最終更新 2022.5.3
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんはコメダ珈琲店をご存じですか?
名古屋発祥のコーヒー専門店で、この数年FC(フランチャイズ)を強化し、全国展開を進めています。
今や全国47都道府県すべてに進出し、889店舗を展開しています。
コメダ珈琲店を運営するコメダHDは、2016年6月に東証一部に上場した企業です。
数年前、我が家から1.2㎞ほど離れたところにコメダ珈琲店ができ、妻と娘がお気に入りです。
コメダHDの株主権利確定月は、8月末と2月末です。
2021年8月決算期の株主権利確定最終日は、8月27日(金)でした。
私がコメダHDを買えなかった理由を備忘録として書き綴ります。
あくまでも管理人個人の理由ですので、ご意見ご批判はご容赦ください。
1 コメダHDの配当金推移
喫茶店産業は、景気や流行、そして働き方改革やコロナ禍など社会情勢に左右される産業です。
業績は、他業種に比べ不安定なので、配当金も年ごとにバラつきが生じます。
2022年2月期は、51円配当予定で、現時点の配当年利回りは2.51%です。
東証一部上場企業の平均利回りは、1.86%ですので、インカム狙いで行けば十分投資の対象となります。
会社側も配当金については強く意識しています。
当社は株主還元を経営上の重要な課題と認識しており、業績や事業拡大に向けた資金需要に対応した内部留保の確保を総合的に勘案した上で、連結配当性向50%程度を目標としております。
内部留保資金については、借入金返済等の財務体質の強化に充てるとともに、戦略的な成長投資に充当することにより企業価値向上に努める考えであります。
配当性向50%目標は頼もしいですが、2016年は無配、2021年コロナ禍では減配と配当目的での投資は少し不安なところがあります。
2 コメダHDの株価は?
コメダHDは2016年6月に上場しました。
株価チャートです。
(株)コメダホールディングス【3543】:チャート - Yahoo!ファイナンス
コロナ禍の極端な影響を除けば、1,600円-2,400円のBOX相場が続いています。
キャピタルゲイン狙いでの投資は、個人的にはむずかしいリスクが高いチャートの形です。
株主優待目当てで飛びつくと、飛びついた時点の株価によっては、痛い目に遭うかもしれません。
3 コメダHDの株主優待
しかし、株主優待に無上の喜びを求める株主優待投資派には、コメダHDは大人気です。
その理由は株主優待にあります。
100株保有の場合、年間2,000円分のKOMECA(コメダ珈琲の電子マネー)がもらえるからです。
300株以上の株を3年以上保有すると、さらに1,000円分のKOMECAチャージがもらえます。
株主優待 | 株式について | IR情報 | 株式会社コメダホールディングス
100株 配当+優待 7,100円
300株 配当+優待 18,300円
配当利回り
100株 3.49%
300株(3年) 3.00%
と高配当株と呼ばれる年利回り3.0%を超えてきます。
4 コメダHDの隠れ優待
コメダHDの株主優待が人気の秘密が隠れ優待です。
というか、堂々とコメダHDのホームページに掲載されています。
株主総会招集通知時に、インターネットで議決権を行使すればもれなく500円分の電子マネーKOMECAにチャージしてくれます。
株主総会 | 株式について | IR情報 | 株式会社コメダホールディングス
100株株主の年間利回りです。
配当金 5,100円
株主優待 2,000円
議決権行使 500円
計 7,600円
年利回りは、3.74%となかなかの高配当となります。
20万6,400円を投資するだけで、株価と配当金が変わらず、株主優待の改悪がない限り、毎年7,600円をもらうことができるわけです。
これが株主優待派がコメダHDを支持する理由です。
5 それでも私がコメダHDを買えない理由
管理人がコメダHD株を買えない最大の理由は、閉店リスクにあります。
いくらおいしくても、近くのコメダ珈琲店が閉店してしまっては、KOMECAが使えなくなってしまいます。
年利回りは配当金だけとなり、2.51%となってしまいます。
コメダ珈琲店は、実は95%がFC展開です。
このコロナ禍の中、客足が鈍ることは大いに考えられます。
閉店情報によれば、コメダ珈琲店では37店舗を閉店しています。
すかいらーくHDも、不採算店をどんどん閉店しています。
コロナ禍は飲食店産業をどんどん追い詰めています。
また、もう一つの理由が世界的な不作によるコーヒー豆の高騰です。
これを受け、国内の主要メーカーであるキーコーヒー、UCC、味の素AGFは、2021年10月1日から店頭価格から20%の値上げを発表しています。
コーヒー豆の値上げ分を価格に全部転嫁することは難しいと思います。
値上げをすれば客足が減り、営業利益に大きなダメージを与えかねません。
かといって価格据え置きもまた、営業利益にダメージを与えます。
値上げをしても、客足が途絶えない付加価値を作ることが求められます。
ライバルの会社を見てみます。
ドトールを展開するドトール・日レスHDです。
アベノミクス最高潮だった2018年を境に株価は長期下落傾向にあります。
(株)ドトール・日レスホールディングス【3087】:チャート - Yahoo!ファイナンス
喫茶ルノワールを運営する銀座ルノワールです。
コロナ禍以降株価は横ばい傾向が続いています。
(株)銀座ルノアール【9853】:チャート - Yahoo!ファイナンス
いくら株主優待がお得でも、肝心の株価が下落してしまうのでは、本末転倒です。
現時点においてコメダHDの株は買えないという独自の結論に至りました。
1 コロナ禍等による閉店リスクを伴うこと
2 世界的なコーヒー豆高騰による業績への影響
3 配当金が頭打ちで減配リスクがあること
4 株主優待隠れ優待が永遠に続くか不明
6 まとめ
コメダ珈琲店は、昔の喫茶店の雰囲気を色濃く残しています。
まったりとくつろぐことができ、管理人も決してきらいではない雰囲気です。
シロノアールも美味です。
でも、だからといって株主優待に飛びついたのでは高値つかみとなりかねません。
株主優待派のブログを読むと、結構な確率で塩漬けしてしまっているブログが散見されます。
優待が欲しくて、高値で飛びついてしまう人が少なくないからだと思います。
ドトール・日レスHDにしろ、銀座ルノワールにしろ、アベノミクスが始まった2012年頃に仕込んでおけば、いくら下がったとはいえ、買値の2倍近い含み益を確保しています。
株式投資の極意とは、良い株を安いうちに買い、長く持つこと。これに尽きます。
株式投資の神様ウォーレン・バフェット氏の言葉が身に沁みます。
ただし、株式市場は何が起こるかわかりません。
この先、コロナ禍が収束すれば、何倍にも騰がる可能性はあります。
あくまでも、現時点における個人的な今回コメダHDの株価を買わなかった見解にすぎませんので、ご意見ご批判はご容赦ください。
先日、管理人は商談のため、まちがって某高級喫茶店に入ってしまいました。
価格表を見てびっくりでした。
安くても1,320円しかも税別でした。
高いものだと2,000円を超えてきました。
世界的にコーヒーは中国や東南アジアを中心に需要が急激に拡大しています。
供給が需要に追いつかない状況が続いていて、今後もコーヒー豆の価格が下がる傾向は見られません。
世界的なコーヒー豆の奪い合いは、すでに始まっています。
その価格はエンドユーザーである消費者に降りかかってきます。
いつか喫茶店のコーヒーの価格が、1,000円を超えてくることも可能性として否定できません。
その価格でも、くつろぎと安らぎと憩いのひと時という付加価値を与えてくれるかが、これからのコーヒー専門店の行く末を左右するのではないかと思います。
街角の某コーヒー店では、コーヒー1杯で1日中テーブルを占有し、勉強らしきことをしているスタイルがどうも増えているような気がしてなりません。
その姿は、あまりにも醜く、管理人はそういったコーヒー店もどきの店には行かないことにしています。
コメダ珈琲店の造りは、そうはなっていないのが救いです。
株価が大きく下落でもしたら、そのときは投資のチャンスだと考えています。
株主優待オンリーの発想しか持たない人との会話は、まるで嚙み合いません。
ブログと喫茶店の未来に愛と真の情報を
それではまた
なお、株式投資はくれぐれも自己責任で判断されますようお願いします。