最終更新 2021.11.13 2019.9.8
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんはマイホームにあこがれをお持ちですか?
実際にマイホームを購入された方は、毎日の生活に満足されてますか?
それとも、理想と現実にギャップに落胆されていませんか?
今回は、管理人が2,400万円を失って学んだマイホームの選び方について語ります。
マイホームを選ぶ際の失敗例として参考にしていただければありがたいです。
- 1 4,700万円の土地付き注文住宅購入
- 2 住んだ日から大失敗に後悔する
- 3 すぐにリフォームに着手
- 4 進学と住み替えのタイムリミット
- 5 運命の土地に出会う
- 6 住み替えを決意する
- 7 新たなマイホーム返済計画を考える
- 8 ローンは組んだが、マイホームが売れない恐怖
- 9 ついに売却ができた日
- 10 ローン完済
- 11 まとめ
1 4,700万円の土地付き注文住宅購入
管理人は、一度住み替えをしています。
前に住んでいた家は、県住宅供給公社で分譲していた大型団地で、バブル崩壊真っ最中の平成6年のこともあり、倍率は10倍でした。
その数年前のバブル期は、180倍を超えていたあこがれの団地でもありました。
何気に申し込んでみると1発当選してしまいました。
未だ結婚2年目でしたが、このチャンスをものにしないわけにはいかないと、清水の舞台から飛び降りるつもりで、購入を決断しました。
物件はすばらしく、78坪で、南面ひな壇の東南の角地です。
さらに南面と北面の二方道路なので、三面が道路に面しているという人もうらやむ土地でした。
ただし、北面の交通量が多いことだけは気がかりでした。
土地と大手ハウスメーカー施工の注文住宅+駐車場+外溝工事+水道ガス工事その他合わせて、4,700万円でした。
当時はバブル崩壊直後とはいえ、まだまだマイホームは高値の花で、当時のS市山の手団地の相場は、6,000万円くらいだったので、得していると購入を決断しました。
2 住んだ日から大失敗に後悔する
管理人のマイホームのイメージは、閑静で静謐な空間であることの一点です。
主寝室や書室で、本に囲まれ、静謐な空間で読書に没頭できる空間を夢見ていました。
しかし、購入した土地には重大な欠陥がありました。
それは団地内を近道として通り抜ける車が多いことでした。
北面が20m道路であることもあって、猛スピードで通り抜け、その騒音がすさまじいということでした。
日中はさほどでもないのですが、早朝夜間となるとそういった車が通り抜けます。
自らの大きな判断の誤りに後悔というか絶望が住んだ第1日目から押し寄せました。
3 すぐにリフォームに着手
住んだその日に騒音に苦しむという大失敗に気づき、つらい毎日が続きました。
半年後、とても耐えられなくなり、リフォームを決断しました。
当時はまだペアガラスも出始めたばかりの頃で、大手メーカーの仕様はシングルガラスだったので、全室二重サッシにしました。
約100万円の出費です。
しかし、思ったほど騒音をシャットできるものではありませんでした。
後悔ばかりが澱のように溜まっていきました。
4 進学と住み替えのタイムリミット
そのうち子供も生まれ、騒音を気にする余裕もなくなりました。
しかし、タイムリミットは近づいていました。
子供が小学生に進学するまでに住み替えを考えないと、転校は子供には過酷すぎます。
俺はおそらくこの騒音に一生後悔しながら生涯を生きるしかないと漠然と思っていました。
私の好きな大江健三郎が「万延元年のフットボール」でサルトルを引用したフレーズが、胸をよぎっていました。
絶望のうちにあって死ぬ。諸君はいまでも、この言葉の意味を理解することができるであろうか。
それは決してたんに死ぬことではない。
それは生れでたことを後悔しつつ恥辱と憎悪と恐怖のうちに死ぬことである。
5 運命の土地に出会う
子供の成長とともにいつの間にか住み替えのこともあきらめていました。
どうあっても資金が足りないからです。
ある日、子供の自転車の練習に郊外の空き地を探していました。
宅地開発は終わった分譲前の土地が、自転車練習にはいいだろうといってみました。
そこは以前最優先候補地として考えていた土地で、まさに管理人の求める静寂と静謐に囲まれた空間でした。
S市で一番の山の手の開発地で、庶民には高嶺の花でした。
ところが、平成16年の頃はバブル崩壊最悪の時期で、東証株価も7,000円台となる不況の空気が、我が国を襲っていました。
最後の分譲地が、区画が大きいこともあり、売れ残っていました。
一時期倍率が1000倍を超えていた土地が、売れ残っていました。
その土地に偶然にも寄せられ、巡り会った時、身体を稲妻が突き抜けました。
この土地に住みたいと考えるようになりました。
6 住み替えを決意する
しかし、その土地は管理人に不相応な土地でした。
区画面積が150坪もありました。
しかし、東面は緑地帯で、地下鉄駅から車で5分足らずの場所にもかかわらず、まるで自然の中に住んでいるような世界です。
半年悩みました。
半年間、何人かの問い合わせがありましたが、それでもやはり踏み切れなかったようです。
このままでは、俺は何のために働いているかわからない。
ついに決断しました。
半年後まず土地だけを銀行ローンで購入することにしました。
すでにマイホームを持っている人は住宅ローンは使えないと思っていましたが、銀行はお金を貸すのが商売です。
土地だけ購入するローンもあることを初めて知りました。
バブル期の相場よりも2,000万円近く下がっていることもあり、土地だけを購入することができました。
マイホームを建ててから9年後のことです。
7 新たなマイホーム返済計画を考える
我が家は、夫婦共働き納税パワー(バ)カップル夫婦です。
子育てには大きくマイナスですが、こと収入に際しては、パワーカップルは無敵といってもいいくらいです。
4,700万円のマイホームは、7年で返済することができました。
管理人は極貧で育ったので、ぜいたくに罪悪感を抱く骨の髄からの貧乏人です。
妻はお嬢様育ちですが、厳しいしつけで倹約を美として育ったので、2人ともぜいたくとは縁の遠い生活をしています。
頭金(妻が独身時代に貯めた2,000万円)を加えて、4,700万円を7年で返済できました。
1年に385万円ほど返済した計算になります。
一部繰上げ返済を繰り返し使ったので、30年ローン返済総額よりも3,000万円ほど得した計算となりました。
我が国の家計の平均支出額は年間300万円ですが、それよりもはるかに低い額で生活していたことが貯められた一番の理由です。
特に給料が高いからではありません。
酒もたばこもやりません。
食い倒れも着倒れも旅倒れもしません。
妻の趣味のパチンコも毎年プラスの凄腕なので、ギャンブルにもお金を使いません。
現在ローンの方も、これからマイホームを購入される方も、住宅ローンを1日でも早く返済することが人生設計でもっとも大切であると管理人は思います。
何もしないでお金を儲ける銀行を太らせる必要はまったくありません。
むしろ銀行に嫌われる利用者でありたいものです。
そのためには、欲望を我慢して質素倹約に励むことではないでしょうか。
また、副業や投資(株式、投資信託等)でお金を増やすこともありでしょうが、もっとも安全確実な方法は、質素倹約を徹底することです。
ランチを止めて弁当持参にすれば、夫婦で年間20万円は節約できます。
たばこを止めれば年間10数万円節約できます。
お酒を止めれば、年間数十万円節約できます。
毎年大した節約にならないと思っても、10年、20年トータルにすれば、驚くほどのお金を節約することができます。
それで人生楽しいのか!という考えもあろうかと思います。
人生それぞれですので、否定も批判もしません。
しかし、アリとキリギリスを思い浮かべれば、おのずと答えは導かれるものではないでしょうか。
返済計画としては、貯金(1,500万円)に3年間でさらに1,500万円貯めて、3,000万円の頭金としました。
3,000万円を原資に、購入した土地とこれから建てるマイホームを新たに住宅ローンに組み直し、6,500万円を借入することとしました。
そして、現在のマイホームを2,500万円ほどで売却すれば、実質4,000万円程度の借金となるので、返済できるはずだという相当に無謀な返済計画を立てました。
8 ローンは組んだが、マイホームが売れない恐怖
薄氷を渡る形で、6,500万円という借金を背負い込みました。
計画では10年以内には返済する計画です。
しかし、売れません。
強気で3,000万円でセールに出したのが良くなかったかもしれません。
ハウスメーカーの不動産部では1,800万円にしませんかと打診してきました。
4,700万円が1,800万円などありえません。
真ん中をとって、2,500万円としました。
また、売却するにはリフォームが必要となり、内装や床面修繕、外壁塗装、外溝整備、クリーニングなどにさらにお金をかけることなりました。
もうお金はありません。
一文なしとなってしまいました。
売れないプレッシャーに夜毎苦しみ、動悸が治まらなくなりました。
心臓外科まで通って、ホルダー心電図までつけて検査までするはめとなりました。
9 ついに売却ができた日
待てど暮らせど売れませんでした。
しかし、セールに出してから実に2年半年目に購入希望者が現れました。
即断即決です。
相場が1,800万円のところを粘り勝ちで2,500万円で売却することができました。
ハウスメーカーの事務室で、初めて購入希望者とお会いし、軽くお話した後契約書に記名捺印して終了です。
本当にほっとしました。
リフォーム代、ハウスメーカーへの成功報酬を除くと正味2,300万円で売却できたことになります。
購入して11年が経過しました。
4,700万円のマイホームが11年で2,300万円となりました。
半値以下です。
2,400万円をどぶに捨ててしまったことになってしまいました。
10 ローン完済
すぐさまマイホームの売却金をローン返済に充てました。
後はローンをいかに早く返すかです。
再びローンを返済する日々がやってきました。
管理人も妻も倹約生活はお手の物です。
以前よりは2人とも給料も上がったこともあり、今度も7年で完済しました。
年間600万円ずつ返したことになります。
その間の生活費は、年間200~250万円程度だったと思います。
ついにローンとは無縁の生活となりました。
そして、株式投資の世界に舞い戻ってきました。
11 まとめ
失敗から学んだマイホームのもっとも大切な条件は、アメニティ(快適性)です。
管理人は、2,400万円をどぶに捨ててしまったという結果となりましたが、現在は毎日本当に満足しています。
騒音のない夢にまで見た生活の実現です。
朝は緑地から四季折々の小鳥のさえずりが聞こえてきます。
マイホームを選ぶ基準はさまざまです。
駅から近いか
学校やスーパーや病院などは近くにあるか
治安はいいか
バスなど交通網は整備されているか
日当たりは良いか
地盤はしっかりしているか
急傾斜地ではないか
河川や海岸が近くにないか
工場やコンビニ、新聞店など生活騒音の発生源はないか
予算内であるかどうか
などなど
たくさんの条件が必要です。
こういった条件の中で、管理人はもっとも大切にしなければならないことはアメニティ=快適性であると思います。
理想のマイホームとは、アメニティが何よりも優先されることを学びました。
2,400万円をどぶに捨てた男の失敗談です。
人生は一度きりです。
後悔しない人生を送りたいものです。
ブログとマイホームに愛と真の情報を
それでは