ようこそ(^^ゞ
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、当サイトを訪れていただいたみなさまは、株式投資に多少なりとも関心はおありかと思います。
株式投資にはさまざまな投資法があります。
勝てば官軍負ければ賊軍のたとえどおり、株式投資は結果がすべてのゼロサムゲームです。
勝てばその投資方法は正しいものとなり、大きく損失を被れば、いくら理論的に優れていたとしても正しくはない投資法となります。
おそらく、株式投資を始めるほとんどの人は、損失ができるだけ生じないローリスクの方法で、最高の収益ハイリターンを目指すのが、理想の投資法だと思われるのではないでしょうか。
かくいう管理人も、投資の神様であるバハマの哲人ウォーレン・バッフェット氏やさわかみ投信を設立した澤上篤人氏の長期投資法をバイブルにして株式投資を行っています。
盆栽株主と揶揄されても、24種類の株式を買ってポートフォリオ運用を行っています。
勝手に世界でひとつのぱんぱん投信と名付け、恐れ多くもレオスキャピタルのひふみ投信を目標としています。
長期投資法とは、優良で割安な成長株を株価が安いときに買い続けるといういたってシンプルな投資法です。
しかし、最近こうした長期投資法が、今ひとつ結果を出せなくなってきています。
管理人も肌で感じています。(^^;
長期投資法がうまく行かなくなった原因は、アマゾンエフェクトが原因とされています。
これまでの投資法の考え方を根底から崩してしまうかもしれないアマゾンエフェクト投資法について、考えてみます。
管理人は、2018年の投資結果は受難の年になりそうです・・・。
出るのはため息ばかりです。(>_<)
1 アマゾンエフェクトの驚異
2018年8月25日、日本経済新聞朝刊に、アマゾンエフェクトの記事が掲載されていました。
アマゾンエフェクトとは、ご存知インターネットECの巨人アマゾンドットコムのことです。
アマゾンは、どんどん肥大化し、すべての小売業を呑み込み、さまざまな分野で大きな社会変革を生じさせています。
この現象をアマゾンエフェクトといいます。
アマゾンは、どんどん肥大化しています。
アマゾンが肥大化すればするほど、既存店舗に客が行かなくなり、既存店舗は閉鎖に追い込まれていきます。
アメリカではすでに家電大手のベストバイ、おもちゃのトイザラスは倒産し、シューズ専門店のフットロッカー、高級スーパーシアーズもどんどん店舗を減らしています。
最近はオンライン薬局大手のピルバッグを買収し、アマゾンがドラッグストア部門にいよいよ進出かと大きな話題となりました。
ドラッグストア株は軒並み下落し、反対にアマゾンはますます株価を上げています。
わが国では、ドラッグストアがいずれコンビニを呑み込むのではないかと話題となっています。
アメリカでは、そのドラッグストアさえもアマゾンが呑み込むというのです。
これまでの社会の常識を次々とひっくり返すイノベーション(技術革新)が、アマゾンエフェクトという訳です。
2 アマゾンによるイノベーション
アマゾンはすでにEC(イーコマース)の枠を超え、最先端技術の開発も始めています。
2013年12月、アマゾンはドローンで商品配送を行うと発表しました。
おそらく管理人を含めて、このときドローンという新しい発明を聞いた人は多かったと思います。
そして、夢物語のような発表に何をバカな!と思った人がほとんどだったのではないでしょうか。
しかし、アマゾンが、2015年にはアメリカ航空局からドローンによる試験運行許可を受けました。
これは現実のものなるかもしれないと、その後、世界中でドローンの開発と応用にしのぎを削る競争が始まっています。
まさにイノベーション(社会を変えるほどの技術的革新)です。
我が国でも、追いつけ追い越せと楽天が山間部において限定的にドローンで商品を配送を認めることとしました。
しかし、アマゾンはさらに一歩先を進んでいます。
すでにアマゾンは、ドローンに関するさまざまな特許を取得しています。
ひとつは基地型ドローンです。
何十基ものドローンを集めて空に飛ばし、連結するという特許だそうです。
そうすれば、一部のドローンが不調やバッテリー切れでも全体の基地で、バッテリーなど融通し合って、墜落を防げるし、飛行距離も延びます。
また、直接ドローンが離着陸するのはエネルギー効率が悪く、また、不測の事態が起きる可能性が高まるので、ドローンからパラシュートで確実に宅配先に届ける方法も特許を取得しているそうです。
さらには、万一事故が起きた場合、地上に被害を広げないようにドローン自体が自律的にバラバラとなって被害を最小限に食い止める方法も特許を取得しているそうです。
想像するだけで、イノベーションとは思いませんか。
ワクワクします。
まるでスターウォーズの世界です。
SFそのもののような世界にイノベーションを感じるのは管理人だけでしょうか。
3 アマゾンエフェクト投資の驚愕
こんなワクワク感のある企業は、今まであったでしょうか。
あるとしたら、アメリカでFANGと呼ばれる企業群だけです。
Amazon
Netflix
いずれもネットを通じたサービス提供を行う企業群です。
中でも、アマゾンの株価は、驚愕といっていい株価です。
この10年ほとんど下落していません。
つねに右肩上がりのチャートで、株価は、10年で10倍以上となっています。
特に2017年になってからの上がり方はすさまじいといっていいと思います。
(引用ヤフーファイナンスHP)
資産価値は、944,705,909千ドル(9,447億ドル)です。(2018.8.28現在)
凄まじいのは、この1か月の株価の上昇です。
2018年7月末時点では、8669.31(億ドル)でした。
わずか1ヶ月で約777.7億ドル≒8兆5,547億円資産が増えたことになります。
ちなみにアップルに次いで、資産価値は世界第2位です。
まさにすべてを呑み込む怪物です。
アマゾンエフェクトです。
4 アマゾンの株価
しかし、アマゾンの株価を見ると意外なことに気づきます。
PER(株価収益率)は、なんと306.84倍です。
PBR(株価純資産率)は、33.87倍です。
EPS(1株あたりの利益)は、6.32円です。
ありえないような買われすぎであることがわかります。
これまでの長期投資法の目安は、PERが30倍以下、PBRが1倍以下、EPSは30円以上の株式が割安株(バリュー株)といわれています。
PERは約10倍、PBRは約34倍、EPSも約5倍です。
あり得ないほど買い込まれているのが、アマゾンエフェクトです。
5 株式投資は、これまでのものさしが通じない世界の到来か?
日経新聞2018年8月25日のアマゾンエフェクトでは、長期投資で有名なさわかみ投信を取材しています。
割安株(バリュー株)の投資では、2018年上半期はマイナス5.6%だそうです。
業績は過去最高にもかかわらず割安株(バリュー株)で重厚長大株は上がりません。
ウォール街でも同じ傾向で、バリュー株の死とまでいわれているそうです。
時代はFANGのようにイノベーションを起こす企業であれば、株価指標などおかまいなく投資の対象となり、ますますFANGの株価が上がっていく図式となっているそうです。
これからは、株価指標で投資対象を決めるのではなく、社会的変革をもたらす破壊的企業であるかどうかが、投資対象となっていくのかもしれません。
6 まとめ
いかがでしたか。
普段何げなく利用しているアマゾンは、確かに私たちの生活そのものを変革しています。
それが正しいのかどうかは誰にもわかりません。
しかし、革新的に便利になったことは間違いありません。
注文したものが、次の日に確実に届く時代が来るとは今でも信じられません。
以前は注文して1か月以上もかかるのが通信販売の常識でした。
今まさにイノベーションの中に暮らしている私たちは、この幸運な時代に感謝しなければならないと思います。
我が国にも、アマゾンエフェクトを引き起こす企業群はたくさんあります。
ゲーム革命をもたらした任天堂、衣料品革命をもたらしたファーストリティング(ユニクロ)、自動工場をもたらしたファナックなどはその最たるものでしょう。
株式投資は、これからはイノベーションを巻き起こす企業になり得るのかを一つの投資の材料として考える時代に突入したのかもしれません。
どうりでわがぱんぱん投信も運用に苦戦しているはずです。(^^;
株式投資はくれぐれも自己責任において行われますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは