みなさんこんばんは 管理人のpanpanpapaです。こちらS市杜王町は今年一番の積雪で、体がボロボロです。
さて、NISA(ニーサ)という言葉は、そろそろ一般化してきたのではないでしょうか。
これから株取引に手を出そうとしている方には最適の仕組みと証券会社は、盛んに宣伝しています。
NISAとは、うんちくになってしまいますが、NIPPON Individual Savings Accountの略で、少額投資非課税制度の意味です。
少額で、株取引や投資信託をする際の利益や配当が非課税になるという大変お得な制度です。これは、日本にも投資という考え方を導入し、取引を活発にして、株価を上げて景気回復を進めようという思惑があります。
先行しているイギリスでは、ISA(アイサ)といって、すでに23兆円の取引額となっているから驚きです。日本でもすでに9兆円を超える取引額となっているそうです。
しかし、NISAには、知らないと大損してしまう罠?が隠されているので要注意です。
メリットとデメリットを知った上で、NISAを利用すれば、ものすごいメリットがありますが、仕組みを知らないで利用すると大損する可能性すらあります。
1 メリット
1-1 売却益並びに配当益が非課税となる
メリットは何といっても、年に120万円までなら非課税ととなることです。
株式取引には、売却益(キャピタルゲイン)と配当益(インカムゲイン)の二つがあります。
二つとも所得税(15.315%)+住民税(5%)=20.315%が課税されます。
株式の中には、金利3%や4%台の株式があります。
年40円の配当の株式を限度額内で購入したとすると、非課税となって丸々40,000円もらえますが、課税されると、8,126円減額となり、31,874円しかもらえません。
また、120万円の株式が5年間で300万円に値上がりしたとすると、売却益180万円が丸々非課税となります。
NISA枠でなければ、180万円×20.315%=365,670円が課税されてしまいます。
1-2 非課税枠は年間最大120万円で最長5年
非課税枠は2年前に年間100万円から120万円にUPしました。しかも非課税期間は最大5年間です。
つまり最大120万円×5年=600万円まで非課税とすることができます。
売却益が増えれば増えるほど、メリットは甚大となっていきます。
2 デメリット
2-1 値嵩株を購入できない
しかし、NISAには致命的なデメリットがあります。それは皮肉にも最大枠が年間120万円であることです。
現在株式は100株程度の少額で売買も可能になりました。たとえば1,000株3,000円の株は、300万円の資金が必要ですが、100株であれば30万円で済みます。
3,000円の株を400株買えば、上限一杯の120万円まで購入することが可能です。
しかし、この程度の株式数では、なかなかハイリターンは難しいのが現実です。
1,000円の株は、なかなか2,000円にまでは値上がるのは困難ですが、3,000円の株は4,000円までには上がりやすいという値嵩株特有の動きがあります。200%上がるのは、困難でも、130%上がるのはそう難しいことではありません。
ハイリターンを狙うのであれば値嵩株を購入するという戦略が、NISA枠では利用できないのが、最大のデメリットです。
5年間120万円以下の株式を購入して、ホールドしても、結果的に値が動かない可能性があるというリスクを背負っています。
2-2 他の株取引口座を持っていると、非課税にならない
配当を非課税にするには、株式比例配分方式にしておかないと非課税とはなりません。
これは証券会社に届けるか、ネット証券ならチェックを入れるだけで手続きは簡単です。
しかし、NISA以外に証券口座を持っている場合も、一律株式比例配分方式にしなければなりません。
株式比例配分方式にすると、証券会社の特定口座に入金され、出し入れが少し面倒になります。ただし、売却益を自動的に計算してくれるので、便利と言えば便利ですが、7割方は、配当金の形で受け取るそうです。
私も、NISA口座以外に取引口座があり、郵便局での配当受け取りに無上の喜びを感じるので、株式比例配分方式は止めました。
NISA口座の配当だけなら、頭としっぽ(20.315%の課税分)はくれてやることとしました。
2-3 損益通算ができない
株式を買っている間は、常に全勝はありえません。ときには名誉ある撤退も必要となります。
いわゆる損切りと呼ばれる買った額よりも低く売却する方法です。この損切りができなければ、株取引の世界では絶対に生きていくことはできません。ある程度の損失が出た時点で売却し、次の株式を購入しないと、ずるずると下がる一方で損失を大きく増やしかねません。
この場合、損益通算ができて、確定申告すれば、売却益と売却損益が相殺され、売却の際の税金の一部が戻ってきます。しかし、NISA口座の株式については損益通算ができません。
このようにNISAが必ずしも得するものともいえません。
投資の大原則は、風林火山です。チャンスとみれば、一気呵成に勝負に出なければ、機会逸失となりかねません。
私はこれで幾度となく、損をして今に至っています・・・。嗚呼・・・。
それでは