たない中で、こんな激しい値動きを起こすのが、株式市場です。
2018.10. 5 26951.81$
2018.12.28 21712.53$
2019. 5. 3 26504.95$
10/5に買った人が、12/28に狼狽売りすれば、-19.43%の損失です。
12/28に買った人が、5/3に売却すれば、+22.07%の大儲けです。
ハイリスク以外の何物でもありません。
日本最大の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、この期間に15兆円(14兆円説も)もの損失を生じてしまいました。
公的年金運用、損失14兆円規模に 18年10~12月期 :日本経済新聞
(出典:GPIF)
怖いです。
でもその怖さが、株式投資の醍醐味です。
絶望の林を抜け、恐怖の森に踏み込む世界です。
3 どうしても安全で高利回りに目が行ってしまう
わずか半年で、-19.43%から+22.07%も変化する世界です。
1,000万円を投資したとしたら、半年で‐194.3万円か、+220.7万円になる世界です。
安全に安全に行きたい気持ちは、大いにわかります。
かつて管理人もそうでした。
最も安全な方法としては、高利回りの株式を下落しているときに買っておく方法があります。
株式投資には、投資により2種類の利益を求めることができます。
配当益(インカムゲイン)
売却益(キャピタルゲイン)
この配当益が、信じられないと思いますが、年利回り5%から7%の株式がゴロゴロしています。
株式投資が成功するかどうかの目安は、年利回り7%が一般に目標とされています。
困難な売買をするよりも、高配当株式を購入すれば、毎年確実に7%利回りが得られるとしたら、これ以上のローリスハイリターンはないと考えるわけです。
ちなみに年利回り7%を10年間、1,000万円を投資したら、資産はどのくらいになるでしょうか?
15,582,535円です!
なんと5,582,535円(税込み)も増えます!
年7%の資産運用は、本当にすごいことです。
そうか!高配当利回りを買えば、黙っていても資産が増えるわけだと考えるわけです。
4 日産(7201)
元会長の電撃逮捕、資本提携先のルノーとの合併話など話題に事欠かない日産自動車(7201)です。
配当金は、なんと57円です。
2019.4.26現在の株価は、893.3円です。
配当利回りは驚異の6.38%です。
しかし、チャートを見てください。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
2018.1月に1,200円をつけてから、下落が止まりません。
管理人も一時高配当株に強く関心を抱き、日産株をNISAで買おうとしていました。
2018年1月に1200円を超えたとき、悔しくて地団駄を踏みました。
一般NISAの上限枠は年間120万円だったからです。
その後も注視していたら、事件続発です。
1,200円→893.3円となってしまっています。
配当金欲しさに買っていたら、57,000円のために30万6,700円の損失を喰らう所でした。
まあ、これからどうなるかわかりません。
しかし、元会長逮捕のダメージは大きく、特に輸出先での売上げは減少しています。
配当をこのまま維持できるのかも不明です。
日産:今期業績見通し大幅減額、販売低迷-ゴーン元会長逮捕で混乱も - Bloomberg
5 JT(2914)
もうひとつ高配当の超優良株JTがあります。
ご存知日本たばこ産業です。
配当金はなんと154円です。
2019.4.26現在株価は、2,576円です。
配当利回りは、なんと5.98%です。
実は管理人はこの株も買おうか、2年前3,500円の時にずいぶん悩みました。
2017年に4,200円もしていた株価が急落して、3,200円に下落したからです。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
ですが、喫煙率は減るばかりだし、健康増進法もいよいよ施行されます。
2019年2月には、新しい加熱式たばこを出し、一時的に株価は上昇しました。
しかし、喫煙率はすでに17.7%まで激減しています。(万歳!)
(出典:厚生労働省HP)
これ以上、たばこの需要が増えるはずがありません。
しかもたばこ税は2018年から3年連続の増税が決まっています。
さらに2019.10.1からは消費税2%引き上げです。
現在500円の加熱式たばこは、600円前後には上がることは確実視されています。(企業努力で引き下げる可能性も0ではありません。)
毎日1箱吸っても、年間21万9,000円もの出費です!
30年吸い続けたら、価格据え置きでも6,570,000円が煙と消えます!
環境は悪くなるばかりです。
買うのを止めました。
もしも2年前、高値覚えで、3,500円の高値掴みをしていたらと思うとぞっとします。
配当金154,000円をもらうために100万円を大損するところでした。
6 高配当株式は、長期的にはセーフティネットがはたらく
なお、長期的には日産自動車であれJTであれ、配当金で補填の可能性は大いにあります。
高配当のため、長く保有すれば補填できる可能性があるからです。
例えば日産がこれまでどおり57円を配当維持できれば、30万円の損失は6年で取り返せます。
JTも約8年で取り返せます。
そういった意味では、高配当株には安心感があるというメリットがあります。
7 なぜ高配当株が安値になっているのか理由を考える
高配当株は、年利回りが5%から7%と信じられない高利回りです。
投資信託のリターンを増やすことに血まなこになっているファンドマネージャーやトレーダーの目に留まらないわけがありません。
どっと買いが押し寄せれば、株価が急上昇します。
しかし、例に挙げた日産もJTも数年に渡り、低迷しています。
つまり買い手がいないわけです。
その理由は、日産にしろJTにしろ、今後の売上高が減少する可能性があるからです。
そうなれば、減配が待っていて、株価は暴落してしまいます。
先日、やはり高配当株の代表だったあおぞら銀行が減配し、株価が急落したのは記憶に新しいところです。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
あおぞら銀、今期経常を一転19%減益に下方修正、配当も30円減額
あおぞら銀行 <8304> が3月22日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の585億円→470億円(前期は579億円)に19.7%下方修正し、一転して18.9%減益見通しとなった。会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の288億円→173億円(前年同期は276億円)に39.8%減額し、一転して37.1%減益計算になる。
業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の184円→154円に減額修正した。
あおぞら銀行【8304】、今期経常を一転19%減益に下方修正、配当も30円減額 | 株探ニュース
発表前3,140円だった株価は、2019.4.26現在でも2,709円と-13.73%下落のままです。
しかし、この2つの例でも明らかですが、高配当株の投資は、リスクを抱えているため往々にしてうまくいかないものです。
配当利回りが6%、7%もあれば、ファンドマネージャーが狙わないわけがありません。
それでも高利回り株を狙わないところに訳があることを承知しているからです。
素人が配当金目当てだけで狙っても、むずかしいと思います。
8 まとめ
いかがでしたか?
安全で高利回りな株式は、そう簡単には見つかりません。
株式市場は魑魅魍魎の世界です。
少しでも株価が上がりそう(下がりそう)な株式を目を皿のようにして、ファンドマネージャーやトレーダーそして機関投資家が狙っています。
しばらくの間、高配当好業績の株式が、低い株価で放っておかれるわけがありません。
高値覚えの高値掴みとなって、塩漬けとならないよう、株式市場の罠には十分にお気をつけください。
なお、だからといって、本日紹介した日産、JT、あおぞら銀行が上がらないというわけではありません。
何かの要因で爆騰する可能性もあります。
株式の値動きは、誰にもわかりません。
くれぐれも株式投資は自己責任によりご判断されますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは