最終更新 2021.11.23
当記事は、2019年12月28日時点の記事です。現在とはずいぶん変わっていますが、アーカイブ記事としてお楽しみください。
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは現代の錬金術とも称される株式投資に関心をお持ちですか?
株式投資を行うメリットは、値上がり益(キャピタルゲイン)を期待できるばかりではなく、配当益(インカムゲイン)を期待できるところにあります。
上場している企業は、株主に対し利益の一部を還元し、安定した株主の形成を目指します。
安定株主を増やすことは、敵対的買収を防衛し、また株主総会で経営方針を可決することができ、企業が安定して成長するために欠かせない企業統治法です。
配当利回り平均は、日本証券取引所(JPX)によると次のとおりです。
(2019.11月現在 単純平均)
東証一部上場企業 1.91%
東証二部上場企業 2.04%
JASDAQ上場企業 1.65%
年平均利回りは、約2%前後です。
市中銀行やゆうちょ銀行の定期預金の利率は、年0.01%です。
株式投資をしている人は、株式投資をしない人に比べ、年間200倍の利子収入を得ていることになります。
100万円であれば、100円と20,000円の違いです。
これが1,000万円となれば、1,000円と200,000円の差となります。
10年続ければ、10,000円と2,000,000円の差となってしまいます。
こんなに得するのに、株式投資を行っている世帯は、わずか10%にも達していません。
なぜ株式投資を始めないのか、管理人は不思議でなりません。
写真は、我がポンコツ盆栽株の2019年中間配当金領収証の一部です。
2019年12月上旬に集中して届きます。
一部の株式配当金は銀行口座振り込みにしています。
我が家の第二のボーナスです。
株式投資を嫌がる理由は、株価が変動し、高値掴みをしてしまうと大損する可能性があるところにあるのはいうまでもありません。
我がポンコツ盆栽株の中にも、買値の21.7%となって大損している株(シャープ)もあれば、買値の6.50倍となったお宝株までさまざまです。
元本割れを絶対に望まない人にとって、株式投資はギャンブル以外の何物でもないかもしれません。
この元本割れを極力回避できる方法があります。
配当金だけをいただくことを目的とする配当狙い投資法です。
2019年12月26日(木)は、配当権利付き最終日、翌27日(金)は、配当落ち日でした。
果たして、配当狙い投資法は成功したのか、高配当株の代名詞キャノン(7751)配当ラプソディーを見て検証してみます。
どんな株式投資法にも必勝法はないことに要注意です。
株式投資は、くれぐれも自己責任によりご判断されますようお願いします。
1 キャノンの現在の業績は?
キャノンは、一眼レフカメラの世界首位メーカーであり、半導体製造装置から複合機、プリンターそして最近は東芝の医療部門を買収し、MRIやCTスキャンなど医療機器分野にも進出している我が国が誇る超優良企業です。
一眼カメラといったら、伝説のキャノンA-1です。
世界初の完全自動プログラムシャッターを備える最高級カメラでした。
管理人も欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、貧乏学生にはとても無理な価格帯でPENTAXであきらめました。
ところが最近は業績が悪化しています。
キヤノン---続落、今期3度目の業績下方修正を発表で売り先行
キヤノン<7751>は続落。前日に第3四半期の決算を発表している。7-9月期営業利益は384億円で前年同期比43.7%減益、市場予想を100億円程度下回る着地となっている。
今期に入って3四半期連続で4割超の減益を続ける形に。
通期予想は従来予想の2150億円から1880億円に下方修正、今期3度目の下方修正となり、2100億円程度の市場予想も下回っている。
業績悪化に歯止めが掛からないことをマイナス視する動きが先行へ。
キヤノン---続落、今期3度目の業績下方修正を発表で売り先行 | 株探ニュース
2 キャノンの株価
キャノンの業績が急激に悪化していることを株価は反映しています。
2018年2月2日 4,395円
2019年12月26日 3,079円
約2年間で、-29.94%の下落です。
(´Д`)
もっとも、直近では8月30日に2687.3円にまで下落しています。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
3 配当狙いラプソディー開始
配当は160円に据え置く情報が流れると株価は上昇します。
2019年12月26日(配当権利付き最終日)の配当利回りです。
5.20%です。
もしも、配当権利付き最終日26日に1,000株購入し、27日に株価が変わらないうちに売却すれば80円=8万円が懐に入る計算です。
捕らぬ狸の皮算用になるかならないか、デッドオアアライブの配当狙いラプソディーの始まりです。
4 12月27日の株価
ドーン!
株価は、配当落ち分をしっかり取り込みました。
2019年12月27日終値 3,003円
-76円安です。(´Д`)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
それでも、12月26日に3,076円で購入し、3,003円で売却しても、配当80,000円(中間配当)を手に入れれば儲かるかもしれません。
5 配当狙い法は成功か失敗か?
そこで、諸費用を計算してみます。
ネット証券最大手のSBI証券で見てみます。
購入手数料売却手数料は、1,013円(税込み)と300万円を超えても超安いです。
売却益が発生した際は、所得税(譲渡益)がかかりますが、今回は3,079円から3,003円と下がり、損失が発生しているので所得税はかかりません。
ただし、配当金には税金20.315%がかかります。
配当金80,000円が、税抜きで63,748円となります。
つまり、配当金63,748円から証券取引手数料2,026円を引きます。
61,722円を得たことになります。
ただし、株式売却で、76,000円の損失を被りました。
-14,278円の損失となりました。
三菱モルガンスタンレー証券の場合です。
管理人のメイン証券会社です。
電話注文もできるし、市況も尋ねればアドバイスしてもらえます。
ただ、ボーナス月の電話攻勢は、日中は勘弁してもらいたいです。
(´Д`)(´Д`)
サラ金からかかってくるみたいで、周囲の目は冷たいです。
100万円を超え500万円以内の場合です。
0.869% + 3,520円
購入手数料は、30,189円
売却手数料は、29,616円
さすがに富裕層向けなので、手数料は高いです。
‐76,000円-(30,189円+29,616円)+61,722円=--74,083円!
-74,083円の損失です。
今回のキャノンでの配当狙い法は失敗に終わりました。
高配当の代表株JTも大幅下落です。
中間配当77円に対して、‐88円の下落です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
ブリジストンも下落です。
中間配当80円に対して、‐93円の下落です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
個人が思うほど、配当狙い投資法はうまくは行かないようです。
儲かるのは手数料を稼ぐ証券会社です。
むしろ配当権利落ち日直前ではなく、底値の時に買って配当権利を得た方がいいような気がします。
6 まとめ
短期売買は一見得するように見えますが、市場はお見通しであることがほとんどです。
個人が株式市場で勝つには、長期投資の方が勝つ確率は高まると思います。
少なくとも証券会社に手数料を支払う機会は減ります。
配当狙いよりも、毎年配当を上げて積極的に株主に還元する好配当株式に投資した方が、結果的には勝てる可能性は高まるような気がします。(あくまでも管理人の経験則です。)
管理人の持つお宝株も、購入時20円から現在122円にまで6.1倍も配当が上がってくれました。
配当が高くなると、株価もセットで上がっていきます。
こういった毎年配当金を増やす株式に投資する方法は、資金はかかりますが、本命の投資法といえます。
花王がいい例です。
30期連続配当を増やしてくれています。
株価もうなぎ登りです。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
配当狙い投資法ではこうはいかないと思いますが、投資法は実にさまざまです。
超低位株の1円抜き投資法さえあります。
それぞれのスタイルで資産作りにチャレンジしたいものです。
ブログと株式投資に愛と真の情報を
それでは
(おわび)
文中キャノンの配当を160円と記載しましたが、ただしくは中間配当80円の間違いです。
申し訳ありませんでした。