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人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんはアルコニックス(3036)という株をご存じですか?
総合商社「双日」の非鉄部門が独立した商社であり、M&Aで金属加工業も担う企業です。
名前の由来もアルミニウムと銅(Copper)とニッケルの頭文字からとったものです。
アルコニックスは株主優待が大好きな人にとってはたまらない銘柄でもあります。
野村インベスター・リレーションズの「株主優待ランキング」でも常に上位に入っている人気です。
株主優待人気ランキング2024年版:マイベスト総合 | 知って得する株主優待
人気の理由は、100株保有で、2,000円相当のカタログギフトが贈呈され、しかも長期保有優遇(3年以上2つ)があるところにあります。
しかも高配当で、今を時めく資源株の一角です。
しかし、このたびの決算短信開示の際に株主優待改悪の発表となってしまいました。
保有株が100株以上保有が300株以上保有となってしまいました。
ただし、2026年3月末からの適用です。
約2年間の猶予期間があります。
これまで100株保有してきた株主は、2026年3月末権利付き最終日までに200株買い増ししなければ株主優待権利は手に入れられません。
買い増しすべきなのか個人的に考えてみました。
くれぐれもご判断は自己責任でお願いします。
1 アルコニックス株主優待とは
これまでのアルコニックス株主優待は、100株以上を1年以上保有すると2,000円相当のギフトカタログが1つ贈呈されるというものです。
長期保有優遇制度を採用していて、3年以上保有するとギフトカタログの中から2つ贈呈されるそうです。
アルコニックスの株価は、2024年5月17日現在1,404円です。
配当金は2024年3月期は55円です。
1年未満 5,500円 利回り 3.97%
1年以上 7,500円 利回り 5.34%
3年以上 9,500円 利回り 6.76%
高利回りです!
株主優待ランキングでも上位ランキングの理由がわかるというものです。
2 株主優待改悪
ところが、決算短信開示と同じ2024年5月15日に残念なIRが発表されました。
100株ホルダーにとっては、株主優待の実質改悪です。
株主優待の保有株式数が100株から300株以上に条件が変わりました!
しかも、長期保有優遇が1,000株以上となりました・・・。
(´Д`)
100株ホルダーは200株追加購入しなければ株主優待権利を手にできないことになりました。
反対に1,000株以上ホルダーは株主優待充実です!!
3年以上保有すると、なんと20,000円のギフトカタログ進呈です!
こんなギフトカタログの存在自体知りませんでした。
アルコニックスは2025年3月末の配当予想を58円としています。
1,000株保有すると、3年後には減配がなければ長期保有株主優待を合わせると78,000円相当を手に入れられます。
利回りは5.56%と1,000株レベルでは相当の高利回りとなります!
なお、優待改悪にあたって経過措置期間を設けてくれたのはとてもありがたいです。
変更の時期は2026年3月期からです。
2025年3月期まではこれまで通りです。
買い増しを検討するなら、2026年3月権利付き最終日までに行えば、権利は獲得できます!
3 1年以上保有というつらい縛り
管理人は、株主優待が欲しくて、アルコニックスに夫婦名義で100株ずつ投資してみました。
これが長い長い旅路となりました。
優待権利が確定するのは、3月期末より1年以上、株主名簿に2回以上掲載されてからです。
つまり、2022年11月10日に約定しても、優待権利が獲得できる期日は2024.3月末です。
1年と5カ月も耐え忍ばなければ、優待権利は獲得できません。
もちろん株価が右肩上がりなら保有していても何ら問題はありませんが、買値より下落すると長いつらい旅路が待っていました。
アルコニックス(株)【3036】:株価チャート - Yahoo!ファイナンス
2022年11月に投資してから、微動だに動かず、むしろマイ転する日も多かったです。(もうひとつは1,390円で投資しています。)
騰がりだしたのは、新NISAがスタートした2024年1月からです。
商社株でもあり、資源株でもあり、レアアース関連でもあるのに完全な機会逸失です。
まだ、手元には初優待のお知らせも届いていません。
おそるべし1年縛り!
4 恐怖の増資が待っているかも
アルコニックスの株価が騰がらない理由は、M&Aのため買収資金借入の返済資金に充当する公募増資を行うからです。
資金繰りのために増資を繰り返す手法は、ヒューリックや楽天Gと同じです。
言ってみれば、株主優待もあるし、配当を多めに出すから増資は許してねという銘柄です。
これを前提に投資できるかどうかがポイントとなります。
アルコニックス(株)【3036】:株価チャート - Yahoo!ファイナンス
実際、ヒューリックも株価はほとんど騰がりません。
楽天に至っては右肩下がりが続いています。
この増資リスクを抱えながらも株主優待を目指すかどうかが、最大のリスクとなるのではないでしょうか。
5 まとめ
管理人は株主優待目的で2022年11月にアルコニックスに夫婦名義で100株ずつ投資してみました。
アルコニックスには1年縛りの条件があり、投資して1年7か月が経とうというのにまだ株主優待品は届いていません。
ですが、この間に他の上場会社からの2,000円相当のギフトカタログのレベルの現実を知ってしまい、あまり期待はしなくなりました。
先日進呈されたアステナの1,000円海苔優待には衝撃を受けました。
ベルーナとU.S.M.Hの2,000円相当品にも優待が届くたび軽いショックを受けています。
まだ届いてはいないアルコニックスからの優待品もあまり期待してはいけないことでしょう。
ですが、2026年3月期以降は4,000円のランクアップの優待品となり、グレードアップが期待されます。
しかし、問題は企業リスクと増資リスクです。
業務の中心は、レアメタルやレアアースの商品取引です。
レアアースはかつては中国の戦略商品で輸出を絞り込んだがために世界的に高騰しました。しかし、今や世界中で採掘できるほどに変わり、レアメタルを中心としたレアアースの価格は下落の一方です。
反対に銅やアルミは暴騰となっており、非鉄金属の商社としての業務と金属加工の業務のアルコニックスはハイレベルのリスクを抱えながらの業務を遂行しているというわけです。
なんとなく双日が非鉄部門を分社化し、アルコニックスとした理由がわかるというものです。
そんなハイリスクの企業に200株買い増ししていいのか?と悩んでいます。
せっかく権利を有しているので、400株買い増しでもいいし、資金があれば1,000株保有する選択肢もあります。
反対に資源株の一角として化けることもありえます。
キャピタルゲイン(売却益)狙いの人にとっては、高配当と優待をもらいながらチャンスを待つという戦略も可能です。
円安が続けば、原料コストが騰がり商品への転嫁もうまくはいきません。
株主優待欲しさの株式投資としては、リスクがありすぎなところが悩むところです。
2026年3月権利付き最終日までにじっくりと考えるしか答えは見い出せないのかもしれません。
優待をとるか?リスクを回避するか?悩みが尽きないです。
くれぐれも株式投資は自己責任でご判断ください。
ブログとアルコニックス株主優待に愛と真の情報を!
それではまた!