ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは株式投資にチャレンジしていますか?
株式投資は、インフレに強い資産です。
乱暴に言えば、物価が騰がるスピードよりも、株価や配当金が騰がるスピードが速いからです。
そんな中で、株式投資第3の権利である「株主優待」に血道を上げる人たちがいます。
優待クロスに命を懸ける人たちです。
11月28日のツイッターでは、優待クロスの人たちの喜びの声が爆発していました。
クロス取引をするくらいなら、優良株を安いうちに買い、長く持つ方が結果的に投資効果は大ではないでしょうか?
タダ同然で権利を手に入れることはうれしいとは思いますが、事務処理などの労働力が大変だなあとしか言いようがありません。
1 トーセイの株主優待制度
トーセイ(8923PRM)は、首都圏を中心に不動産販売と不動産流動化事業を営む企業です。
↓ 管理人がアジュール竹橋から写メしたウォーターフロントです。
2020年11月決算では、コロナショックを諸に受けて減配となりましたが、それ以前は9年連続で増配と続けています。
コロナショックから立ち直り、2022年11月決算まで3期連続増配と好調です。
株主への利益還元策も積極的です。
2022年11月期の配当額は、51円です。
1年で2度の増額となりました!
利回りは3.51%(1,455円)です。
しかも株主優待制度を採用しています。
1 保有年数に合わせたQUOカード進呈
2 自社経営COCONEホテル優待券(3,000円)進呈
トーセイの株式を5年以上持った場合、配当金とCOCONEホテル優待券に加え、3,000円のQUOカードが進呈されることになります。
2022年11月28日終値1,466円で利回りを計算してみます。
11,100円/1,466円=7.57%!
超お得な株式投資となります。
なお、トーセイは、クロス取引対策のため、2021年11月より優待制度を変えました。
クロス取引のような短期取得株主による株主優待QUOカードの取得を困難にしました。
トーセイ(株)【8923】:株主優待 - Yahoo!ファイナンス
2020年までは、権利付き最終日までに100株以上保有すれば、もれなくQUOカードが1,000円分もらえたそうです。
2021年以降は1年以上保有しないと進呈はなくなりました。
ただし、長期優待制度を拡充しました。
3,000円のQUOカードを手に入れるためには5年以上保有することが条件となります。
基本的にはクロス取引を排除するように株主優待制度対策を講じたわけです。
2 それでもクロス取引は続く
しかし、クロス取引を継続する方法は、あるらしいです。
それはトーセイを1株購入し、株主名簿に登録します。
そして、権利付き最終日前にクロス取引を行い、見かけ上100株保有者となりすまします。
この行為を計11回繰り返せば、晴れて3,000円分のQUOカードを手に入れることができるという訳です。
執念かもしれません。
年に2回もクロス取引してまで、5年かけて株主優待を手に入れようとする執念には敬意を表します。
ただし、この方法がすべての企業に効く訳ではないようです。
たとえばWOWWOWでは、この方法による株主権利は認めていないそうです。
5年間のリスクを抱えても、クロス取引を続ける執念は見事です。
なお、クロス取引の場合、信用取引となるため、空売りには証券会社に対し配当調整金を支払わなければなりません。
クロス取引では配当金は実質手に入れることができないことに要注意です。
手にすることができるのは、株主優待の権利のみです。
3 クロス取引は値上がり益を忘れている
クロス取引は、多少のリスク(逆日歩)はありますが、株主優待の権利をタダ同然で手にすることができるので、とても人気があります。
クロス取引は株式の暴落とは一切無縁で、株主優待権利を手に入れられるので、資産の有効活用ができます。
1銘柄で3,000円程度の株主優待権利を手に入れることができると仮定します。
株主優待制度のある銘柄は、おおむね2,000円前後です。
100株当たりの平均取得額は20万円程度となるわけです。
資金を200万円と仮定する場合、月に10個の株主優待権利を取得することが理論上できます。
ただし、我が国の上場企業の権利付き確定月は9月と3月に集中しているので、それ以外の月は閑散月となります。
資金や発注精算の事務手続きのことを考えても、普通の暮らしを営む人が手に入れることができる株主優待は、最大でも年間50個くらいが限界ではないでしょうか?
少なくとも管理人は売り買いのチェックや発注そして清算日などの事務手続きの煩雑さを考えると目を回しそうになります。
50個取得したと仮定しても、せいぜい年間15万円程度の収入となります。
もちろん合法です。
クロス取引を行う人にとって、値上がり益(キャピタルゲイン)は考えないのでしょうか?
管理人であれば、もしクロス取引で買った銘柄が騰がってしまえば、くやしくてくやしくて、涙が出そうになります。
4 管理人のトーセイの状況
管理人は2021年10月27日に、トーセイ株を夫婦名義で100株ずつ200株投資してみました。
トーセイがCOCONEホテルの運営主体と知ったからです。
COCONEホテルは、上野のパチンコ街の目の前にあり、ちょっと泊まってみたくなりました。
知る人ぞ知る上野から御徒町一体は、パチンコ関連企業が密集しています。
客足の反応を見るため、全国に先駆けて新機を試験的に導入するパチンコ店も集中しています。
パチンコパチスロファンにとっては、夢のような街です。
すぐ隣にはアメ横もあり、飯の喰いっぱぐれもありません。
もちろん不動産株で有名なサムティも考えましたが、コロナ流行が収まらない中、関西旅行となると職場から嫌われるかなと思い、断腸の思いで断念しました。
最近サムティが猛爆中なので、少しくやしいです。
しかし、トーセイもまたぐんぐん騰がってきています。
トーセイ(株)【8923】:チャート - Yahoo!ファイナンス
1,432円-1,126円=312円!
(2022.11.2910:00現在)
配当金もすでに3,800円×2=7,600円もらっています。
今のところ、合わせて70,000円の含み益です。
これにCOCONEホテルの優待券6,000円分!
これは先日娘が使ってきました。
ただし、宿泊先は上野ではなく神田でしたが、アクセスも良く、新しくて良かったそうです。
トーセイ(株)【8923】:株主優待 - Yahoo!ファイナンス
管理人は投資後、名簿に3回以上記載条件をクリアしたので、1年経って1,000円のQUOカードがいずれ進呈されます!
1年以上200株保有したことにより、2022年11月権利確定後の投資効果です。
含み益 62,400円
COCONE 12,000円分
配当金 17,800円
QUO 2,000円分
計 96,200円
225,600円の投資が、2年で96,200円の利益を生み出します。
業績好調で、増配傾向が顕著な株式銘柄は、クロス取引ではなく長期保有した方がお得ではないでしょうか?
まあ、225,600円で毎月クロス取引して、3,000円相当の株主優待をゲットすれば、最大36,000円分の優待を手にできるかもしれません。
毎月ちょうどいい権利を獲得できる銘柄があるかどうかが課題ですし、もしあったとしても競争率が激しくて、逆日歩が高くつくなど不測の事態も想定できます。
また、売り買いの管理が大変すぎてゾッとします。
5 株式投資の目的は人さまざま!
株式投資の目的は人さまざまです。
1 譲渡益(キャピタルゲイン)狙いで、レバレッジを3倍にして信用買いや信用売りで切った張ったを目的とする人
2 配当益(インカムゲイン)狙いで、長期保有に徹する人
3 株主優待命に捧げる人
4 端株や1株投資で、お得感を味わいたい人
5 クロス取引で株主優待権利をせしめようとする人
何が正しく、何が悪いではありません。
株式投資の目的や手法は自由です。
クロス取引も株式投資の目的であることは否定しません。
ただし、売り買いの手間暇や逆日歩のリスク、ひしめき合うライバルのことなどを考えると、パフォーマンスは悪い投資法であることはまちがいありません。
どんなにがんばっても年間10万円‐15万円相当が関の山ではないでしょうか?
6 まとめ
管理人の場合、株式投資に求めるものは、なんといっても資産防衛です。
なけなしの資産が株式投資で目減りしたのでは、株式投資の意義が見い出せなくなります。
それもあってか、最近は譲渡益を狙った投機的な株式投資は、控えるようになりました。
その代わりとして、長期保有を目的とした高配当(連続)増配株投資法を選択するようにしました。
管理人の主力は、三菱UFJフィナンシャル・グループ株と三菱HCキャピタルです。
これらの株式銘柄は、切った張ったがなく、本当につまらないです。
どちらも株主優待はなく、年に2回の配当金がもらえるだけです。
年に2回証券会社の口座に配当金が振り込まれるだけです。
でも、資産形成を考えると、確かな手ごたえは感じています。
少なくともクロス取引よりも大きな配当益を手にすることができます。
株式投資は、本来、退屈なものである。
byウォーレン・バフェット
株式投資の神様であるウォーレン・バフェット神も、株式投資とは退屈なものと断言しています。
その退屈な株を最低でも10年持つ覚悟がなければ、その株に投資してはいけないと諫めています。
株式投資は、スコッチウィスキーをゆっくりとゆっくりと何年もかけて熟成させる工程に似ていると最近思うようになりました。
クロス取引だけではもったいないです。
また、あまりSNS等で優待クロスを自慢すると、その企業に投資している株主の気分は良いものではありません。(管理人もです。)
上場企業としても、株主への利益還元と長期保有を目的に株主優待制度を取り入れているところがほとんどです。
中には株価維持のため、無理に株主優待制度を取り入れている銘柄もあります。
1日ばかりの保有で、株主優待権利取得ばかり強調していると、最悪株主優待廃止の動きが急となることもありえます。
おいしい話は広言しない方が、賢い知恵というものではないでしょうか?
ブログと株式投資に愛と真の情報を
それではまた
なお、クロス取引は違法行為では断じてありません。
決してクロス取引を非難しているものではありませんので、ご意見ご批判はご容赦願います。