ようこそ(^-^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、2018年12月の株価大暴落って、一体何だったの?と呆然としている人は多いと思います。
すでにNYダウ平均は暴落前に戻っています。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
日経平均も戻り基調です。
あわてて損切りした人は、だまされたと地団駄を踏んでいると思います。
(´Д`)
ミセスワタナベのショックは、如何ばかりかと胸中お察しします。
ミセスワタナベとは、国内株を始め、FX、トルコリラや米国株まで勇猛果敢に売買する我が国の主婦層の投資家の総称です。
しかし、株とはそういうものです。
市場というゼロサムゲームの中で、お金の分捕り合戦をするのが、株式投資の根本原理です。
だまし、ごまかし、めくらましなど日常茶飯事の世界です。
魑魅魍魎が跋扈する生き馬の目を抜く世界です。
何も信用するな!
すべてを疑え!
株式投資の神様ジョージ・ソロス氏やジム・ロジャーズ氏の言葉は、株式投資の真理をついています。
株式投資は、一寸先は闇の株の世界です。
ただし、十中八九の確率で、下落の傾向がわかる投資方法があります。
すべての既存株主を食い物にする悪魔の資金調達法であるMSワラントです。
これから株式投資を始める人は、購入する株式銘柄が増資のためにMSワラントを行使するのかどうかに注目すると、損失を免れることができます。
MSワラントは、別名悪魔の増資とも揶揄されています。
管理人も保有する盆栽株のひとつでこれをやられました。
(´Д`)
バカヤロー!
1 企業の資金調達方法
企業は常に成長を目指します。
事業拡大に当たっては、内部留保した資金を使いますが、ビッグプロジェクトの場合、巨額な資金が必要となり、その際にはメインバンクからの借り入れが一般的です。
メインバンクでの借入額が融資限度額を超える場合は、公募増資(Public Offering)するのが一般的な資金調達法です。
保有する株式を増やして、投資家に買ってもらうことにより、資金を調達します。
株式の発行量は増えるので、株式の希薄化により一時的に株価は下がります。
しかし、新たな事業が順調に進めば、利益が増えるので、結果的に株価も上がります。
株主にとっては一時的には株価が下がるので、短期売買をする投資家は嫌う傾向があります。
業績が伸びれば長期的には株価は上がっていくので、長期投資をする投資家にとっては、一概に否定するものではありません。
公募増資の場合、時価よりも数%安いプレミア価格で、売り出されるので、お得感もあります。
このほか、転換社債やMSCBなどの方法もありますが、割愛します。
企業によっては、経営が思わしくなかったり、実績がなかったりして、公募増資しても投資家が買ってくれない場合もあります。
その際に使う最後の増資方法が、悪魔の増資法とも呼ばれるMSワラントです。
◆銀行融資
◆公募増資(PO)
◆MSワラント(MSSO)
2 MSワラントとは
MSワラントは、正しくは「行使価格修正条項付新株予約権」といいます。
MSワラント(Moving Strike Warrant)もしくは「MSSO(Moving Strike Stock Option)」ともいいます。
難しそうに聞こえますが、仕組みは簡単です。
MSワラントの引受先は、行使価格の修正条件として、通常終値の10%割引で株価を取得できる予約権が与えられます。
MSワラントを引き取った際、株価が1,000円だったとします。
行使する際に、900円に下がったとします。
10%割引行使権が与えられているので、810円で取得できます。
しかし、株価が下落基調のときは810円では売却できない可能性があります。
そこで、引き受け会社(通常は証券会社やファンド)は、引き受ける前に空売りを仕掛けておきます。
空売りを仕掛ければ、株価は下がるので、行使の際に下がった株式の引き受け費用を空売りの返済に充てるわけです。
労せずして、確実に10%、場合によってはもっと引受者は、確実に儲かります。
損をするのは、既存の株主です。
新株を増やせば増やすほど、株式数の希薄化が発生し、株価は下落していきます。
既存株主にとっては、悪魔の増資法です。
MSワラント増資を行う株式には、余程の理由がない限り買付けはしない方が賢明です。
ほとんどの株式は下落していきます。
特に一発当てることを狙うバイオ関連株は、MSワラントによる増資が多いので、注意が必要です。
3 MSワラント増資の破壊力
管理人もMSワラント増資には、痛い目に遭っています。
よほど晒そうと思いましたが、もう少し待ってください。
未だ、心の傷がいえていません。
(´Д`)
そこで、2018年11月にMSワラントの破壊力を見せつけた株式を例にとります。
日本管理センターです。
賃貸住宅に関する保証や運営を行っている企業です。
レオパレス21やTATERU、シノケンとは違って、賃貸住宅運営を行っています。
サブリースの管理戸数は74,000戸以上で、ハウスメーカー以外の企業では最多です。
ところが、2018年11月15日15:30にMSワラントを行うと発表しました。
2018年11月15日 終値1,249円
2018年11月16日 終値 949円
1日の下落率24.01%です!
窓を開けての大暴落となりました。
2014年11月以来の4ケタ割れ。
モルガン・スタンレーMUFG証券を割当先とする第5回、第6回新株予約権を発行すると発表している。
新株予約権を合計4万5000個割り当て、概算65億7190万円を調達する。
希薄化は最大で23.65%となるもようで、大幅な希薄化懸念を警戒する流れになっている。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
2018年2月26日現在777円です。
MSワラント増資を発表してから、実に-37.79%もの下落です!
(´Д`)
MSワラントが既存株主を奈落の底に陥れることがおわかりかと思います。
4 まとめ
いかがでしたか?
株式投資は、業績や地政学で動くものですが、時には企業の経営状況や経営方針によっても大きく動きます。
株式分割や増配ならウェルカムです。
しかし、企業の中には経営状況が思わしくないところも少なくはありません。
そういった企業は、減資、増資、減配、無配、株主優待廃止など株主をないがしろにします。
特にMSワラントは、既存株主に多大なる不利益を生じさせます。
管理人の株も、MSワラント増資発表から、だらだらと下げ始め、最高値よりも最大-55.11%も下落しやがりました。
バカヤロー!(´Д`)
まあ、買値が安かったので損失は被っていないのが、せめてもの救いです。
これから株式投資を始める人は、対象銘柄が頻繁にMSワラント増資を行っているのであれば、大きな材料がある場合を除いて、見合わせた方が賢明です。
最近は、安易にMSワラント増資を行う企業が増えています。
開示資料などでMSワラント増資の有無を確認の上、投資に臨まれることをおススメします。
株式投資は、くれぐれも自己責任において、ご判断いただきますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは
MSワラントのくそバカヤロー!
-55.11%なんてありえるかあああああああ!