最終更新 2021.11.19
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
株式投資に関心のない方はまったく興味がない話かもしれません。
でも、今株式市場の世界では大変なことが起きています。
ビル・ファン氏というほとんど知られていない人物がいます。
韓国系の人物とされています。
この人物は、過去インサイダー取引でウォール街を追われた後、ファミリーファンド「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」というファミリーファンドを立ち上げました。
このファンドが、ほぼ誰にも知られずに世界最大級の隠し資産約100億ドルを積み上げていたそうです。
その積み上げ方法が、レバレッジを最大限に効かせた「デリバティブ」(金融派生商品)だったそうです。
しかも、総資産100億ドルに対して、500億ドルともいわれるレバレッジでスワップ取引を行っていたそうです。
それが、数日間で一気に消失してしまったそうです。
ファミリーファンドの取引先は、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー 、ウェルズ・ファーゴを始め、クレディ・スイス、ドイツ銀行、さらには我が国の野村グループや三菱UFJ証券グループなどたくさんの金融機関が関与していたとされています。
野村ホールディングスの損失額は、まだはっきりとわかっていませんが、2,200億円となる予想です。
三菱UFJ証券の損失額は、300億円程度となる予想です。
野村ホールディングスは、なんとこの発表を3月権利付き確定日である3月29日の場中9時半頃に発表しやがりました!
ありえねええええ!
我がポンコツ盆栽株は大暴落です。
野村ホールディングスを死ぬほど恨みます!
恨んで恨んで恨みつくしてやる!
( `ー´)ノ
2021年3月29日(月)は、すべての株主にとってあまりにも大切な権利付き確定日です。
この大切な大切な日を選んで、それも場立ちが始まった直後に発表し、株式市場ををメチャクチャにしやがりました。
あまりの衝撃に世界金融不安の動きまで出始めています。
コロナ対策で、世界中でお金が行き先がなくなり、株価が暴騰しているにもかかわらず何百億ドルが数日で消えてしまうなんて!
株式投資の世界は怖ろしすぎます。
能天気の管理人も今回の事件は身震いが止まりません。
一体どうなってしまうのか、調査はまだ始まったばかりです。
せめて、3月29日は権利付き確定日の夢くらいは見せて欲しかった。
野村のバカヤロー!
- 1 野村ホールディングス株価大暴落!
- 2 金融株にまで波及!
- 3 三菱UFJ証券までもが損失!
- 4 なぜ無名ファンドが巨額の資金を動かしたのか?
- 5 三菱UFJフィナンシャル・グループの次の一手
- 6 まとめ
1 野村ホールディングス株価大暴落!
野村ホールディングスが2,200億円損失の恐れとIR発表した後、野村ホールディングスの株価は野村ホールディングスの株価の中で最大の暴落率となりました。
野村ホールディングス(株)【8604】:チャート - Yahoo!ファイナンス
これはすさまじい!
2021年3月26日(金)終値 720.7円
2021年3月29日(月)終値 603円
2021年3月30日(火)終値 599円
2021年3月31日(水)終値 581.4円
権利付き確定日である3月29日を超えれば、株主は15円の期末配当がもらえる予定でした。
しかし、アルケゴスの巨額損失により、野村ホールディングスもまた2,200億円(未精査)もの損失を被ったとされています。
当然のごとく株価は大暴落です。
3日連続の暴落です!
暴落率は、-19.33%!
決算跨ぎで15円の配当が、結果的に-139.3円もの大損失です。
これはひどすぎる!
1万株投資したとすれば、わずか4日で139万3千円もの損失です。
2 金融株にまで波及!
アルケゴス・キャピタル・マネジメントは、資産100億ドルにレバレッジを効かせて500億ドルの取引を行っていたそうです。
その全容はまだ解明されていませんが、主にブロック取引(市場を通さない大口取引)で韓国、中国系企業の株取引を行っていたそうです。
①テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ
②百度(バイドゥ)
③愛奇芸(iQiyi)
④唯品会(ビップショップ・ホールディングス)
⑤バイアコムCBS
⑥ディスカバリーコミュニケーションズ
⑦ファーフェッチ
⑧跟誰学(GSXテクエデュ)
⑨ロケット・カンパニーズ
ところが、大口取引がうまくいかなくなり、融資していた金融機関からルールに基づきマージンコール(証拠金請求)を求められました。
証拠金が枯渇していたアルケゴス・キャピタル・マネジメントは、保有していた株をブロック取引で大量売却するしか選択肢がなくなりました。
放出することによって保有株の株価が下落し、たちまちのうちに数百億ドルともいわれる損失を出してしまったというわけです。
アルケゴス・キャピタル・マネジメントに出資していた金融機関もまた、出資金が回収できず巨額の損失を出してしまったというわけです。
巨額の損失を被った金融機関は、今のところ野村ホールディングスとクレディ・スイスと報じられています。
3 三菱UFJ証券までもが損失!
金融機関がアルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション解消で被った損失は、50億ドルから100億ドルとされています。
一体どの金融機関がババを引いたのかまだまだ未解明です。
そんな中、2021年3月30日、三菱UFJ証券がアルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引で2億7千万ドルの損失を被ったと発表しました。
や、止めろおおおおおお!
管理人は、高配当増配株の代表的な存在である三菱UFJフィナンシャル・グループ株に注力しています。
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】:チャート - Yahoo!ファイナンス
2021年3月26日(金)終値 630.1円
2021年3月31日(水)終値 591.7円
-38.4円もの下落です!
下落率は-6.09%です。
とんだとばっちりを被ってしまいました。
野村もくそバカヤローなら、アルケゴス・キャピタル・マネジメントも同類です。
バカヤロー!
4 なぜ無名ファンドが巨額の資金を動かしたのか?
ビル・ファン氏は、ヘッジファンドの父とも呼ばれるジュリアン・ロバートソン氏の愛弟子だそうです。
ビル・ファン氏が独立すると「タイガー・アジア・ファンド」を設立したそうです。
年平均16%の収益を上げ、運用資金が50億ドルを超えたそうです。
しかし、インサイダー取引を行ったとして、罰金4400万ドルを支払い、ファンドを清算しました。
その後、アルケゴス・キャピタル・マネジメントを設立したそうですが、その手腕を高く評価する富裕層の支持を受け、100億ドルもの資金でファンドを運用していたそうです。
ちなみにアルケゴスとはギリシャ語で光または指導者を意味するそうです。
5 三菱UFJフィナンシャル・グループの次の一手
三菱UFJフィナンシャル・グループもこの未曽有の事態に次の一手を打ってくれました。
(´▽`)
損失額を精査し、330億円損失から300億円損失に修正しました。
(´▽`)
しかも、2021年3月31日に21年3月期の純利益予想を6,000億円から7,500億円に修正したとIRを発表しました。
これで4日連続下落していた株価も戻るかも・・・。
市場の反応は極めて限定的でした。
1,500億円もの上方修正にもかかわらずです。
それだけ、市場はまだ何かあると読んでいるのかもしれません。
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】:チャート - Yahoo!ファイナンス
権利付き確定日の3月29日より、三菱UFJフィナンシャル・グループ株を始め、金融株全般が坂道を転がるかのような下落を続けています。
大口の株式投資家にとっては、とてもつらい日々が続いています。
(´-`).。oO
6 まとめ
株式投資家にとっても、1年でもっとも長い日となるはずであった権利付き確定最終日の場立ち中に、野村証券が2,200億円を損失したと発表しました。
これで金融株全般が一気に売りモードに転換してしまいました。
なんていうことをしでかすんだ!
ファン氏は、ジュリアン・ロバートソン氏から天才トレーダーとして、高く評価されてきた人物だったそうです。
勝者が最後には敗者となって、巨額の損失を被ってしまう場合があるのが、株式投資の世界です。
リーマンブラザーズもモルガンスタンレーさえもです。
こんな世界に足を踏み入れている管理人は、今回の事件であらためて身震いが止まりません。
2021年3月は含み益がどんどん膨らみ、有頂天になって、さらに追加投資し、まだまだ追加してやろうと鼻息を荒くしていました。
2021年3月26日までは!
ところがあろうことか権利付き確定日最終日にこんな事件が発生してからというもの含み益がどんどん消えて行っています。
まるで、2020年2月~3月のコロナ禍のときのようです。
いつかは復活することを期待して、今は耐えるしかありません。
ただ、今はとても運用益を晒す気分にはなれません。
破滅を期待されている一部の読者の皆さんには申し訳ありません。
折り悪く、当初は影響がないとしていたみずほフィナンシャルグループも100億円損失と報じられています。
底なしのアルケゴス事件・・・。
しばらくは金融関連株は苦しい戦いが続きそうです。
嗚呼!
好事魔多しとはこのことです。
くれぐれも株式投資は、自己責任においてご判断されますようお願いします。
この事件はまるで巨額のFX取引みたいなものです。
レバレッジを効かせて取引額を増やしたはいいものをロスカットにより、追証を求められ、破たんしたようなものです。
富裕層も金融機関も年率16%運用という知られざる天才ヘッジファンドトレーダーにすがった末の損失劇です。
管理人は高配当連続増配株投資派です。
ヘッジファンドやディトレとは縁もゆかりもありません。
それなのにこんなとばっちりを受けるとは・・・。
エイプリルフールであってほしい。
ブログと株式投資に愛と真の情報を
それではまた
過去野村證券が大炎上を起こしたレカム株につきましては、次の記事をご覧ください。