ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、管理人は2年前に満期退職し、短時間再雇用労働の道を選びました。
諸先輩からはさんざんな罵詈雑言を浴びせられました。
このまま再雇用の任期が終えたら、隠遁生活でもしようかと思っていた矢先、オファーがありました。
と或る大学での非常勤講師就任オファーです!
この日を待っていました。
これで、晴れて非常勤講師という居場所を見つけることができました。
晴れてなってみると、非常勤講師がいかに大変な世界か身をもって感じています。
嗚呼!たった1コマですが、1週間はあっという間です。
こんなに大変な世界に足を踏み入れてしまいました・・・。
- 1 非常勤講師としての雇用契約
- 2 講義が専門的すぎて大変
- 3 グーグル品質評価ガイドラインを応用するしかない!
- 4 居場所を見つけた
- 5 時給は驚愕の低賃金
- 6 或る非常勤講師の生き様に涙する
- 7 弁当を恵んでもらった
- 8 まとめ
1 非常勤講師としての雇用契約
管理人は転職の経験がありません。
勤めている会社以外からお金がもらうのは、学生時代のバイト以来40年ぶりです。
非常勤講師は口約束かと思っていましたが。大学側と雇用契約書を締結します。
中でも、一番驚いたのは、大学側への損害賠償責任です。
契約中に大学側に不利益を被ることをしでかした場合、大学側に300万円の賠償金を支払うという条件には、正直驚きました。
教育者として、範を示さなければなりません。
契約期間は、1年契約です。
契約は、前期1コマ15回、後期1コマ15回の合わせて30コマです。
1コマは概ね90分単位です。
90分で1万円前後が相場とされています。
時給1万円と思っていたので、軽くショックを覚えました。
まあそんなに高く支払う訳がありません。
2 講義が専門的すぎて大変
実際に始めて見ると、専門性を教えることがとても大変です。
大学側が学生に提示した教科書の中に、管理人の担当分野はわずか数ページしか掲載されていません。
この部分を15回に分けて講義しなければなりません。
難しくすればついてこれなくなるし、つまらなくなります。
そのため資料(パワポ)はすべて手作りです。
想定問答集も手づくりです。
もちろん前任者からの引継ぎもありません。
絶望が頭をよぎります。
どうしよう・・・。
3 グーグル品質評価ガイドラインを応用するしかない!
頭に思い浮かべたのが、グーグル神の創造したウェブページの品質評価ガイドラインです。
グーグル神は、世界中に何十億サイトもあるウエブページの評価を品質評価ガイドラインで定めています。
これによりグーグルで検索したサイトの掲載順位(SEO)が定まります。
グーグルがもっとも重視している品質がE-A-Tです。
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
この頭文字をとって、E-A-Tという訳です。
専門性はそのサイトで専門家として1次情報を掲載しているか、情報だけでなく問題解決方法(リンク)や根拠を示しているかどうかが大切となります。
権威性はサイト運営者の身分や資格を表します。
匿名やハンドルネーム、自称スペシャリストなどでは権威性は発揮できません。
信頼性はウェブページの内容が真実であるのかどうか、運営者情報やSSL化しているかなどが求められます。
また、外部リンクの多さも評価の対象となります。
管理人はその道38年の経験があり、専門性を有しているつもりです。
また、元肩書があり、多少の権威を残しているかもしれません。
しかし、信頼性はどうか?となると正直???です。
もう一度基本に帰り、一次ソース(国や原著論文)を読み込み、経験を加えて講義をしていかないと学生はついてこないのではないかと考えました。
1週間は瞬く間に過ぎ去っていきます。
次の講義が1週間後にやってきます。
まるで、締め切り地獄の漫画家のようです。
4 居場所を見つけた
自宅で勉強しようにも当たり前ですが集中できません。
居場所がありません。
図書館?スタバ?公共スペース?車の中?
3月からジプシーのように彷徨いました。
そこで見つけたのが早朝に早く勤務し、会社で勉強することでした。
こそっと続けていましたが、ある日上司に見つかってしまい、厳重注意をかまされました。
とはいっても、厳重注意をかました奴(女)は元部下で、管理人が課長に取り立ててやったのですが、退職した身は哀れです。
会社を使っての勉強はできなくなりました。
週休3日FIREを返上して、金曜土曜は大学の非常勤講師控室に通い詰めの日々となりました。
それでも、居場所が見つけられて大満足です。
パチンコ屋、スポーツクラブそしてイオンモールは高齢者であふれています。
会社からの帰属を離れた高齢者には居場所がありません。
行けるところはその他に図書館や公園などのパブリックスペースや病院の待合室です。
企業戦士としてボロボロになって、居場所探しをしなければならないなんて、あまりにも哀しすぎます。
管理人の場合は、非常勤講師控室という居場所が見つかって正直ホッとしています。
再雇用として勤められるのも、あと3年足らずです。
しかし、真面目に頑張れば10年間は非常勤講師としての椅子を確保できます。
報酬(給与)がもらえるのは、もちろんうれしいです。
それよりも居場所を10年は確保できたことが何よりもうれしいです。
5 時給は驚愕の低賃金
講義1コマのために準備する時間は膨大です。
平日は22時から2-3時間、土曜日は1日大学で勉強です。
おおよそですが、管理人の場合、1コマのために1週間20-30時間が必要です。
幸いインターネットはなんでも情報を呼び出せるのでとても助かります。
時給換算とすれば、時給300円程度です。
とても割が合わない副業です。
1を話すには10の知識が必要です。
非常勤講師という職業は本当に大変です。
6 或る非常勤講師の生き様に涙する
金曜日や土曜日に非常勤講師控室で勉強していると、非常勤講師の生き様が少しずつ垣間見えるようになりました。
管理人のように定年退職者が、非常勤講師を受け持っていると思いきや、30-40代の人も目立ちます。
ある日、40歳前後の女性講師の方と話す機会がありました。
まさか本当に非常勤講師残酷物語の世界があるとは、知る由もありませんでした。
1コマ1万円としても1年30コマで約30万円です。
6コマでも、年収180万円!
これは厳しすぎます。
なんでも付属高校で、お手伝いもしているそうなので、もう少し収入は多いようです。
それでも年収200万円前後ではあまりにもきびしすぎます。
仮にも教職の立場にいる人がこんな低所得で、こんなハードな業務でいいのかと怒りが湧きました。
非正規雇用労働者の苛烈な生き様を垣間見てしまいました。
その他にも他の大学と掛け持ちの先生もいました。
非常勤講師は退職者の溜まり場と思っていた管理人は愚かでした。
生きるために必死に非常勤講師に食らいついている姿に目が覚めました。
襟を正すことを誓いました。
ねだるな!勝ち取れ!されば与えられん!
by交響詩編エウレカセブン
7 弁当を恵んでもらった
その日の土曜日は、父母教師会の総会があったようです。
もちろん非常勤講師に出番はありません。
お裾分けなのか、非常勤講師の懐具合のきびしさを気にしてなのかはわかりません。
かなりレベルの高い弁当でした。
さすが私立大はちがいます。
非常勤講師はつらいよ!
8 まとめ
2年間の雌伏の期間を経て、ついにあこがれの非常勤講師を兼業することができました。
居場所を見つけることができたのは何よりもうれしいです。
しかし、その責任の重さにつぶれる寸前です。
1週間で資料を仕上げるには、毎日資料作りに取り組まなければなりません。
これほど勉強しているのは、大学受験以来初めてです。
でも世の中には、もっと苛烈に非常勤講師の職に必死に食らいついている人たちもいます。
少子高齢化で、どの大学も経営がきびしい。
正職員を雇う余裕がなくなり、非常勤講師の大量採用でしのいでいます。
その非常勤講師の世界の競争も苛烈です。
学生から評価を受け、評価が悪いと1年契約で終了です。
いわゆる雇い止めです。
安定を求めて、複数の大学の非常勤講師を掛け持ちする人も少なくないそうです。
すべてはコネの世界だそうです。
管理人の様なぬるい気持ちで非常勤講師をやっている人など少数派の世界の現実にがく然としました。
自由を求めて、週休3日の部分FIREを達成したのに、管理人が非常勤講師の椅子にしがみつくのも変と言えば変です。
しかし、お金というよりも居場所があるという安心感は何物にも代えられないものです。
生きることは大変だなということを垣間見て、襟を正せたのも非常勤講師という世界に触れたからに他なりません。
世の中楽勝の仕事などどこにもありません。
ブログと非常勤講師のみなさんに愛と真の情報を
それではまた