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ブックオフ経営不振に思う教養費だけは、決して削ってはいけない

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2018.5.22最終更新

ようこそ(^^)/ お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。

さて、みなさんは、中古本リユース業のブックオフをご存知のことだと思います。

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そのブックオフが経営危機の状態に陥っています。

www.fukeiki.com

ブックオフの危機は、私たちの教養の危機にもつながります。

ブックオフの危機を通じて、教養の危機について考えてみます。

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1 ブックオフコーポレーションの経営不振の衝撃

ブックオフコーポレーションは、中古本をリユースして販売を目的とする企業で、1990年に会社が設立されました。

これまでの中古本屋というと神田の古本屋街に代表される個人事業主による業が一般的でした。

私も学生時代、何の目的もなく、日がな1日、神田の古本屋街をただうろついて時間つぶしするのが好きでした。

古本の香りやタイムスリップした空間が、とてもノスタルジックで、しかも店内が凛と張りつめていて、禁断の異界に足を踏み入れた感覚でした。

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いかめ面の留守番のお爺さんが、しびれをきらして、邪魔しに来る頃合いを見計らって、次の古本屋をはしごする駆け引きが、とても楽しかったです。

このような旧態以前だった古本の流通をリユースビジネスとして確立したブックオフは、時代の寵児として、熱狂的に受け入れられました。

たちまちのうちに全国津々浦々にブックオフが誕生しました。

しかし、そのブックオフが、現在不振に喘いでいます。

古本が売れなくなってしまっています。

2015年3月期 最終益 1,127百万円

2016年3月期 最終益   -528百万円

2017年3月期 最終益   -1,159百万円

2018年3月期 最終益    -889百万円

飛ぶ鳥を落とす勢いだったブックオフが、なぜにここまで凋落してしまったのでしょうか?

理由はいくつか考えられます。

理由1 ブックオフの買い取り価格が安すぎて、利用者がブックオフを利用しなくなったこと

古本を売る人たちの間では、ヤフーオークションやメルカリで売った方が高く買い取るといううわさが広がり、ブックオフに本を持ち込まなくなりました。

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顧客を失ってしまったことは、大打撃となりました。

私も一度だけ利用したことがありますが、kg当たり10円という安さでした。

理由2 中古リユース事業拡大(衣料品買い取り、電化製品買い取り)も予想外に不振だったこと

中古本の買い取りに危機感を覚えたブックオフは、中古リユース事業を拡大しようと、衣料品買い取りや電化製品買い取りの分野に進出しましたが、予想を下回っているそうです。

買い取りが安いというイメージダウンは、なかなかぬぐい切れないようです。

理由3 せどりやが跋扈(ばっこ)して、ブックオフの雰囲気が悪くなったこと

この数年、新たな副業として「せどりや稼業」がクローズアップされてきました。

これはヤフーオークションに出品される稀覯本(きこうぼん)の価格を調べ、ブックオフで扱っている価格が安ければ、買い求めて、オークションに出品し、差額をもうけるというビジネスです。

最近まで、裏表紙についているバーコード、ISBNコード、JANコードを検索することで、ヤフーオークションの相場がわかるソフトがあり、スマホやバーコード読み取り機で検索するビームせどりやが跋扈していました。

ブックオフでも、コード読み取り機の持ち込みを禁止し、少しは落ち着くようになりました。

↓あまり紹介はしたくありませんが、Amazonでもたくさん扱っています・・・。

昔からあるビジネスで、せどりや=背取りや=本の背表紙しかみないで、中古本を購入する不届き者として、侮蔑の意味でつけられた名前です。

中古本屋の世界は、厳しいしきたりがある世界であることは、学生時代からひしひしと感じていました。

1冊2冊ならいいのですが、せどりやによっては、根こそぎ購入するケースが増え、利用者の中からもそのがむしゃらな手口に愛想をつかして、ブックオフを利用しないというものです。

セールの際には、1人で何百冊も購入する不届き者は、迷惑以外の何物でもなく、出入り禁止にしてもらいたいと切に願います。

3 株価も下落

2016年1月に1,010円の最高値をつけた以降は、下落傾向が続いています。

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(引用:ヤフーファイナンスHP)

4 教養費(書籍代)の購入状況(月当たり)

総務省の家計調査によると、我が国の世帯当たりの書籍の購入状況は、驚くべき結果となっています。

新聞代 2,301円

書籍代    653円

雑誌代    292円

その他    110円

計   3,356円

統計局ホームページ/家計調査(家計収支編) 調査結果

我々日本人は、毎月の書籍の購入費用は、わずか3,356円に過ぎません。

しかも新聞代込みです。(唖然呆然)

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5 日本人の国力

2015年に行われた国際的な学習到達度調査(PISA)において、我が国は、数学(2位)、科学(5位)と過去最高の成績を残しました。

しかし、読み書きは8位と前回(2013年)の調査の4位から、大きく順位を下げ、大変な反響となりました。

 文部科学省は要因について、問題表示や解答が紙での筆記からコンピューターの使用に変わったことを挙げ、「複数の画面を見て答える問題などで、子どもたちに戸惑いがあった」としつつ、「情報を読み解き、言葉にする力で課題が浮かんだ。スマートフォンでインターネットを利用する時間が増える一方、筋だった長い文章を読む機会が減っている」(同省教育課程課)と分析する。

文部科学省でも指摘しているように、日本人は書籍を読まなくなってきており、それが読み書きの能力を悪化させています。

電車の中を見てもスマホスマホで、本を読んでいる人を見かけることはほとんどなくなりました。

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6 本物の情報は新聞書籍で仕入れることが大切

私は書籍代は、青天井が当たり前だと考えています。(もちろん上限はありますが。)

書籍の情報は、ネット情報と違い、推敲に推敲を重ねた情報であり、信ぴょう性の重みが違います。

また、新聞情報も最新で、基本的に正しい情報です。

新聞社の中に当然リテラシーをチェックする部門があり、審査を経た上での情報であり、信ぴょう性はネット情報と違い、はるかに高いものがあります。

書籍や新聞をよく読む人は、情報や話題も豊富で、言葉や行動にも一目置かれます。

仕事の面でも能力が高いので、人が集まりやすく、その結果人脈ができ、さまざまな場面で、支援協力を得られ、ますます評価が高くなる姿を私は長い会社生活で、目の当たりにしてきました。

それが教養があるということです。

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新聞や書籍の購入は、いってみれば自分のスキルアップに対する投資です。

目先の節約で、新聞を止める、書籍や雑誌の購入を抑制すれば、その分自分磨きができなくなります。

その結果、人生のさまざまな局面で、チャンスを逃すことになりかねません。

むしろ、どんどん書籍代を増やすことが、長い目で見ればお金を貯めることに結びつく可能性が高まります。

また、さまざまなことを知らないよりは知っている方が、人生を豊かに謳歌できると思います。

7 ジャパニーズドリームを叶えるために

日本はすでに格差社会そして階級社会に入り、貧困層の貧困からの脱出が、なかなか困難となる時代となっています。

抜け出すための基本は、新聞をよく読み、また書籍をたくさん読み、頭脳を鍛え、教養を高めることです。

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リーズナブルな価格で書籍が手に入るブックオフの存在は、貧困層にとっても希望の星です。

なんとか経営を立て直していただきたいと思います。

なお、株式投資はくれぐれも自己責任により判断されますようお願いします。

ブログに愛と真の情報を

それでは