ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは投資信託には興味はありますか?
実は管理人はまったく興味がありません。(^^ゞ
投資信託とは、出資者が信託した基金(ファンド)を専門家(ファンドマネージャー)が運用して、利益を得ようとする金融商品のことです。
運用先には、株式の他、債権や不動産、さらには商品先物もあります。
投資信託は、国内だけでも5,000本以上の商品があるとされています。
マイナス金利政策の影響で、定期預金の金利は0.01%というありえないような低金利です。
運用成績によっては数年で何倍にも膨れ上がることもある投資信託は、一見魅力に満ちているように見えます。
何しろ、毎日の日経平均株価や為替相場など気にしなくとも、優秀なファンドマネージャーの手腕でどんどん資産が増えていくのであれば、最高の資産運用法です。
オマハの賢人と称される株式投資の神さま、ウォーレン・バフェット氏が最初に始めた投資信託は1万円投資していたら、なんと1万倍=1億円となっていました。
ウォーレン・バフェット氏は今や、世界で5本の指に入る資産家です。
管理人が株式の長期投資法をおススメするのも、ウォーレン・バフェット氏の方法を真似ているだけです。
しかし、運用益を確実に増やせるファンドマネージャーは滅多にいるものではありません。
現実には、投資信託で、失敗する人はたくさんいます。
一説には、9割の人が損失を抱えるといわれるほど投資信託はむずかしいものです。
しかし、投資信託のチャートは公表しても、実際に購入した人が、どの程度の損失を抱えているのか、今まで非公表でした。
投資信託は、銀行や証券会社の手数料稼ぎのためばかりで、顧客本位ではないのではないかとの批判が高まっています。
この批判にこたえる形で、金融庁の強い指導で、投資信託を販売する銀行や証券会社が、顧客の運用成績を公表することとなりました。
共通指標を作るために先行して行った29社の運用成績結果は、予想をはるかに上回る衝撃的な結果でした。
先輩Kさんを例に、投資信託の怖さと上手な付き合い方について考えてみます。
だまされてはいけません。
- 1 三大メガバンク投資信託運用成績
- 2 先輩Kさんの不運を想い出す
- 3 グローバルソブリンの運用成績
- 4 Kさんのその後
- 5 金融庁の英断
- 6 これから開示されるのはKPI
- 7 積立て型投資信託ならつみたてNISAが最強
- 8 まとめ
1 三大メガバンク投資信託運用成績
このたび、三大メガバンクで投資信託を購入した顧客の運用成績が報告されました。
驚愕です。
各行が、自行の窓口で投信を買い、今年3月末時点で保有している顧客の運用成績を開示した。
運用損益がマイナスとなり損失を抱えたのは、三菱UFJ銀行では全体の42%、みずほ銀行では46%、三井住友銀行は「約4割」としている。
なんてこった!( ゚Д゚)
こんなことありえるの?
仮にも三大メガバンクですよ。
大口の富裕層の顧客も多いと思います。
どんと1千万円、1億円単位で投資信託商品を購入する人もいるでしょう。
10人中4人が損失を抱えているとは!
ご愁傷さまというしかありません。
(;´Д`)
2 先輩Kさんの不運を想い出す
この新聞報道を読んで、管理人の先輩Kさんのことを想い出しました。
Kさんは堅実なサラリーマンで、地道にコツコツ勤め上げ、10年前に満期定年を迎えました。
退職金の半分を家のリフォームに使い、残りは当時大ブームだった投資信託「毎月分配型グローバルソブリン」にまとめてスポット買いしたそうです。
とき悪く、リーマンショックが襲いかかりました。
グロソブの資産価値は、たちまちのうちに半値以下になってしまいました。
売らなければやがて上がると憔悴しながら話していたのが印象的です。
しかし、投資信託商品の怖ろしさは、一度下がったら、余程のことがない限り上がらないというところにあります。
投資信託のモーニングスター|スナップショット[グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)]
リンク先を見ていただければわかるとおり、現在(2018.9.5)のグロソブの基準価格は4,870円です。
10年近く経っても、まだ半値が続いています・・・。
3 グローバルソブリンの運用成績
グローバルソブリンファンドとは、主要投資対象は、世界主要先進国の信用力の高い(A格以上)ソブリン債券(国債や政府機関債等)。安定的な利子収入の確保と、金利・為替見通しに基づく運用戦略により、収益獲得を目指す商品です。(モーニングスター引用)
リーマンショック前は大人気で、資産運用額は5兆円を超えていました。
2.5兆円はどこへ行ってしまったのでしょうか。
信託報酬(年間)は、1.35%です。
配分は、運用会社が0.92%、販売会社が0.35%、信託会社が0.05%です。
このほかに購入時手数料が1.62%、解約時信託財産留保額が0.5%必要です。
購入時手数料が無料のノーロードが増えている中、1.62%はかなりの高率です。
また、解約時信託財産留保額も、0.3%が標準的な中、0.5%はかなりの高率です。
信託報酬もインデックスファンドの場合1.0%を切る商品も多い中、1.35%はかなりの高率です。
また、欧州でのソブリン危機などがあり、手数料がかなりの高率であることもあり、人気は見る影もありません。
トータルリターンは、直近3年でマイナス2.47%、10年は年率1.27%です。
しかし、毎年信託報酬が1.35%発生し、購入時に1.62%も手数料がかかっています。
仮に1,000万円をグロソブに投資したとすると
購入時に16万2千円手数料を支払います。
毎年13万5千円の信託報酬を支払います。
解約時に下がらないとして5万円支払います。
年間12万7千円の運用としても、ざっと計算しても、29万2千円の損失となります。
リーマンショックが発生したのは2008年9月です。
Kさんは2008年4月に購入し、半値以下に下がっています。
仮に今も持っているとしたら、513万円+29万2千円=542万2千円の損失です。
(素人計算なので、間違っていればお許しください。)
運用損失率は、54.2%・・・。
哀しみで涙が止まりません。
(/o\)
4 Kさんのその後
Kさんは、高齢者雇用安定法により、3年間再雇用職員として勤めました。
前にも書きましたが我が社はケチなので、年間240万円しか出しません。
タダ働きだよとボヤいていました。
大恩あるKさんのこともありました。
管理人も多少お力添えすることができました。
嘱託職員として引き続き働いてもらうこととし、この3月に引退してもらいました。
再雇用後、都合7年働いていただき、グロソブ分の損失はすっかり清算することができました。
退職時、涙を流しながら感謝されたのが印象的です。
こんなまじめな人を地獄に追いやった銀行には、怒りしか沸き上がりません。
銀行員は、雨の日に傘を取り上げ、晴れた日に傘を差し出します。
絶対に銀行員や証券マンのいわれるままに投資信託商品は買ってはいけません。
グロソブでは、銀行は黙っていても年間0.35%の信託報酬が転がり込んでいます!
5 金融庁の英断
Kさんのようなまじめ一筋で、退職金で投資でもしてみようと銀行や証券会社に行って、信託手数料の高い投資信託商品をいわれるままにスポット買いして、損失を被る人は跡を絶ちません。
損失を被っても、便利な言葉があります。
投資は自己責任です。
これはあまりにひどいとNISAを創設し、2018年7月に勇退した金融庁森長官が、最後の仕事としてやり遂げたのが、銀行や証券会社など販売会社の販売投資信託商品の運用成績の開示です。
経済界からは批判のあった森長官ですが、国民に金融リテラシーの重要性を教えてくれました。
6 これから開示されるのはKPI
今回の開示は先行的に29行の銀行の運用損失率です。
金融庁は、銀行や証券会社に対し、今後3つのKPIの開示を求めていくこととしています。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、成果指標の意味です。
運用損益別顧客比率
投資信託預り残高上位 20 銘柄のコスト・リターン
投資信託預り残高上位 20 銘柄のリスク・リターン
運用益にばかり目がくらみ、信託報酬や販売手数料は忘れがちですが、しっかりとそういったコスト意識を顧客に示さなければならないこととなります。
7 積立て型投資信託ならつみたてNISAが最強
スポット買いは、相場の基準額がわからず、突然の地政学的なリスクや政治に振り回され、振れ幅が大きくなります。
そこで毎月少しずつ購入して、振れ幅を抑えるドルコスト法が推奨されています。
つみたてNISAを利用し、KPIを見れば、完璧です。
非課税という武器、中には信託報酬がほぼかからない商品まであります。
20年間という制限はありますが、年間40万円まで計800万円が非課税です。
どうしても一般NISAによる株式購入が怖いという人にとっては、最強の投資法ではないでしょうか。
8 まとめ
いかがでしたか。
マイナス金利が続く中での投資法として投資信託は安全確実高利率というイメージがありますが、まったく違います。
投資信託は、4割以上の人が損失を抱えるリスキーな金融商品です。
銀行や証券会社窓口で、いわれたままに購入することは絶対に止めましょう。
2018年2月のアメリカで起きたブラックマンデーでは、恐怖のVIX上場投資信託で、1日で96%の資産を失うという投資信託もありました。(運用廃止となりました。)
投資はなめては絶対にいけません。
プロ中のプロであるファンドマネージャーでさえ、失敗するのが市場という凶暴な弱肉強食の世界です。
どうせ損失を被るのなら、自分で選べる株式投資の方が、とても魅力的に思えるのは、管理人が24種類の株式を持つ株バカだからなのでしょうか?(^^;
くれぐれも株式投資は、自己責任により判断されますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
また、K先輩の人生が幸多からんことを
それでは