最終更新 2022.5.3 2021.10.15 4.21 2020.10.24 5.16 2019.11.25 10.27 10.19
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、猛暑だ酷暑だ40℃だといいながら、冬将軍はやってきます。
いくら地球温暖化とはいえ、この日本に住んでいる限り、四季という気象は100年単位では不変でしょう。
冬将軍に対抗するためには、何といっても暖房です。
自宅はシェルターです。
めっきり冷え込むと、暖房機器が恋しくなります。
エアコン、FF式石油ファンヒーター、蓄熱暖房、こたつ、電気ヒーター、ガスファンヒーター・・・とさまざまあります。
あれ?何か抜け落ちている?
石油ストーブやファンヒーターがないじゃないか!
移動に便利で、すぐ暖まる石油ストーブを最初に書かないとは何ごとだ!
とお叱りを受けるかもしれません。
昨夕もガソリンを入れに行くと、灯油スタンドが並んでいて、次から次へと赤いポリタンクに灯油を注入していました。
止めた方がいいですよ・・・。
(´Д`)(´Д`)(´Д`)
心の中で呟きました。
石油ストーブや強制通気型開放式石油ファンヒーターは、管理を徹底しないと、命にもかかわる超ハイリスクな暖房機器です。
限定的な使い方ならいいですが、日常的に使うにはあまりにもリスクが大きすぎる暖房機器です。
石油ストーブや強制通気型開放式石油ファンヒーターは、室内ではできるだけ使わない方がいい理由を考えてみます。
- 1 平成29年火災発生状況
- 2 火災発生の原因第4位はストーブ
- 3 石油ストーブによる空気汚染の恐怖
- 3-1 二酸化窒素(NO2)
- 3-2 一酸化炭素(CO)
- 3-3 二酸化炭素(CO2)
- 3-4 換気効果
- 4 安全で経済的で健康的な暖房とは
- 5 我が家の暖房方法
- 6 まとめ
- 7 付記(2020年10月24日)
1 平成29年火災発生状況
火災は、一瞬にして、人生をどん底に叩き落します。
すべての財産やかけがえのない思い出をすべて焼き尽くしてしまいます。
いくら火災保険に入っているからとはいえ、有形無形の動産は絶対に戻っては来ません。
マイホームでもっとも恐ろしいのは、地震と火災と風雪水害です。
このうち、もっとも発生のリスクが高い災害が火災です。
総務省消防庁の発表によれば、平成29年1年間の火災発生件数は、39,373件でした。
これを多いか少ないかとみると、やはり多いと言わざるを得ません。
これは、おおよそ 1 日あたり 108件、13 分ごとに 1 件の火災が発生したことになります。
火災種別でみますと、建物火災が 21,365 件、車両火災が 3,863 件、林野火災が 1,284 件、船舶火災が 72 件、航空機火災が 6 件、その他火災が 12,783 件でした。
(引用:平成30年8月7日 総務省消防庁発表)
建物火災の発生原因です。
第1位 こんろ 2,986 件(14.0%)
第2位 たばこ 2,025 件(9.5%)
第3位 放火 1,635 件(7.7%)
第4位 ストーブ 1,330 件(6.2%)
第5位 配線器具 1,036 件(4.8%)
放火と配線器具を別にすると、火気を原因としています。
このうちこんろは、オール電化すれば、リスクを0に近づけることができます。
また、たばこも吸わなければ、リスクを0にすることができます。
そして、ストーブも火気を使わないエアコン、蓄熱暖房機、電気ヒーター、デロンギ等にすれば、リスクを0に近づけることができます。
第5位の配線器具は、オール電化でも気をつけなければならない火災の原因です。
最近はOA化やIOTさらにはICTがどんどん進んでいて、我が家は配線が常にタコ足状態です。
( ゚Д゚)
2 火災発生の原因第4位はストーブ
ストーブ火災発生の原因は、ほとんどが、石油ストーブか、石油ファンヒーター(正確には、強制通気型開放式石油ファンヒーター)です。
いわゆる持ち運びできる石油ストーブや石油ファンヒーターです。
石油ストーブや石油ファンヒーターは、とても安く、熱効率が最も良い暖房機器なので根強い人気です。
一般社団法人日本ガス石油機器工業会の統計によれば、
2016年出荷実績
石油ストーブ 99万5千台
家庭用強制通気型開放式石油ファンヒーター 212万9千台です。
びっくりの多さです。
ちなみに不動の製造会社Best3は、ダイニチ工業、CORONAそしてトヨトミです。
ダイニチ工業株価
ダイニチ工業(株)【5951】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス
まだまだ、石油ストーブや石油ファンヒーターを使っている人がいる現実を垣間見る数字です。
石油ストーブの怖さは、なんといっても灯油をチャージしなければならない暖房機器であることです。
爆発的な燃焼力を持つ灯油をチャージするリスクは、考えてみると怖ろしすぎます。
1 ガソリンスタンドから灯油を運搬するリスク
もし、灯油を積んだ車で事故を起こしたら、大炎上もしくはガソリンに引火して大爆発を引き起こします。( ゚Д゚)
2 灯油を灯油タンクに補充中の火災
ストーブ火災の一番の原因は、消火しないで灯油を補充し、引火してしまう火災です。
これまで大丈夫だったからといって、消火しないで引き起こす火災は多いです。
( ゚Д゚)
3 ストーブ使用中の火災
しっかりと燃料タンクの蓋を締めなかったために灯油が漏れてしまっての火災も少なくありません。
また、特に石油ストーブは、天蓋がコンロ代わりになるので、お湯を沸かしたり、煮焼きもできます。
さらには洗濯物も乾かせる乾燥機機能もあります。
洗濯物が引火して火災につながる事案は、少なくありません。
3 石油ストーブによる空気汚染の恐怖
石油ストーブは、灯油を燃焼させるので、さまざまな大気汚染物質を放出します。
工場で煙突から出る煙と同じです。
工場の煙は、大気汚染防止法で、きびしくルールが定められていますが、石油ストーブにはありません。
室内の空気環境は、建築基準法や労働安全衛生法で定められています。
以下、国民生活センターで行ったテストを引用します。
3-1 二酸化窒素(NO2)
二酸化窒素は、自動車や火力発電所の燃焼ガスから発生します。
そのため、環境基本法や大気汚染防止法で規制されていますが、石油ストーブには規制はありません。
WHOでは健康影響の目安を1時間当たり、約0.11ppm(200 μg/m3)に設定しています。
国民生活センターの実験結果です。
なんと3機種とも、NO2は、点火後10分前後で、WHOの指針値0.1ppmを突破しました。
NO2を多く放出する機種では、1.4ppmと指針値の140倍も高く放出しています。
( ゚Д゚)
(出典:国民生活センター石油ファンヒーターテスト結果)
考えてみれば、室内の閉鎖空間で、灯油を燃やしているので、有害大気汚染物質が放出され、増加するのは当たり前です。
対策方法はただ一つ換気です!
換気することにより、有害大気汚染物質を強制的に外に出すしか方法はありません。
3-2 一酸化炭素(CO)
一酸化炭素は、不完全燃焼により生じる有害大気汚染物質であり、強い毒性を持っています。
雪に閉じ込められての車内での排気ガス漏れによる死亡原因は、この一酸化炭素中毒によるものです。
一酸化炭素は、3,000㎡以上の大きな建物には、建築物衛生法で10ppm以下と基準値が定められています。
テストによれば、燃焼後3時間で10ppmに達した機種もありました。
(出典:国民生活センター石油ファンヒーターテスト結果)
換気をこまめにしないと死亡事故にもつながります。
3-3 二酸化炭素(CO2)
二酸化炭素は、酸素を燃焼することによって生じる生成物です。
人も二酸化炭素を放出しています。
意外にも濃度が高まると毒性が強い物質です。
建築物衛生法で1,000ppm以下の基準値が定められています。
なんと、燃焼してから10分以内にCO2は1000ppmを超えました。
(出典:国民生活センター石油ファンヒーターテスト結果)
二酸化炭素は、眠気やだるさを生じさせます。
窓開け換気で空気を入れ替えないと、頭もスッキリしません。
3-4 換気効果
それでは換気の効果とは如何ほどのものでしょう。
二酸化窒素の例です。
1時間に1回ペースで換気することにより、0.4ppm程度まで下がることが明らかです。
ただし、指針値は0.1ppmなので、そこまでは下がらないことに留意すべきです。
(出典:国民生活センター石油ファンヒーターテスト結果)
また、換気すると室温が下がるという誤った考えの人は多いです。
換気による温度消失は、極めて限定的です。
意外にも熱は逃げないテスト結果となりました。
積極的な換気が必要です。
(出典:国民生活センター石油ファンヒーターテスト結果)
4 安全で経済的で健康的な暖房とは
以上のように石油ストーブや強制通気型開放式石油ファンヒーターは、リスクが特大です。
火災を起こす原因ともなるし、シックハウス症候群など健康被害を生じかねません。
初期投資(イニシャルコスト)が安いからと安易に飛びつくものではないと思います。
◆寒さには耐えられないんだ!
◆構造的にもFF式にはできないんだ!
◆借家だから蓄熱暖房設置できないんだ!
◆何を偉そうにいってやがるんだ!
◆だったらどうすればいいんだ?ええ!
怒らないでください。
管理人の実家でも、お袋は相変わらず石油ストーブと石油ファンヒーターを使っています。
いくら止めろといっても聞きません。(-"-)
あの石油ストーブのあったかなぬくもりは、他の暖房機にはない心まで暖めてくれる暖房器だということは重々承知しているつもりです。
どうしても使う場合の条件です。
1 灯油は、種火がない冷えた状態のときに補充すること
2 石油ストーブの近くに洗濯物を干さないこと
3 石油ストーブで煮焼きしないこと
4 石油ストーブは防護柵で囲うこと
5 1時間に5分理想は10分は、窓開け換気を行うこと
これだけは絶対守る覚悟が必要です。
怖いから使わないという人には、エアコンがおススメです。
最近のエアコンは相当に暖房能力が高まっています。
しかし、当然のことながら電気代がかかることはあきらめるしかありません。
どうしても節約したいのであれば、局所暖房に限ります。
電気こたつは、ごく一部の箇所しか暖めないので、電気代を大幅に節約できます。
5 我が家の暖房方法
我が家では、1階は蓄熱暖房+電気こたつと電気掘りごたつ、2階の子供部屋がエアコンです。
夫婦の寝室には蓄熱暖房が入っていますが、使っていません。
倉庫代わりです。(´Д`)
子どもたちがエアコンでは寒いと暴れ始めました。
そこで昨日購入したのが、電気ひざ掛け毛布です。
これだと机に向かっても足元がポカポカで、簡易こたつのようで、大変好評です。
頭寒足熱なので、勉強の効率も上がるようです。
ナイスな逸品です。
6 まとめ
平成の初め頃までは、暖房器具といえば、石油ストーブと石油ファンヒーターでした。
確かに暖房能力は、ずば抜けていますが、火災のリスクと健康影響のリスクを考えると、現代の高気密高断熱のマイホームには使えない暖房器具だと思います。
ただし、さまざまな住宅事情や経済事情があって、どうしても石油ストーブを使うのであれば、リスクを十分に理解した上、灯油の補充や窓開け換気の徹底は守ってもらいたいものです。
命あってのものだねです。
⇩娘作 熊本みかんと愛媛みかんの奇跡のコラボです。冬のこたつは家族の集う中心です。さっさと2階で勉強しろ!(^^;
多少のイニシャルコストとランニングコストは、我慢してもよろしいのではと考えます。
どうしてもエアコン暖房を使いたいときは、つけっぱなしの方が電気代は安くなるそうです。
ブログに愛と真の情報を
それでは
7 付記(2020年10月24日)
令和元年度火災発生状況は、全火災 37,683 件、建物火災 21,003 件です。
建物火災のうち、ストーブが出火原因は、第6位(1,008件)と平成29年度(第4位1,330件)よりも順位を下げています。
オール電化の普及により、確実に開放型ストーブが減りつつあることが大きな理由だと思います。
また、不動の首位であった「たばこ」が、建物火災で第2位となりました!
加熱式たばこの普及や相次ぐ値上げや健康志向により喫煙率下落が大きな原因ではないでしょうか。