最終更新 2021.11.27 5.2
当記事は、2019年12月26日時点の記事です。現在とはずいぶん変わっていますが、アーカイブ記事としてお楽しみください。
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
みなさんは、現代の錬金術である株式投資に関心はありませんか?
主な金融商品の中でも、ハイリスクハイリターンな投資が株式投資です。
もっとも原油や小麦など先物取引やソーシャルレンディングなど命がいくつあっても足らない商品もありますが、普通の人は近づかない方が無難です。
管理人の祖父は、管理人が生まれる頃に亜炭相場に手を出し、街一番の資産家から貧乏のどん底に突き落とされました。
マイナス金利がひたすら続く我が国にとって、資産を増やすには、貯蓄したお金を投資へと回さなければ、資産は絶対に増やすことはできません。
国の政策が悪い、会社が給料を上げないと批判するのは簡単ですが、批判したって何一つ変わりません。
資産づくりは投資からです。
ただし、株式投資で陥りやすい失敗は、失敗した場合のセーフティネットを考えて、高配当株に投資してしまうことです。
管理人も高配当株投資では何度も失敗し、塩漬けにしている株が多いです。
株式投資は、高配当狙いよりも好配当狙いの方が結果的には運用成績が良いです。
ポンコツ盆栽株主の戯言として、お気楽にお読みください。
株式投資法に絶対はありません。
株式投資は余裕資金で、自己責任により判断されますようお願いします。
1 高配当株とは
高配当株とは、その名のとおり配当金の利回りが高い株式銘柄のことをいいます。
代表的な株式では、JT(2914)、青山商事(8219)、日産(7201)など超一流企業がひしめいています。
JT 配当154円
青山商事 配当100円
日産 配当40円(未定)
2019.12.26 10:30現在での配当利回り
JT 6.09%
青山商事 6.51%
日産 6.26%(未定)
市中銀行の定期預金の金利が0.01%というのに、高配当株の配当利回りは、6%台です。
ありえないような高配当に思わず食指を伸ばしたいと思われませんか?
管理人も何度も購入しようとしてそのたびためらって来て、現在に至っています。
どうにも高配当にだけ目を奪われると危険だと感じるからです。
2 高配当株の株価チャート
欲しかった高配当株の株価チャートと下落する理由について、ポンコツ盆栽株主の視点で考えてみます。
2-1 JT
(出典:ヤフーファイナンスHP)
2018年1月の時点で3,700円を超えていましたが、同年3月決算で3,000円を切りました。
配当金は2018年度は150円でした。
2012年度68円から2019年度154円とひたすら上がっています。
NISA枠120万円で500株欲しいと思い焦がれていました。
現在(2019.12.25)2,530円です。
NISAで買えば、毎年78,000円が転がり込んできます。
しかし、長期下落傾向は続いています。
2016年1月末は、4,689円でした。
もし、配当欲しさに1,000株買っていれば、実に215万9,000円の損失を抱えたことになります。
13万円(2016年度配当)欲しさに215万9,000円の損失ではやっていられません。
JT株がひたすら下落傾向にあるのは、ご存知のとおり喫煙率の低下にあります。
最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
国内では18.7%の国民しか喫煙しません。
さらには2020年4月1日より受動喫煙を禁止する健康増進法が施行となります。
パチンコ店でさえ、ホール内禁煙です。
もはやたばこを吸う行為自体が、社会的にはマイノリティです。
この状況の中で、株価は騰がるの?という疑問に答えているのが、株価チャートです。
高配当で株主をつなぎとめているというのが、現実ではないでしょうか?
ただし、JTの財務は潤沢なので、配当金を減配することは考えにくく、それが株価を支えているといえなくもありません。
下落がないところまで下がった時点で、インカムゲインを狙える優良株に変貌すると思います。
落ちたナイフがどこで止まるかは、これからの業績次第です。
チャート上は2019年9月2,200円の時点で止まったかには思えますが。
改正健康増進法施行に加え、2020年東京オリンピック開催時に、バッシングされる可能性も0ではないのが不安材料です。
2-2 青山商事
青山商事といえば、紳士服の青山で知られているサラリーマンの強い友です。
サラリーマンの武器であるスーツをリーズナブルな価格で販売してくれているのは、本当にありがたいです。
管理人が新入社員の頃は、青山商事もAOKIもコナカも全国展開していなかったので、背広の購入には苦労しました。
ほとんどが三越や大丸など百貨店で買い求めるのが一般的だったからです。
初任給の半分を超える背広の価格は、死にそうでした。
家計は火の車で、ボーナスを12で割って、カツカツで暮らした記憶しかありません。
背広にディスカウントを持ち込んだ青山の考え方や狙いはパーフェクトだったと思います。
しかし、時代は移ろいます。
誰も想定していなかったクールビズとウォームビズ文化が急速に取り入れられていきます。
ちなみに我が社のクールビスは、5月1日から10月31日、ウォームビズは11月1日から3月31日までです。
背広を必ず着る時期は、4月の1か月しかありません。
こんな時代がやって来るなんて、想像だにしませんでした。
当然のごとく、需要供給の法則が成り立ちます。
背広を着る文化が減れば、需要が減る訳です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
この凄まじい株価下落が、背広文化の終焉を物語っています。
配当が100円という高配当でも、株価の下落に歯止めはかかっていません。
約2年前、2018年2月に4,515円でした。
今や1,538円です。
10万円の配当欲しさに297万7,000円の損失です。
高配当株狙いが、株式投資の本道ではないことを物語っています。
もっとも現在青山商事は、焼肉キングやゆず庵などの飲食店業、セカンドストリートなどのリサイクル業にも進出しており、そちらの業績は好調です。
果たしてこれから背広専業ビジネスの将来は、どう変わっていくのか見ものです。
2-3 日産
さて、日産です。
2019.12.25の段階でも、今年最安値更新中です。
日産株は高配当株なので、とても人気がありました。
2018年の時点では配当54円の高配当でした。
ところが、2018年11月、前会長ゴーン会長を逮捕する事件が発生します。
株価は暴落とまでは行きませんでしたが下落です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
事故は買い、事件は売り
のアノマリーが浮かびます。
2018年1月、管理人も1,200円でNISAで買って配当5万4,000円をもらおうかとたわけたブログを書いていました。
九死に一生を得ました。
( ゚Д゚)
3 高配当株が下落する理由
このとおり、極端な高配当株は、いわくつきの株式銘柄であることが多いです。
配当利回りが高ければ、運用成績を上げるために四苦八苦しているファンドマネージャーや機関投資家が見逃さない手はありません。
ファンドマネージャーの運用目標は、年利回り7%だそうです。
我が国最大の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、年利回り平均が2.73%です。
(出典:GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人))
年利回り6%超えなら、みんな買い漁るはずです。
それがないということは、ファンドマネージャーや機関投資家は、投資として魅力がないと見ているわけです。
残念ながら、個人投資家にはこれが見えません。
(´Д`)
4 狙いは好配当株にある
株価が騰がる理由は、業績が上がるからです。
業績を上げて、配当金の原資を増やし、株主に還元するのが株式会社の使命です。
つまり、業績が伴っての配当金を増やす株式こそが、好配当株といえます。
花王は、なんと30期連続配当金を上げ、なんと130円にまでなりました。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
現在価格は、9,123円なので、配当利回りは1.42%にすぎません。
しかし、2012年頃2,000円で買っていれば、配当利回りは6.5%です。
もしも、2012年に1,000株購入しておけば、配当利回り6.5%で、含み益はなんと712万3,000円です。
最近は空売りやイナゴ買いで、相場を荒らす輩ばかりとなりました。
しかし、本来の株式投資とは企業の成長性に目をつけ、企業とともに資産を増やしていくものと管理人は信じています。
ちなみに管理人は25種類の少数株を持つポンコツ盆栽株主ですが、好配当株も少々持っています。
五洋建設は、配当が購入時の10倍となった配当テンバーガー株です。
配当利回りは10.47%で、含み益は3.54倍です。
もうひとつは、テンバーガーになれば公開したいなあと夢を抱いています。
夢かもしれません。(´Д`)
現在配当利回り8.88%、含み益は6.41倍です。
5 まとめ
高配当株を買い求める人は、もしも株価が想定外に下落しても、長期間塩漬けにしておけば、配当金で補てんでき、損失しないと考えると思います。
もちろん管理人もかつてはそうでした。
しかし、高配当株投資は、どうにもうまく行かないことが多かった苦い経験ばかりです。
配当金にだけ目が眩んで、「木を見て森を見ず」というスタンスは、株式投資法の根本が間違っているからだと思います。
ほとんどの高配当株は、何らかの理由があり高配当となっています。
その理由を調査し、分析し、投資に適しているかどうか判断する必要があります。
配当の良い株式のみで運用している「みずほ好配当日本株オープン」でさえ、リターンこそあれ、手数料や信託報酬を加えると、マイナスです。
業績が持続的に上がるビジネスモデルであり、業績に応じて株主への配当金が高配当になるいわゆる好配当株に投資することが、情報力や物量ではとても敵わない機関投資家と戦う武器だと思います。
毎年のように業績が上がり、それに合わせて配当を上げる株式銘柄はたくさんあります。
その中から好配当株を見つけ出すことこそが、株式投資の醍醐味ではないでしょうか?
くれぐれも株式投資は、自己責任において行われますようお願いします。
ブログと好配当株式銘柄に愛と真の情報を
それでは