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お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、かつて日本を支えた花形産業といえば、自動車、電器、精密が、三大輸出産業でした。
自動車や精密は、まだまだ日本の主力輸出産業であり、他国に負けない確固たる地位とブランドを維持しています。
しかし、どうにも電器は、いけません。
電器産業といえば、かつては松下、日立、東芝、ソニー、シャープ、三洋が六大企業といわれ、競いあってきました。
日本電気と富士通は、通信産業です。
しかし、東芝は、ご存知のとおりアメリカへの原子力発電の進出の失敗で、解体的出直しとなりました。
シャープは、液晶テレビの過剰投資の見通しの甘さや技術のコモディティ化で、台湾の鴻海工業に吸収されました。
三洋は、一足先に解体し、大部分は現在のパナソニックに吸収されてしまいました。
なお、ソニーは総合家電メーカーではありません。
まさかこうも日本が世界に誇る花形の電器産業が見るも無惨な状況になるなど誰が想像できたでしょうか?
国内で総合家電メーカーは、パナソニックと日立と三菱電機の3社となってしまいました。
日立はどちらかというと重電メーカーであり、三菱電機はエレベーターや空調など総合ビルディングを得意としています。
純粋に家電となるとパナソニック一社といって過言ではありません。
そのパナソニックが、2018年に入って、株価が大変調です。
2018年1月9日に最高値1740円をつけました。
2018年11月13日には、最安値1123円更新中です。
下落率なんと35.46%です!
( ゚Д゚)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
年間総売り上げ8兆3千億円を誇る家電業界No.1企業のパナソニックに起きている今そこにある危機とは何か考えてみます。
管理人は、パナソニックを600円で買い逃した男ですが、現在が天恵の買い時なのでしょうか?
がんばれ!パナソニック!
1 2018年第二四半期報告(2018.10.31)
去る10月31日に決算が報告されました。
昨年度同期の営業利益が、15.4%も下回っています。
( ゚Д゚)
パナソニックは、3つの巨大な懸念材料があります。
◆テスラ社へののめり込み
◆中国工場の貿易懸念
◆家電販売の不振
7-9月期営業利益は953億円で前年同期比15.4%減益、市場予想は200億円程度下回ったとみられている。
通期予想の4250億円は据え置いているが、土地売却益などを積み増しており、それを除いた実質ベースでは下方修正の格好になる。
車載電池工場の立ち上げ負担、中国における設備投資の抑制、家電販売の苦戦などが背景となっている。
2 テスラ社へののめり込み
2003年彗星のごとく現れた企業がテスラ社です。
稀代の経営者イーロン・マスク氏が現CEO兼会長を務めています。
イーロン・マスク氏は、元Paypalの共同創業者です。
テスラ社は、超高級電気自動車テスラの開発販売そしてソーラーパネルの組み立て販売を行っている企業です。
2010年上場当時は20$前後だった株価は、現在330$前後にまで値上がりしています。
時価総額は589億ドルにもなっています。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
パナソニックは、2010年に自動車車載用電池工場ギガファクトリーをテスラ社と共同経営しています。
設備投資費は、すでに約2,000億円をつぎ込んでいます。
2017年7月から量産車テスラモデル3の発売を開始しました。
事前予約は30万台を超え、量産体制は整ったかに見えましたが、計画未達です。
マスク氏は2年前、2017年後半にモデル3の生産台数が10万-20万台になると予想。
だが生産台数は今年1-3月(第1四半期)で9766台、週ベースにして約750台にとどまった。
年明けに1700円台をつけていた株価はほぼ右肩下がりだ。
家電や自動車部品が好調で業績は上向くが、ある金融関係者は「テスラが倒れればパナソニックも引きずられる」と解説する。
車載用リチウム電池をいくら作っても、本体の自動車の組み立てラインがフル稼働しなければ、無用の長物になりかねません。
テスラ社と運命共同体となりかねないところに投資家は不安を抱えているようです。
なお、テスラ社の急速充電スタンド「スーパーチャージャー」は、特殊で汎用性がありません。
我が国には現在19カ所しかありません。
主にホテルや旅館などに設置された普通充電のデスティネーションチャージングは132カ所205基があり、もちろん急速充電のCHAdeMOにも対応しているから安心だ。
現在、テスラの急速充電施設の「スーパーチャージャー」ネットワークが日本全国19カ所・合計90基があるが、モデルSは無料ではなく、充電には1分あたり42円が必要になる。
新し物好きで、モデル3は予約がいっぱいですが、はたして国内で普及はするのでしょうか?
我が国では、国土交通省の認可が下り次第、2019年より販売開始となるようです。
ちなみにお値段は、約519万〜約723万円になるそうです。
おベンツさまやBMWやアウディに被ります。
3 中国工場設備投資への懸念
パナソニックは、早くから中国へ進出した企業として有名です。
1979年に当時の最高権力者鄧小平氏と創始者松下幸之助氏が、合意して、中国に外資系工場第1号を作ったのが、パナソニックです。
現在は中国になんと29工場があります。
しかし、アメリカと中国との間では、現在貿易戦争中であり、中国からアメリカへの輸出に懸念の声が高間っています。
4 家電販売の不振
アプライアンス(家電を含む製販)については、5月計画の2018年営業利益1,210億円を1,080億円へと130億円も減額修正しています。
決算書によれば、家電販売の不振原因として、エアコンも冷蔵庫もテレビも他社攻勢で販売不振だそうです。
エアコンはダイキンが非常に強いです。
また、テレビはサムスンやLG電子など韓国勢が非常に強いです。
白物家電の冷蔵庫や洗濯機は、中国ハイアールがどんどん市場シェアを伸ばしています。
パナソニックは非常にきびしい状態におかれています。
5 パナソニックは、日本最後の家電の砦
かつて日本のお家芸であったテレビは、どんどんシェアを失っています。
第1位はサムスン、第2位はLG電子で、ようやく第3位にソニー(8.1%)が入ってきます。
第4位ハイセンス、第5位TCL、第6位スカイワースと中国勢です。
かつて、中華パッドや中華TVなど粗悪製品であった時代はとうの昔の話であり、現在は高品質なブランドに変化しつつあります。
すでにパナソニックは第7位以下となってしまっています。
すでに液晶パネル生産は取り止めていますが、組み立て加工は続けています。
なんとかパナソニックブランドは守ってほしいものです。
掃除機はダイソン、掃除機ロボットはルンバ、パソコンはレノボ、スマホはiPhoneなど、電子立国日本は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
6 まとめ
日本最大の家電メーカーパナソニックでさえも技術のコモディティ化の波には抗らうことができません。
家電は不振で、頼みの綱は、車載用バッテリーです。
しかし、主要な納入先のテスラの生産体制はなかなか追いついていないようです。
それよりもパナソニックは中国にたくさんの工場を持っているため、トランプ大統領率いる対中国貿易戦争の影響をもろに被ってしまっています。
パナソニックは、非常にきびしい状況にあります。
それでもパナソニックには期待します。
がんばれ!パナソニック!
もしもこのまま年内120万円以下の株価なら、来年はNISAで買おうかなとも思っています。
配当は35円(予想)なので悪くはありません。
パナソニックは、今後の車載用電池の本命全固体電池技術のトップランナーです。
モノづくり日本の最後の砦として応援してあげたいと思っています。
くれぐれも株式投資は、自己責任により判断されますようお願いします。
ブログとパナソニックに愛と真の情報を
なお、管理人はパナソニックと利害関係はありません。
初めて建てたマイホームがパナホームだったので、パナソニックとはあらゆる生活シーンがいっしょでした。
快適な生活でした。
それでは