ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える夢見る管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは公的年金に期待されていますか?
年金への期待度は世代によって全然違うと思います。
現在50代以上の人は、平均寿命まで長生きできれば、なんとか掛金の元は取れそうです。
ところが世代が若くなれば若くなるほど、年金掛け金の元が取れなくなっていきます。
現行制度が存続すると仮定します。
(実際には破たん寸前です。)( ゚Д゚)
現在20歳の人が60歳まで40年間厚生年金に掛けたとします。
厚生年金は労使折半です。
元が取れる年齢は、なんと81歳だそうです!
( ゚Д゚)
国は突然人生100年時代といい始めて、年金受給年齢を70歳に引き上げようとしています。
この場合、元が取れる年齢は、現在20歳の人は95歳まで長生きしなければなりません。
しかし、これも年金所得代替率が、マクロ経済スライドを考慮して、50%以上を維持した場合です。
2019年8月27日に5年ぶりに公表した「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」には、絶望のケースが描かれています。
年金2,000万円不足問題など生ぬるいです。
もはや公助には期待できません。
自助努力で老後の人生設計を築くしか方法はありません。
一刻も早く貯蓄から投資へ資産を移し、お金でお金を増やす行動に出なければ、老後はここはどこ?の世界が待ってます。
最低でもiDeCoは絶対に始めておきましょう!
どうしても不安な方は、運用を期待しない定期預金元本保証型にして所得税のみ控除する超裏技もあります。
ただし、主婦の方は、慎重に判断してください。
年金の一種なので、60歳までお金が下ろせなくなってしまいますし、所得税控除のメリットがありません。
パートで働く場合は、控除の対象になりますが、第2号被保険者としての権利を捨てることにもなりかねません。
最悪のケースを検証してみます。
刮目してください!
喫煙者は、一刻も早く禁煙を!
コンビニ依存症者は、一刻も早く脱出を!
- 1 我が国の年金制度
- 2 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)があるじゃないか!
- 3 将来の公的年金の財政見通し(財政検証)とは?
- 4 2019年の財政検証は、6つのケースを用意
- 5 社会保障審議会年金部会の資料から見る賃金上昇率
- 6 社会保障審議会年金部会の資料から見る物価上昇率
- 7 ケースⅥとなった場合の20年後の年金所得代替率
- 8 まとめ
1 我が国の年金制度
我が国の年金制度は、国民年金の場合、半額は国が負担しています。
つまり税金が投入されています。
また、厚生年金は、事業者(使用者)側が、半分を負担しています。
税金が減収となったり、企業の存続が難しくなれば、半分負担するという制度がたちまちのうちに危うくなってしまいます。
我が国の絶望のシナリオは、人口縮減です。
我が国はすでに人口縮減時代が始まっています。
(出典:内閣府HP)
2040年には10,726万人と、現在よりも2,000万人も人口が減少します。
2060年には、8,637万人と加速度的に人口が減少していきます。
特に実労働人口(15歳から59歳)が、2020年の66,071千人から2040年には50,079千人と、24.2%も減少します。
2060年には38,479千人です。
労働者が少なくなれば、それだけ年金を払い込む額が減っていきます。
少子化は、世代から世代へと引き継ぐ年金制度を破壊します。
2020年
実労働人口66,071千人
65歳以上 36,134千人
2040年
実労働人口50,079千人
65歳以上 38,659千人
2060年
実労働人口38,479千人
65歳以上 34,641千人
2020年でさえ、1.83人で年金受給者を支えている状態なのが、2040年は1.30人、2060年には1.11人で支えることになります。
現行制度は、このままでは100%破たんします!
2 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)があるじゃないか!
公的年金(国民年金と厚生年金)は、日本一の機関投資家GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によって、運用されています。
実に順調です。
わずか19年で、+66.1兆円も増やしてくれました。
(´▽`)(´▽`)(´▽`)
このままなら年金受給額など減るわけないんじゃね?
といいたくなってしまいそうです。
まあ、2018年10月から12月に-14.8兆円もの損失を被ったこともありますが。
( ゚Д゚)
(出典:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF))
しかし、残念ながらこんなにも頑張って運用しても、現在の年金所得代替率(約61.3%)を維持していけば、2040年にはわずか3.8兆円に枯渇してしまうそうです。
労働人口が減り、年金受給人口が増えていけば、年金財政が早晩債務超過に陥るのは当たり前です。
私たちの老後は一体どうなってしまうのでしょうか?
3 将来の公的年金の財政見通し(財政検証)とは?
国も将来年金財政がどうなるのかわかりません。
そこで、5年に1回シミュレーションを行っています。
これが財政検証と呼ばれるものです。
公的年金制度は長期的な制度であるため、社会・経済の変化を踏まえ、適切な年金数理に基づいて、長期的な年金財政の健全性を定期的に検証することは、公的年金の財政運営にとって不可欠なものです。
このため、厚生年金保険法及び国民年金法の規定により、少なくとも5年ごとに、国民年金及び厚生年金の財政の現況及び見通しの作成、いわゆる財政検証を実施しています。
4 2019年の財政検証は、6つのケースを用意
2019年の財政検証では6つのケースを用意しています。
ケースⅠは、超楽観的予測です。
経済成長率が、年0.9%を維持し、物価上昇率2.0%と賃金上昇率1.6%が20年間続きます!
( ゚Д゚)オイオイ!
かなり盛っていない?
毎年1.6%ずつ賃金が上がれば、年収600万円の世帯は毎年96,000円上がる計算です。
20年後には、192万円も上がってるの???
反対にケースⅥは悲観的予測です。
経済成長率は、年-0.5%で、物価上昇率は0.5%とデフレが続き、賃金上昇率は.0.4%としています。
経済成長率が、20年間マイナスという状態は、あり得ないような気がしますが、物価上昇率と賃金上昇率はかなり実体経済を反映している感じがします。
現在もデフレからは脱却していません。
5 社会保障審議会年金部会の資料から見る賃金上昇率
第2回社会保障審議会年金部会「年金財政における経済前提に関する専門委員会」
2017(平成29)年10月6日の資料から賃金上昇率を見てみます。
この20年の間にもいろんなことがあったなあと思います。
バブル崩壊後、リーマンショックや東日本大震災がありました。
アベノミクスもありました。
経済成長率自体はプラスでも、賃金上昇率がずっとマイナスです。
管理人も過去7年連続給与が下がったつらい思い出がよぎります。
(´-`).。oO
名ばかり管理職員はつらいよ!の時代でした。
第2回社会保障審議会年金部会「年金財政における経済前提に関する専門委員会」
20年間の現金給与総額伸び率は、-0.7%です!
第2回社会保障審議会年金部会「年金財政における経済前提に関する専門委員会」
俺だけじゃなかったんだあああ!
6 社会保障審議会年金部会の資料から見る物価上昇率
次に同じ資料で物価上昇率を見てみます。
消費者物価指数は、この20年ほとんどマイナスです。
なかなか日本はデフレから抜け出していません。
最近の車は、軽自動車ばかりです。
一時は3ナンバーばかりだったのに、国民の賢い生活防衛策が目に見えるようです。
第2回社会保障審議会年金部会「年金財政における経済前提に関する専門委員会」
この20年間の物価上昇率は、0.1%です。
家計消費支出からみると、平均-0.4%とデフレ社会はしばらく続きそうです。
第2回社会保障審議会年金部会「年金財政における経済前提に関する専門委員会」
こうした結果を見ても、ケースⅠはありえないと思います。
選択肢はケースⅥ場合によっては、想定外のケースもあり得ると思います。
7 ケースⅥとなった場合の20年後の年金所得代替率
現在の年金所得代替率は、約61.3%です。
これは標準報酬月額を37万円に設定した場合、×0.613の年金を受給できるとするものです。
約22万円となります。
現実には、毎月67,510円が不足します。
(出典:財団法人生命保険協会)
ところが、最悪のケース(もっと最悪なケースがあると管理人は考えます。)の場合です。
年金所得代替率は、35%から37%になるそうです。
ケースH
完全賦課方式での給付
水準は37%~35%程度
標準報酬月額が37万円の場合です。
年金受給額は、12万9,500円~13万6,900円に激減します。
現行よりも、83,100円から90,500円の激減です。
不足分67,510円を加えます。
毎月150,610円から158,010円が不足します。
年当たりにすれば、年間180万円以上不足してしまいます。
人生100年時代、65歳から35年間、年間180万円も不足します!
あ・り・え・ね・え!
8 まとめ
「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」の衝撃のリポートの最悪シナリオを管理人の目線で検討してみました。
年間180万円もたりないのなら、生涯6,300万円も不足する計算となります。
お金はとても大切です。
今からでも、やれる範囲でコツコツと貯めていきましょう。
そして、貯めた後は運用です。
豊かな老後の道を切り開くのは、自助努力のみです。
I am sailing. I am sailing. Home again 'Cross the sea.
ブログに愛と真の情報を
それでは