最終更新 2023.4.22
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、管理人は縁あって、2022年4月より、と或る大学で非常勤講師を兼業するチャンスをつかみました。
夢にまで見た副業の実現です!
とはいっても週に1コマ、年間30コマの最弱非常勤講師です。
収入は、優良株の単元株(100株)が2銘柄程度買えるくらいです。
しかし、副業は思うほど楽なものではありません。
本業とのバランスや、先の見えない契約更新など、副業の残酷物語を1年間いやというほど体験しました。
そんな限界ギリギリポンコツな管理人に、教務課のすてきなお姉さまより電話がありました。
1 TEACHING AWARD 2022
TEACHING AWARDとは、教育で優れた成果を挙げた教員に対する優秀教員表彰制度です。
世界的に広がっている制度です。
TEACHING AWARD制度創設が広がる理由は、ずばり教育現場への成果主義の侵食です。
教員表彰制度を導入し、より質の高い教育を維持できれば、学生の質が良くなります。
ひいては企業からの求人募集も増え、質の良い学生が集まるというWIN-WINの思惑というわけです。
全く心当たりがありません。
今思い出しても、1年間の非常勤講師は自転車操業の毎日でした。
締め切り直前の漫画家のようなものかもしれません。
ようやく講義が終わると、1週間後には次の講義がやって来ます。
準備に要する時間は膨大です。
平日は午前1時すぎ、週末は非常勤講師控室という名のタコ部屋か、公立図書館に缶詰めの毎日でした。
そんな自転車操業のポンコツ非常勤講師が、AWARD(表彰)受賞なんて、理解できません。
管理人を非常勤講師に誘ってくれた学部長がうんうんとうなずいています。
小さなカレッジとはいえ、100名余の非常勤講師が溢れています。
受賞したのはたった2人です。
煙に巻かれたAWARDでした。
なお、AWARDは表彰状とアクリル製の額のみでした。
↓ こんな感じのものをいただきました。
残念ながら金一封はありませんでした。
もう名誉なんてものはいらないです。
2 TEACHING AWARD選考基準
TEACHING AWARDの選考基準は講師側には知らされていません。
ネットに公開しているアメリカの大学の選考基準は次のとおりです。
受賞者を選択する際に考慮される要素には、次のものがあります。
・教室での指導(講義、小グループ、ラボなど)
・学生への進学相談、指導
・コース設計
・カリキュラム開発;
・教材の準備
・革新的な教授法
https://www.kings.uwo.ca/academics/award-of-excellence-in-teaching/
管理人が苦難の末行き着いた講義法は、ブログの応用でした。
ブログの本質は共感と体験です。
ブログの読者は鋭いです。
実際に体験し、気づきがないと、すぐにペラペラブログと見抜かれ、たちまちのうちに信用や信頼を失くし、読者を失います。
これをGoogle スライドで作りました。
これが超がつくほど便利です。
マイクロソフトパワーポイントとほぼ完全互換です。
クラウドなので、会社でも大学の共有パソコンでも自宅でもスマホでもどこでも開くことができます。
時間が差し迫った中、地下鉄の中でスマホで予習できるのが本当にありがたいです。
これが完全無料で利用できるなんて、まさに神アプリです。
ぜひ使ってみてください。
3 スパイ?現る
7年続けているブログでの経験やグーグルスライドなどを通じ、1年間七転八倒して苦しみ悶えながら、自分の講義のスタイルの形が見えてきました。
そんな矢先での受賞です。
栄誉なのか疑問です。
管理人は無事定年退職し、今さら、名誉も地位も必要ありません。
AWARDをもらってもありがたいとは思えません。
2023年4月以降の講義で何かが変わりました。
それは他の講師の先生が視察に来るようになりました。
いくら非常勤講師という身分でも、同業の講師の先生に聴講されるのはとても恥ずかしいです。
いいです。
俺のノウハウでよければ全部晒しましょう。
でもマネは絶対無理でしょう。
切った張ったのリアル社会の中で、現職時代38年生き延びてきた現実を、大学という囲いの中で書籍やネット情報だけで育ってきた講師の先生にまねができるわけがないという自負はあります。
自分の椅子を守りたいがために、これから余される(外される、いじめに遭う。)かもしれません。
こんな罪づくりな制度止めてくれ!
表彰するなら金一封かQUOカードでもくれ!
4 副業のリアル
大学非常勤講師という副業は、一見するととても楽な副業に見えがちです。
実際退職し、1年間憧れていました。
自分の専門分野を話すだけなら、90分をダラダラと話して終了なので、楽な副業と思っていました。
時給数千円の高収益バイトです。
しかし、それでは、翌年度の契約延長の保証はありません。
非常勤講師の雇用契約は1年更新のリアルです。
だからこそ実績という信用を大学側に見せて来年度以降の契約につなげていく必要があります。
非常勤講師陣の略歴をみると驚くばかりです。
旧7大帝国大学上がりの博士号取得の人が非常勤講師に甘んじている現実にがく然とします。
博士号を取得しても就職できない現実の一部を垣間見てしまいます。
できることなら、管理人ではなくて、そういった歯を食いしばって1年間の契約更新にすがる講師の先生方に与えて欲しいと思います。
逆恨みで後ろから刺すなよと思ってしまいます。
5 まとめ
昨年管理人は夢の副業のチャンスをものにすることができました。
副業に対する社会的風潮もずいぶんと変わりました。
副業を決して認めて来なかったわが社でも副業を解禁しました。
ただ、副業は思っていたよりもはるかに重労働であることをこの1年嫌というほど味わいました。
副業が本業を侵食するようでは、あぶはち取らずとなってしまいます。
相当のスキルと決意と持続する志に加え、家族の理解がないと、副業はとても無理です。
たかだか年間数十万円の副業で体や精神を壊してしまったのでは、何にもなりません。
できれば、AWARD受賞なんて欲しくなかった。
そっとしてしてほしかったのが本音です。
名誉より、金一封がもらえれば、妻とディナーくらいには行けたのにと思うと微妙です。
2023年度の戦いが4月からまた始まりました。
副業を考えるのであれば、本業や家庭に無理のない範囲で始めることをおススメします。
また、副業のチャンスがあれば逃さないようにしたいものです。
断れば二度とチャンスは舞い込みません。
ブログと副業に愛と真の情報を
それではまた
嗚呼!受賞後の講師控室の微妙な空気の変化がつらいです!
誰だ!俺をAWARDという名の沼に陥れた輩は出てこい!