ようこそ!(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、2017年仮想通貨ビットコインは、取引価格がわずか1年で20倍に暴騰し、国内で350人の億り人を出現させました。
こんなすごい投機って仮想通貨以外にないんじゃね?と思う人は多かろうと思います。
しかし、世の中にはもっともっと激しい値動きをする市場があります。
言わずと知れた株式市場です。
バカ言え!
日経平均株価は、2018年は下がったといってもたかが2,500円程度じゃないか!
(出典:ヤフーファイナンスHP)
はい、ほとんどの株式はそのとおりです。
しかし、時代の動きに乗り遅れ、空回りをしてしまうと株式市場は、牙を剥き出しにします。
たとえば、管理人が保有する25種類の盆栽株の中で、恥かしながら最悪の不良債権の株があります。
その名をシャープといいます。(ToT)/
2018年12月7日に再び年初来最安値更新中です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
この1年だけでも約4,000円から1,435円まで下げています。
下落率は1年で64.1%です。
大したことないじゃないか!
そう思われるかもしれません。
2017年8月に台湾鴻海工業の子会社となりました。
その後に株式を10株から1株に併合しています。
つまり、併合前でいえば株価は143円ということになります。
シャープはリーマンショック前、太陽光パネル世界一、ガラケー世界一、液晶テレビ世界有数と飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
その頃の株価は2500円です。
10年ちょっとで、株価は実に17.4分の1です。
94.26%もの下落です。
(´Д`)
あの世界に名をとどろかせたシャープがです。
今もって、この事実を受け入れられない自分がいます。
幸い管理人は2,500円もの高値では持っていません。
しかし、それでも損失は膨らむばかりです。
ああ、鴻海工業と合併する前にナンピンして手仕舞いすればよかった・・・。
株式投資の怖さを知る戒めとして、今でも抱えています。
幸い他の盆栽株式に、4倍、5倍となっている株式も保有しているので、トータルではプラスです。
シャープ株は、お荷物としてなんとか抱えることができています。
株式投資は、ポートフォリオ(分散投資)だなあとつくづく思います。
しかし、シャープで驚いてはいけません。
経営不振で苦しんでいる「世界のパイオニア」が、ついに香港投資ファンドの子会社となり、2019年3月末に上場廃止することとなりました。
最高値6570円が泡沫に消えます。
1000株持っていた人は、657万円が紙くずです。
さらば!パイオニア!
嗚呼!株式投資の怖ろしさを身に沁みて感じます。
損切りのテクニックは、株式投資を行う上で絶対です。
- 1 1980年代に空前のオーディオブーム!
- 2 ほんの少しの歯車の廻りが奈落へ落ちる
- 3 パイオニアの株価
- 4 パイオニアはどこで間違ったのか?
- 5 2018年12月9日からマネーゲーム開始
- 6 まとめ
1 1980年代に空前のオーディオブーム!
若い世代の人は、パイオニアといってもあまり関心はないと思います。
現在は、カーエレクトロニクスとBL(ブルーレイ)に特化しています。
ブランドとしては、カロッツェリアが有名です。
しかし、50代以上の人間にとっては、パイオニアは畏怖すべきブランドです。
1980年代は、オーディオブームが日本中に巻き上がりました。
家の中にアンプとチューナーとカセットデッキとレコードプレーヤーとスピーカーを調度品にするのが、大流行となりました。
(出典:PIONEERカタログ)
管理人も奨学金をはたいて、早速4畳半のボロアパートに設置して悦に浸っていたものです。
そのときはやった言葉が、サントリパイです。
アンプの山水、チューナーのトリオ、スピーカーのパイオニアが、オーディオマニア垂涎の組み合わせでした。
山水は、平成27年についに破産し、会社は消滅しました。
トリオはその後ケンウッドに名前を変え、JVCと合併し、JVCケンウッドとして、かろうじて生き残っています。
株価が44円のときに買っていれば350円にまで上がっていました・・・。嗚呼!
そして、パイオニアは2019年3月末を持って上場廃止となります。
40年前、音響メーカーがここまでズタボロになるとは、誰が想像しえたのでしょうか。
ちなみにONKYOもTEACも悲惨な株価となっています。
音響機器メーカーとして唯一気を吐いているのは、世界のSONYだけの惨状です。
2 ほんの少しの歯車の廻りが奈落へ落ちる
パイオニアはスピーカーが特に有名でしたが、オーディオを自社生産する技術を持っていました。
精密機器に確固たる技術を持っていました。
その後、レコードからCDそしてDVDに切り替わる際も、華麗にシェアを拡大しています。
現在のパソコンのブルーレイ読み取りパーツも、OEMにはなっていますが、パイオニアがシェアNo.1です。
パイオニアを一躍有名にしたのは、レーザーディスクです。
当時の映像といえば、ベータ対VHS戦争と呼ばれ、ビデオテープが主流でした。
パイオニアはCD読み取り機で得た技術で、レーザーディスクを開発します。
これが大ヒットし、パイオニアの名前は世界に轟きました。
1990年には株価は6570円にまで上がります。
レーザーディスクは、家庭に普及するというよりは、飲食店のカラオケとして普及しました。
カラオケを映像で唄うことができるなんて、夢のような世界でした。
(出典:Pioneer カタログ)
しかし、バブル崩壊が襲いかかるとともに、CDと同じ大きさのDVDが普及しだし、レーザーディスクは、無用の長物となっていきます。
LPレコード並みの大きさでは、収納が邪魔でDVDの相手にはなり得ませんでした。
パイオニアは音響メーカーのトップ企業として、カーオーディオに活路を見い出します。
カロッツェリアは、車の最高級オーディオブランドとして確立していきます。
(出典:Pioneer HP)
しかし、これもほんの数年のことでした。
バブル崩壊が襲い、カーオーディオにかける余裕が社会全体になくなっていきます。
また、メーカー純正のカーオーディオも機能が充実し、あえて外付けでカーオーディオを備え付ける意味が薄れていきます。
さらにはSDカードの普及やiPodの誕生で、オーディオ自体が不要となっていきます。
現在はDVDやブルーレイのカーエレクトロニクスに特化していますが、やはりきびしい経営状況は続いています。
(出典:Pioneer HP)
パイオニアの運命を決定づけたのが、プラズマTVです。
パイオニアはパナソニックと同じプラズマTV陣でした。
社運を賭けてKUROを発売します。
(出典:Pioneer HP)
これが時代を読み誤ります。
世界的な流れが液晶TVとなり、プラズマTVは販売不振となりました。
社運を賭けた「KURO」も不発に終わりました。
オーディオマニアの先輩がKUROを買って、綺麗だ綺麗だと騒いでいた記憶が蘇ります。
3 パイオニアの株価
2018年12月7日現在のパイオニア株価の終値は、88円です。
日経平均株高の影響もあってか、1月15日には、最高値258円を記録しています。
これだけでも、1年で下落率は、65.89%です。
(´Д`)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
しかし、2018年12月7日東京市場終了後に、パイオニアは重大なる発表を行います。
パイオニア<6773>は7日、香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアを引き受け先とする770億円の第三者割当増資を決議したと発表した。
合わせて、ベアリングは株主からパイオニア株を約250億円で買い取り、完全子会社化する。
来年3月には上場廃止となる見通し。
第三者割当増資による払い込み金額は1株50円で、7日終値の88円を大幅に下回っている。
また、株主からの買い取りも1株66.1円と株価を下回っている。
なんと、2018年3月で、香港ファンドの子会社となり、上場を廃止します。
しかも、株主から全株買い取ります。
その買い取り額が、プレミアがつく訳ではなく、88円よりも安い66.1円で買い取ることにしたそうです。
これはひどい。
株式売買する前から、88円が66.1円に決定です。
1990年最高値6570円で購入した人は、28年間で資産価値が100分の1です。
657万円が6万6100円です。
これが悲劇といわず何といえばいいのでしょうか・・・。
4 パイオニアはどこで間違ったのか?
パイオニアは、これまで時代を的確に読み、生き残ってきたような気がします。
いち早く光学読み取り機の分野に進出したこと
レーザーディスクなどデジタル分野に進出したこと
結果的に失敗とはいえ、プラズマTVに進出したこと
間違いはないはずです。
しかし、間違った。
ほんの微妙な流れの変化に乗り切れなかった。
それが最大の失敗だったと思います。
◆マニアックな売れないオーディオ販売をすぐ切るべきだったこと
◆レーザーディスクから速やかに撤退すべきだったこと
◆プラズマTVのような巨額な開発費をかける割には、勝ち組が読めない技術にこだわり続けたこと
◆カーオーディオの事業縮小化が遅れたこと
iPodが出てきたとき、液晶TVの優位性が見えたとき、DVDが爆発的に普及し始めたときに、次の一手を進めなければ、どんな企業も乗り遅れてしまう教訓を身を持って示したものと思われます。
5 2018年12月9日からマネーゲーム開始
12月9日から上場廃止予定日まで、おそらくマネーゲームが始まるのはまず間違いありません。
さまざまな思惑が飛び交い、場合によっては会社を清算したタカタや上場を廃止したドミーのようなマネーゲームが勃発することは間違いありません。
捨てる気でいるお金があるのなら、マネーゲームへの参加は面白いかもしれません。
管理人はとても行う勇気はありません。
6 まとめ
いかがでしたか?
どんな超一流の企業でさえ、時代を読み誤り、一度歯車が外れると一気に株価は暴落し、しまいには倒産、破産、清算せざるを得ない可能性に追い込まれる場合があります。
ビジネスは過酷で怖ろしいものです。
そんな怖ろしい株式に投資などできない!
それも一理だと思います。
実際、管理人の妻は、シャープ株の悲惨さを知っているため、株式投資にはいつも反対派です。
そのため、欲しい株を買い逃しては臍を噛む日が続いています。
この2年でも、管理人が研究して買おうと思っていたヤマハ発動機、ゼンリン、イーベース、カカクコムなど買っていれば・・・と思うと
忸怩たる思いがあります。
損をしてもトータルでカバーして利益を上げようとするのが、投資信託です。
考えてみれば、あのひふみ投信を運用する天下のレオスキャピタルワークスでさえ、2018年はさんざんです。
その理由は怖ろしいほど値を下げた、TATERUや大塚家具そしてヨシムラフードを一時保有していた影響は大です。(目論見書から)
TATERU(1435東証一部)
2018.4.3最高値 2,543円
2018.12.7 381円
下落率 85.02%
(出典:ヤフーファイナンスHP)
大塚家具(8186JQ)
2018.1.4 最高値 846円
2018.12.7 310円
下落率 63.36%
(出典:ヤフーファイナンスHP)
ヨシムラフード(2884東証一部)
2018.1.23 最高値2,418円
2018.12.7 644円
下落率 73.37%
(出典:ヤフーファイナンスHP)
プロ中のプロであるファンドマネージャーでさえ、見誤ってわずか1年で、63.36%~85.02%も下落する株を購入してしまいます。
盆栽株主の株バカの管理人が、ひとつくらい失敗したっていいじゃないか!
シャープ株は、おそらく米中貿易戦争が決着するまで反転はむずかしいかと思います。
まして、パイオニアがこうなってしまっては。
ただし、シャープは鴻海精密工業の子会社になりましたが、パイオニアは香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアの子会社です。
投資ファンドは、価値が高くつく時点で売却してしまいます。
シャープの業績が上がれば、鴻海精密工業の価値が上がるので、親会社は支援に惜しみないわけです。
いつかナンピンして、株価を下げ、再びある程度上昇した時点で損きりしたいと思っています。
だから、妻よ!許してくれ!
株式投資に勝率100%は絶対ないんだああああ!
株式投資はくれぐれも自己責任により行われますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を!
それでは