最終更新 2019.9.24
※当記事は、2019.7.19現在の情報に基づいています。記述が現在とは異なる箇所がありますので、ご注意の上、お楽しみください。
ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの夢見る管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、先日NYダウ平均株価が史上初の27,000ドルを突破してからは、世界的に株価は軟調です。
(´Д`)
7月19日は反騰しました!
米中貿易戦争もただ先延ばししただけですし、日韓関係もこじれにこじれています。
円高は進むばかりで、個人投資家にとって、いいことはなにひとつありません。
(´-`).。oO
こうした中、企業の不祥事やもめ事?が相次ぎ、ますます株価下落が止まりません。
すてきナイスグループ
LIXILグループ
ASKUL
かんぽ生命保険
ゆうちょ銀行
リミックスポイント
特にゆうちょ銀行の不適切な投資信託の販売とかんぽ生命保険の保険の不適切な保険の付け替えは、企業イメージを著しく損ねてしまいました。
郵政関連の株価は連日最安値を更新しています。
郵政関連株IPOに当選し、嬉々として購入した人たちの心中いかばかりかお察しします。
しかし、投資は自己責任が原則です。
買ってしまった株式が、想定外に下落してしまったとき、個人がやれることは基本的に3つしかありません。
塩漬け、損切り、難平買い
◆引き続き塩漬けにして、値上がりまで待つか?
◆難平(ナンピン)買いして、購入価格を下げるか?
◆損切りして機会をうかがうか?
郵政関連株は、今後も引き続き政府が保有する株式を放出します。
管理人は、昔いっしょに働いた先輩の顔が思い浮かびます。
なんとなく郵政関連株の値動きは、NTT株放出時に似ていると思うのは、気のせいでしょうか?
くれぐれも株式投資は自己責任により行われますようお願いします。
- 1 郵政関連株新規上場
- 2 現在の郵政関連株価(2019.7.19.10:30)
- 3 何故ここまで下がる?
- 3-1 第三次放出で株式の希薄化
- 3-2 ゆうちょ銀行の生きる道は債権を購入
- 4 NTT株のようにならないことを願いたい
- 5 まとめ
1 郵政関連株新規上場
2015年11月4日に日本郵政グループ3社の新規株式公開(IPO)があったことを覚えていらっしゃいますか?
管理人の自宅にもいくつかの証券会社からIPO申し込み案内が来たり、電話がかかってきました。
◆高配当で資産株です!
◆世界一の保有資産を持ち絶対につぶれません!
◆すごい人気なので、たちまち資産倍増ですよ!
はいはい、興味は一切ありませんとお断りしました。
しかし、世の中の郵政関連株IPOボルテージは最高潮となりました。
公開価格です。
◆日本郵政 <6178> 1,400円
◆かんぽ生命保険 <7181> 2,200円
◆ゆうちょ銀行 <7182> 1,450円
初値は次です。
◆日本郵政 <6178> 1,631円 +16.5%
◆かんぽ生命保険 <7181> 2,929円 +33%
◆ゆうちょ銀行 <7182> 1,680円 +15.9%
まるでNTT株放出時のような値上がりです。
新たに株主となった45万人は、この時点ではホクホクだったと思います。
2 現在の郵政関連株価(2019.7.19.10:30)
それから3年と9カ月後の現在の株価です。
◆日本郵政 <6178> 1,106円
初値より、-525円(-32.2%)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
◆かんぽ生命保険 <7181> 1,781円
初値より、-1,148円(-39.2%)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
◆ゆうちょ銀行 <7182> 1,078円
初値より、-602円(35.8%)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
いずれも初値より3割以上の下落です。
国にだまされた!
証券会社の甘い勧誘にだまされた!
ネットの情報をうのみにしてしまった!
と後悔しきりだと思います。
投資は、自己責任です。(自戒)
3 何故ここまで下がる?
かんぽ生命保険の保険の不適切な取扱いやゆうちょ銀行による不適切な投資信託販売が明るみに出たのは、2019年6月に入ってからです。
しかし、チャートを見れば一目瞭然で、株価はその前から下落を続けています。
不祥事が起きる以前から、株価は長期下落傾向です。
株価が下落している要因は、2019年秋に予想される日本郵政株の第3次政府放出とアメリカの金利引き下げの動きが絡んでいると管理人は考えています。
3-1 第三次放出で株式の希薄化
日本郵政は、かんぽ生命保険の株式の89.0%を持つ支配株主です。
また、ゆうちょ銀行の74.16%の株式を保有する支配株主です。
日本郵政は、財務大臣が56.88%を保有しています。
政府は、日本郵政株式の1/3のみ保有することが法律で決まっています。
1/3を超えた日本郵政株は、3年以内(延期)に放出しなければなりません。
政府は、東日本大震災の復興資金4兆円を日本郵政株でまかなう計画です。
すでに第2次放出で、2兆8千億円をまかないました。
残る1兆2千億円をなんとしても確保しなければなりません。
56.88%-33%=23.88%の株式が一気に市場に雪崩込むことになります。
いわゆる増資と同じ効果で、株式の希薄化が生じます。
株価はよほどの経営変化がない限り、下落する宿命にあります。
3-2 ゆうちょ銀行の生きる道は債権を購入
かつて、世界最大の貯金残高を誇ったゆうちょ銀行は、今でも貯金残高181兆円を超える超巨大クジラです。
しかし、融資を行うことは法律で認められていません。
利益を生むには、国債を買うか、外債を買うしかありません。
マイナス金利で国債を買っても利益を生まなくなったことから、ゆうちょ銀行は積極的にアメリカ国債を購入しています。
アメリカ国債は、現在年2%の利回りです。
手数料は、0.57%と試算されています。
為替変動はありますが、アメリカ国債を購入することによって、1.47%の利回りが得られるわけです。
しかし、アメリカが金利を引き下げれば、連動してアメリカ国債の利回りも下がります。
そうなればゆうちょ銀行の収益に著しい影響が生じます。
すでにアメリカの利下げをにらんで、株価が下がっていると読むことができるわけです。
4 NTT株のようにならないことを願いたい
管理人は、かつて間近で先輩のNTT株地獄を見てきました。
1997年2月、NTT株は政府第一次放出株価を119万7千円で、売り出しました。
狂乱のバブルの開幕でした。
その2か月後には318万円にまで上がりました。
買えなかった先輩方は、臍を噛みました。
しかし、政府は第二次放出を255万円で開始します。
先輩たちはこぞって購入しました。
必ず500万円になります!
我が社に出入りしていた妙齢な昔美人の証券レディたちが売りまくっていました。
現在は出入り禁止!
その後政府は、第6次放出まで行います。
株式の希薄化がおき、50万円を切りました。
3株購入した先輩は、会社を辞めました。
3株で600万円の損失です。
おそらく退職金でペイせざるをえなくなったのでしょう。
日本郵政株は、これから28.8%もの株式を一気に放出しようとしています。
株式の希薄化が生じ、NTT株と同じように1/6まで下落しないことを祈るだけです。
ちなみにNTT株は30年かかって、ようやく売り出し価格119万円まで戻りました。
119万円以上で高値掴みした人は、30年経っても大損中です。
5 まとめ
郵政関連株のチャートを見るとどうしてもNTT株のことを思い出します。
あの頃の管理人は、紅顔(厚顔)の(美)青年で、お金が全然なかった極貧サラリーマンでした。
ただ、それが不幸中の幸いで、NTT株を買うことができませんでした。
結果的にラッキーだったと思っています。
先輩とは音信不通となりました。
いつか株価が戻ることはあるのでしょうか?
希望と再生の歌があります。
歌姫中島みゆきが、鮮烈なデビューを飾った「時代」です。
何度管理人はこの歌に株式投資でも恋愛でも助けられたことか。
恋愛篇はいつの日か書きたいと思います。
今はこんなに悲しくて涙も枯れはてて
もう二度と笑顔にはなれそうもないけど
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわだから
今日はくよくよしないで今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれかわってめぐりあうよ(中島みゆき:時代 1975年発表)
株式投資は、くれぐれも自己責任により行われますようお願いします。
今日はくよくよしないで今日の風に吹かれましょう
ブログと株式投資に愛と哀しみと真の情報を
それでは