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野村證券大炎上に見る株式投資は魑魅魍魎が蠢く世界

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最終更新 2021.11.2 4.2 2019.12.12

※当記事は、投稿した2018年5月20日時点であることにご注意ください。

アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引による3100億円大損失につきましては、次の記事をご覧ください。

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また、2022年第2四半期決算報告による暴落につきましては、次の記事をご覧ください。

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ようこそ(^^)/

人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。

さて、2018年5月18~20日のヤフー株式検索第1位のキーワードをご存知ですか。

「野村證券(野村ホールディングス)」がキーワード検索第1位です。

野村

(引用:ヤフーファイナンス)

その理由は、東証ジャスダック市場の「レカム」(情報通信)の株式を空売り買い戻しを繰り返して、株価を操作し、個人投資家に多大な損失を与えているからだそうです。

正直、管理人は?と思います。

証券会社を始めとした機関投資家は、毎日大量の株式を空売り買い戻しして、利益を上げています。

個人投資家はそういったリスクを知っていることが前提で、株式市場という戦場に命の次に大切なお金を預けて運用しているからです。

今回の野村證券炎上を見て、株式投資の歩き方について考えてみます。

魑魅魍魎が跋扈している世界です。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任において、判断されますようお願いします。

また、当ブログはあくまで管理人の私見にすぎませんので、ご理解願います。

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1 野村證券とは

野村證券とは国内の証券会社の中でトップシェアを持つ我が国証券業界のガリバー的存在です。

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かつては我が国の証券業界は、「野村、大和、日興、山一」の四大証券と呼ばれ、中でも野村證券は圧倒的な地位に居続けています。

野村証券の発祥は、野村財閥の中核である大和銀行(現りそな銀行)の証券部から出発し、戦後大阪から東京へ本社を移しました。

現在は、持ち株会社野村ホールディングスの子会社の位置づけにありますが、関西の大銀行やマスメディア(よみうりテレビ、毎日放送)などの大株主となっています。

管理人も生まれて初めて株式投資する際は、ドキドキだったので、絶対つぶれない証券会社として野村證券を選びました。

中に入ると巨大な電光掲示板が据え付けられていて、主要な株式がリアルタイムで変化しているさまは圧倒的でした。

株価ボード

株主となった喜びよりも決して人には言えない秘密を持ってしまったと慙愧の念が強かったと思ったことを昨日のように思い出します。

2 レカム株が動意づく

野村証券が炎上している理由は、レカム(ジャスダック3323)の株式取引です。

レカムとは、HPによれば、「ビジネスホン・デジタル複合機・ネットワーク商品・LED照明、その他OA機器全般の販売、設置工事及び保守サービスの提供・ホームページ作成、モバイル端末の販売、インターネット関連サービスの提供」する企業です。

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1994年に創業し、中国の大連に子会社大連レカム通信信息服務有限公司を設立しています。

業績がぐんぐん伸び、また大連の子会社が中国株式市場に上場する可能性があり、ぐんぐん株価が伸びています。

kabutan.jp

2017年6月までは60円台の超低位株(ボロ株)でしたが、2017年7月に100円台につけ、2018年1月には553円をつけました。

いわゆるテンバーガー株2018年第1号となりました。

その後は急落し、2018年5月18日現在270円(終値)と最高値の半値となっています。

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(引用:ヤフーファイナンスHP)

3 超低位株(ボロ株、クソ株)は大人気

TOPIXとは、東京証券取引所第一部に上場している、内国普通株式全銘柄の平均株価です。

これが2018.5.18現在は、1815.25円です。

つまり、日本の株価の平均値は1815.25円なので、レカムのような超低位株はまだまだ企業としては、収益率や資本金や売上高や成長性が低いと市場から評価されています。

しかし、一般投資家にとっては超低位株は一攫千金の夢が見れるため、人気があります。

その理由は、100円が1000円になるのはたやすいですが、1000円が10,000円になるのはとても難しいからです。

1万円を超える株式は任天堂、キーエンス、東京エレクトロンなど数えるほどしかありません。

個人投資家には低位株専門の人が少なくありません。

つい最近もアサヒ衛陶(5371)が、中国のトイレ革命で約3倍に値上がりしました。

何年もひたすら上がらないので、管理人はしびれを切らしてしまいました。(ToT)/

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また、エンシュウ(6218)(東証2部)も、1年前60円台から約3倍に値上がっています。

エンシュウはヤマハ発動機の部品製造子会社です。

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レカム、アサヒ衛陶、エンシュウも最大の特長は、下がるリスクがほとんどないところです。

いつ上がるかは、何年も待つことは多いですが、下がるリスクがほとんどない分ひたすら持ち続けることができるかどうかが、超低位株の極意です。

資金も少なくて済みます。

NISA枠で持てるくらいの株に調整しておけば、キャピタルゲインにかかる20.315%を徴税されることはありません。

もし、レカムを60円でNISA限度額120万円分(2万株)購入して、500円で売却できたとしたら、120万円が1,000万円となり、売却益は880万円となりました。

所得税178.7万円を徴税されません!

超低位株は清算する可能性は0ではないですが、大量に持てば値上がり益が莫大となるので人気があるわけです。

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4 レカムの場合

野村インターナショナル(野村證券の国際部門)が、レカムの空売りと買い戻しを毎日のように大量に繰り返していることがわかります。

ちょっとわかりにくくて申し訳ありません。

4/16には831,000株も空売りで市場に放出したため、株価は199円まで下がっています。

反対に4/27は409,500株買い戻したため、株価は295円まで急騰しています。

また、5/15には940,200株を放出したため、株価は274円から251円に値下がりしています。

5/15を例に取ると出来高は、4,952,000株なので、野村の放出した株は1日の出来高の18.98%にもあたります。

つまり、大炎上の理由は、「野村證券は、レカムの株価を空売りと買い戻しで縦横無尽に操り、だまされた個人投資家を犠牲に儲けているのが許せない。」からです。

2018/05/16 Nomura International   5.550% +0.490% 3,694,500株 +329,700
2018/05/15 Nomura International 5.060% +1.420% 3,364,800株 +940,200

2018/04/27 Nomura International 2.780% +0.620% 1,851,400株 +409,500

2018/04/16 Nomura International 0.840%  -1.260% 564,300株     -831,500

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(引用:KabutanHP)

5/18の空売り報告書(JPXから報告)がまだ出ていませんが、野村證券が買い戻しして吊り上げたと思われています。

5/15を例に取ると、274円から251円まで空売りしています。

その差が23円で、売却分は940,200株です。

つまり、5/15は野村證券はレカムだけで、216万円も利益を上げているのはけしからんというわけです。

その利益は、いなごとしてついていった個人投資家から出ています。

5 個人投資家のトレーディング法

株式売買には、ディトレーディングのように1分単位で売買を繰り返す短期投資派と数年数十年とじっくりと上がるのを待つ長期投資派の2つに分けることができます。

短期投資派は、基本は順張りで動意づいた株に群がっていきます。

機関投資家を「くじら」にたとえ、個人投資家は「いなご」と称されます。

イナゴ

くじらが動くとき、いなごが群れを成してお相伴に預かろうとします。

ところが、くじらは常に理論では動きません。

株理論にがんじがらめにされてしまうと、くじらの動きが理論とは違う動きをする場合があり、いなごでついていっても、振り落とされることもしばしばです。

それがレカムの場合、野村證券が価格操作をして個人投資家を陥れているのではないかと大炎上しているわけです。

6 株価は理論では動かない

株価の基本指標としては、PERやPBRが有名です。特にPERは1株あたりの収益率を他の株と比較できるので、今の株価が高いか安いか適正かが一目でわかります。

しかし、だからといって、必ずしも株価は適正値(PER15倍)に落ち着くとは限りません。

売買は人間が行うものなので、そこにどうしても感情や思惑が働きます。

しかも、株式売買は、地政学的リスクに加え、先物取引の値との相殺など複雑な値動きをするので、理論だけで向かおうとすると失敗することが多いです。

決算発表で、いい決算でもストップ安になることはよくある姿です。

その際の言い訳は、織り込み済みという便利な言葉があります。

また、決算発表で爆騰するときは、サプライズ決算という便利な言葉があります。

どちらの言葉も後からの理由付けの言葉です。

日本の株式の値動きは相当に機関投資家の思惑に左右されているということを知っていて損はないと思います。

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7 まとめ

レカムの場合、5/14市場終了後決算発表で経常利益が2.1倍のサプライズ決算ともなれば、株価は爆騰と考えた個人投資家は多かったと思います。

しかし、よもやの下落で、いなご軍団の落胆は大きかったと思います。

その原因を作ったのが、野村證券の空売りが取引の2割を占めていたともなれば株価操作だ!不正だ!証券監視委員会に通報だ!といいたくなることはわかります。

しかし、世界中で、空売り、買い戻し、先物取引は、市場では認められるルールであり、野村證券の空売りや買い戻しは違法ではありません。

株式市場という世界は、理論が必ずしも正しいものではなく、さまざまな思惑が蠢く魑魅魍魎の世界であることを今一度理解していた方がいいと思います。

魑魅魍魎

それでもこういった記事にワクワクしてしまうのは、管理人はやはり株バカなんだなと思います。

私見ですが、個人投資家は常に機関投資家の動き(くじら)に左右されるので、短期売買はよほどの情報通+判断力で機敏に売買(いなご)しないと勝つことは、相当に厳しいと思います。

2017年の株価が上昇(117.96%)したときでさえ、個人投資家はわずか6割しか運用成績はプラスになっていません。

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個人投資家は、長い目でみれば、じっくりと長期投資で資産形成する方が、精神的にもベターではないかと思います。

多少の機関投資家の影響があったとしても、優良企業の業績は右肩上がりになる傾向があるので、株価もゆっくりと右肩上がりとなっていきます。

世界一の資産家であるウォーレン・バフェット氏も長期投資派です。

管理人も長期投資派で、自分でつくった世界でただひとつのポンコツ盆栽株「ぱんぱん投信」も長期投資ポートフォリオです。(^^ゞ

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株式投資はくれぐれも自己責任において行うようお願いします。

ブログに愛と真の情報を

それでは