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人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトのポンコツ盆栽株主ぱんぱんぱぱです。
最近、持ち合い株を解消する企業が増えています。
日本の株式市場は、とてもいびつな構造です。
日本の株式市場には推定50兆円もの企業間の持ち合い株（政策保有株）があります。
そのため、少数株主の意見が反映せず、それが日本の構造改革に支障を来してしまい、激烈なスピードで動く世界の市場論理についてゆけず負け犬になっている原因とされています。
そこで、金融庁も強く後押しし、この数年企業の保有する持ち合い株を解消する動きが急になってきました。
すでに、損保大手4社は、持ち合い株6.5兆円を放出すると表明しています。
また、トヨタ自動車も持ち合い株解消に向けて放出を進めています。
しかし、持ち合い株の放出のタイミングは個人投資家に情報は一切入ってきません。
いきなり市場に10パーセント前後の持ち合い株が放出されれば、市場流通する株式が増えるので、必然的に株価は暴落します。
もはやテロです。
個人投資家にはなすすべもありません。
当たったら運が悪かっただけと嘆くしか方法はありません。
ただし、チャンスもあります。
株主構成をリセットするので、暴落したときに買い付けるチャンスが生まれます。
買い付けて、吉と出るか凶と出るかは、誰にもわかりません。
保有している人にとっては、持ち合い株解消は勘弁してくれよ！と魂の叫びです。
一方安く買いたかった人にとっては千載一遇のチャンスです。
あなたならどうする？
持ち合い株解消に伴う株式売買は、とてもとてもむずかしい判断が求められます。
株式投資はくれぐれも自己責任でご判断ください。
嗚呼！
１ あのヒューリックが持ち合い株解消！
2024年11月28日、青天の霹靂の大ニュースが飛び込みました。
不動の株主優待人気No.1のヒューリックが持ち合い株解消です。
なんと8,537万4,600株の持ち合い株解消による売出しと、1,280万6,100株のオーバーアロットメントによる売出しの実施です。
ヒューリックの発行株式数は、767,907,735株です。
実に12.79％もの持ち合い株の市場への放出です。
理論的には、株価が-12.79％も下落することとなります。
11月28日の最安値は1,302.5円！
前日終値1,422.5円の-120円安となりました！
一時-8.44％安となってしまいました。
もうこれはテロというしかありません！
ちょうど1か月前には、最高益で＋2円増配のIRを発表しています。
1か月前1,500円近かった株価は、150円近く下落してしまいました。
東京海上日動火災保険株式会社 21,315,700 株
東京建物株式会社 12,375,000 株
大成建設株式会社 7,435,100 株
沖電気工業株式会社 2,000,000 株
この5社はずっと恨んでやります！
何も5社で組まなくてもいいんじゃないかい…
嗚呼！
２ 損失は・・・？
幸いなことに管理人は2022年にヒューリックを仕込んでおいたので、含み損にはなりませんでした。
でも、とても気分が悪いです。
11月28日の下落幅は、結果的に-77円です。
しかし、600株保有しているので、-46,200円もの損失です！
理不尽な持ち合い株解消での下落がくやしいのです。
また、売出しには、ロックアップ期間が180日間設けられているのが普通です。
売出し後、ロックアップ解除となる180日後に大株主が持ち合い株以外の保有株を売却する可能性があり、これも下落が続く要因となりやすいです。
半年後が恐怖です。
３ 株主優待がピンチになるかも
ヒューリックの持ち合い株解消では、8,537万4,600株の売出しと、1,280万6,100株のオーバーアロットメントによる売出しが開始されます。
計98,180,700株という12.79％を占める株式が、これまで持ち合い株として市場に流通していませんでした。
これが一気に放出です。
また大口の機関投資家が買ってくれればいいのですが、日本株の持ち合い株解消を求める金融庁の方針とはバッティングするので、生保や損保のような機関投資家が買ってくれることは難しいと思います。
代わりに買ってくれるのは、個人投資家が有力です。
ヒューリックは今や株主優待人気No.1の人気だからです。
ヒューリック(株)【3003】：株主優待 - Yahoo!ファイナンス
2025年12月期からは、300株を2年以上保有で、6,000円相当のカタログギフトが進呈されます。
また、配当金は13年以上連続増配を続けているのも魅力です。
ヒューリック(株)【3003】：配当情報 - Yahoo!ファイナンス
2024年12月期配当は、＋2円修正増配し、なんと54円です。
つまり、現在値1,349円で300株投資したとします。
2年後予想配当は、＋2円増配を続け58円の可能性大です。（妄想注意）
300株投資で、5,800円×3＝17,400円とカタログギフト6,000円分を手にできるので、計23,400円を手にすることができます。
2年後予想利回りは、驚異の5.78％となります。
こんなにお得ならと個人投資家が殺到する可能性があります。
98,180,700株/300株＝32万7,269人の優待目当ての個人投資家が増える可能性があります。
優待費用は、327,269*6000＝19億6,361万円増加する可能性があるというわけです。
かつて、株主優待人気No.1だったオリックスは、あまりの株主優待のお得さから個人投資家が殺到し、80万人を超えてしまいました。
100株で5,000円から7,000円の株主優待ギフトを進呈していたので、費用負担だけでも50億円から70億円もかかるようになり、ついに2024年度を最後に優待廃止となりました。
今回の持ち合い株解消による株価下落は、個人投資家の激増のチャンスとなり、むしろ株主優待が廃止に追い込まれる可能性が高まったわけです。
こんなことにならないよう大口の個人投資家にどんどんヒューリック株を買ってもらいたいものです。
４ まとめ
株主優待人気No.1のヒューリックが持ち合い株解消を実施し、市場に12.79％もの持ち合い株が流通することになりました。
需給悪化から株式は大きく下落しています。
しかも、株価が下落したということは、それを拾い優待株狙いの個人投資家が、これぞチャンスと300株を買い求める機会が増えることを意味します。
となれば、ヒューリックの株主優待の経費負担が増し、夢のような株主優待が廃止に追い込まれる危険性があります。
それだけは止めてほしいです。
管理人は、未だオリックスが止めた株主優待廃止で負った心の傷が治っていません。
ヒューリックの持ち合い株解消は、株価下落ばかりでなく、夢のような株主優待の存続をも揺るがします。
それがとてもつらいです。
株価下落だけではないのです。
こんなテロは止めて欲しい。
もっと大きなところで命のやり取りをしてほしいです。
これから50兆円の持ち合い株が、どのように解消されていくのか、恐怖以外の何物でもありません。
まさにテロです。
配当修正増配したり、株主優待を急に充実させたりするのは、何らかの予兆であることは少なくありません。
個人投資家は、その思惑がわからないことがつらいです。
個人投資家に大ダメージを与える持ち合い株解消は勘弁してもらいたいものです。
くれぐれも株式投資は自己責任によりご判断されますようお願いします。
ブログとヒューリックの明日に愛と真の情報を！
それではまた
