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お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、これまで揉めに揉めてきたアメリカと中国の貿易戦争は、2019年5月10日、ついに第三段階に入りました。
これまで、2,000億ドル、日本円にして、22兆1,000億円に渡る品目に10%の関税をかけていましたが、2019年5月10日より25%に引き上げ、同日より発動しました。
アメリカ政府は10日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)、2000億ドル(約22兆2000億円)相当の中国からの輸入品に対する関税率を現行の10%から25%に引き上げた。
米、対中関税を25%に引き上げ 通商協議は継続へ - BBCニュース
世界はこの貿易に名を借りたアメリカと中国の覇権戦争を固唾を呑んで見守っています。
この報道は、5月10日13時10分頃、報道がありました。
5月10日前場まで、+143円だった株価は、雪崩を打ったようにマイナスの世界に行ってしまいました。
令和が始まって4日連続の下落です。
本当に悔しいです。(´Д`)
しかし、意外なことに終了時間際にかけて、株価は猛烈に戻りました。
5月10日終値は、21,344.92円
-57.21円(-0.27%)と意外な大健闘です。
これは、‐1,000円は行くと覚悟していました。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
5月10日のNYダウ平均株価や上海総合株価も上がっています。
+114.01$(0.44%)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
上海総合
+88.26(3.10%)
(出典:ヤフーファイナンスHP)
市場は、米中貿易戦争を本気でやると読んでいないように見えます。(´Д`)
しかし、翌日5月11日には、追加で計5,000億$の中国からの輸入品に25%の関税をかけることを決定しました。
ついに第4ラウンドの貿易戦争が始まるかもしれません。
アメリカは、中国からの2000億ドルの輸入品の関税を引き上げたのに続いて、トランプ大統領の指示で、まだ関税を上乗せしていない3000億ドル分にも関税を上乗せする手続きを始めました。
実行されれば、中国からのほぼすべての輸入品に関税が上乗せされることになり、米中の貿易摩擦は全面的な争いに陥るおそれがでています。
米 対中関税さらに上乗せへ手続き開始 ほぼ全輸入品対象に | NHKニュース
中国もアメリカに必ず報復すると宣言しています。
アメリカは、ついに中国からの輸入品すべてに25%の関税をかけることになるかもしれません。
(出典:米中経済関係 財務省H30.8月)
早速に米中貿易戦争の影響が意外なところに出ています。
世界経済が危機的な状況の中、我々庶民にはうれしいニュースです。
1 中国が報復追加25%関税をかけたもの
アメリカという国は、世界一の農業大国です。
アメリカは、大豆や畜産品を中国に大量に輸出しています。
中国は、人口が14億人を超え、もはや食糧を自給することは困難で、大豆や豚肉そして牛肉を外国からの輸入に頼っています。
これまで、中国の牛肉輸入は、アメリカ産は全輸入量のわずか1%に過ぎませんでした。
関税率はこれまで12%でした。
中国はアメリカの措置に報復するため、アメリカから輸入する牛肉すべてに+ 25%の追加関税を7月6日から実施しています。
アメリカ産牛肉の関税は、なんと+37%です。
これでは中国でのアメリカ産牛肉の消費が圧倒的に減少してしまいます。
ほくそ笑んでいるのは、牛肉輸出大国オーストラリアです。
オーストラリアは、中国とFTA協定(自由貿易協定)を締結しています。
中国のオーストラリア産牛肉の関税は、+7.2%です!
+25%の追加関税となったアメリカ産牛肉は、中国では高嶺の花となってしまいました。
2 アメリカ産牛肉とオーストラリア産牛肉の違い
みなさんは、牛肉はお好きですか?
管理人は大大大好きです。
特に差し(サシ)が網目状に入った和牛は最高です。
普段は買えないので、ふるさと納税で入手しています。
和牛は、外国産と比べると2倍から数倍も高いので、どうしても外国産牛肉がメインとなります。
その双璧はアメリカ産とオーストラリア産です。
アメリカ牛の肥育には、トウモロコシ飼料など高カロリーの餌を与えます。
与え方によって、グレインフェッド肥育法とフィードロッド肥育法と呼ばれています。
高カロリーのため、ほどよく脂肪がつき、肉質も柔らかいので、霜降り肉の大好きな日本人にとっては、理想的な牛肉です。
牛丼の吉野家は、アメリカ産牛肉しか使わないというこだわりがあります。
一方、オーストラリア牛の肥育法は、グラスフェッド肥育法です。
その名のとおり、牧草を食べさせて肥育します。
そのため、赤身の肉が主体で固く、またグラス独特の臭いもあり、少々敬遠される場合があります。
一般的には、アメリカ産牛肉>オーストラリア産牛肉で、価格もアメリカ産牛肉の方が高めです。
3 アメリカ産牛肉の価格が下落傾向に
ところが、アメリカ産牛肉は、中国では一気に37%も関税を上げたがために、引き合いがなくなっています。
そこで、中国に引き合いがない分が日本に流通し、牛肉がダブついて値崩れを起こしています。
牛丼などに使う米国産冷凍牛バラ肉の卸値が下落した。指標となるショートプレートと呼ぶ部位は4月上旬時点で1キロ650~680円と、前年同月に比べて約15%安い。
米中貿易摩擦で中国が昨年から米国産牛肉に報復関税を課したため、日本への供給が増えて需給が緩んだ。
米産冷凍牛肉が値下がり 米中摩擦で対日供給増える :日本経済新聞
すでに15%も値崩れを起こしていて、どんどん牛肉が安くなる傾向があります。
管理人は一昨日、東京出張で、吉野家で牛丼を食べました。
ささやかな出張経費節約術です。
ちなみにこの日は、小田急ホテルサザンタワー(新宿区)で開催した懇親会(自腹10,000円会費)をバックレました。
自腹でなんかやってられねえ!
最近の吉野家は、なんとなく牛肉の量が多いような気がして幸福感に酔いしれています。
↓これで並です。ブラボー!米中貿易戦争のおかげかもしれません。
(´ー`)
これも米中貿易戦争の結果が生んだ副産物と思うと、なんとも不思議な気持ちがしました。
4 まとめ
いかがでしたか?
米中経済戦争は、結局のところアメリカと中国の覇権争いです。
すでに中国は、アメリカに次いで世界第2位のGDPの国です。
近いうちにはアメリカを追い抜いて、名実ともに世界一の経済大国になることが予想されています。
これまで中国は、世界の工場と揶揄されて、下請けに甘んじていました。
しかし、何かと話題のHuaweiは、いまやアップルを追い抜き、サムスンに次いで世界第2位のスマホメーカーとなりました。
5Gやドローンや自動運転では世界最先端の技術を持つとまでいわれています。
超大国アメリカにとっても、中国はもはや覇権を脅かすライバルの位置まで上り詰めています。
アメリカにとって覇権を脅かす国は、すべて敵です。
ライバルの地位にまで成長してきた中国を叩くのは、大統領が誰であれ同じではないでしょうか?
しかし、中国はメンツの国です。
決してこのままでは終わらないはずです。
確かに輸出入は、アメリカが中国に1,308億$輸出に対し、中国がアメリカに5,065億$輸出しているので、関税率を上げればアメリカの圧勝です。
しかし、中国は、アメリカの国債を世界一保有しています。
(出典:米中経済関係 財務省H30.8月)
中国はアメリカ国債をなんと3.1兆$も保有しています。
もし報復となったら、この国債を市場に放出すれば、為替は暴落し、世界経済が一気にクライシスに至ることは目に見えています。
もはや中国はアメリカの首根っこを握ったも同然となっています。
しかし、戦争は何も良い結果を見出しません。
報復合戦ではなく、お互いに理解しあい、譲歩できる部分は譲歩していかないと、世界中が不幸になってしまいます。
まあ、瓢箪から駒で、アメリカ産牛肉が約15%も安くなったことはうれしい悲鳴ですが。
(´ー`)
アメリカと中国は、うまく和解してほしいものです。
あまり、このネタで世界の株式市場を左右しないでほしい!
ブログと牛丼に愛と真の情報を
それでは