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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、いよいよカジノIR実施法案も姿を見せ始め、数年以内には我が国にも公にカジノが開業することになります。
7割以上の国民が反対する中でのカジノ開業です。
ここまできたら後戻りは許されません。
失敗して、税金で穴埋めは絶対にあってはならないものであることを期待します。
カジノ反対派の最大の理由は、ギャンブル依存症患者が増えることを懸念しているからです。
そのため、カジノ開業の前にギャンブル依存対策法(仮称)を法制化することとしています。
まだ具体的な審議には至っていませんが、しっかりと対策を講じて、ギャンブル依存による悲惨な家庭崩壊や治安悪化にだけは結びつかないことを切に祈るだけです。
今回は、ギャンブル依存症対策法にもろに影響を受けるパチンコパチスロ企業が生き残る戦略について、考えてみます。
1 ギャンブル依存症対策法を制定する環境整備
カジノIR実施法の制定にあっては、ギャンブル依存症患者の対策が大前提です。
しかし、ギャンブル依存症対策法の最大のネックとなっている施設があります。
民間唯一のギャンブル場であるパチンコ店パチスロ店の存在です。
パチンコパチスロは、戦後の混乱の歴史もあり、社会の必要悪の存在として、第三者買い取り制度というギャンブル場じゃないという名目で、これまで生き残ってきました。
しかし、規制庁(警察庁)が目こぼしすると、たちまちギャンブル性の強い激しい爆裂機を作ってしまいます。
客はより出玉の激しい台を期待してしまうからです。
それが依存症患者を増やす結果となり、その都度社会問題化を繰り返してきました。
2 身近なギャンブル依存症体験談
ここだけの話ですが、パチンコパチスロで人生がめちゃくちゃになってしまった人の話はよく聞く話です。
管理人の周りにも、記憶に残るギャンブル依存症の元同僚がいます。
元同僚Aは、会社の金を使い込みして、首になりました。
250万円はそっくり親族が返したので、刑事告訴には至りませんでしたが、退職金や年金の一切がもらえなくなるペナルティが課せられました。
当時彼は50歳前です。
家族を破滅させてしまい、今はどうして生きているのか。。。
前日まで、たわいもない話で談話していただけに余計に哀しみが今でも心に突き刺さっています。
元同僚Bは、会社を無断欠勤し、パチンコ店に行っていました。
奥さんには弁当まで作ってもらって、発覚するまで想像もしていなかったそうです。
彼は、処分の前に依願退職しました。
しかし、すでに1,000万円以上の借金をパチンコで背負っていました。
仕事と家庭にしか興味のない、真面目一辺倒の男でした・・・。
元同僚Cは、パチンコ店で吐血して倒れ、救急車で即入院手術しました。
パチンコ好きで、仕事終わりは必ずパチンコ店によって一勝負の毎日でした。
常にストレスにさらされ、胃潰瘍がひどく、ついに胃の動脈が破裂し、大量吐血でした。
手当が遅ければ死んでいました。
Cとは、管理人も妙に馬が合い、仕事帰りに毎日のようにパチンコ店に入り浸っていました。
場合によっては自分の末路の姿でした。
管理人はギャンブルという闇の誘いからなんとか抜け出すことができましたが、Cには無理でした。
退院後は、さすがにパチンコは発症前ほどではなくなりましたが、週末に競馬場通いに狂ってしまいました。
地方競馬場はナイターもやっています。
100km先の地方競馬場に一刻も早く着きたくて、仕事帰りに猛烈なスピードで運転していたらしいです。
競馬はたまに大勝ちすると時には何百万単位でお金が転がり込みます。
それで、キャバクラにはまり、ズブズブとなっていきました。
いつの間にか女ができてしまい、同棲を始めました。
しかし、相手はプロの女です。
或る日その筋の風体の男が会社にやってきて、「俺の女に手をつけたのは誰だ!詫び入れろ!」と怒鳴り込んできました。
まったく違う世界の人間を管理人は初めて見ました。
まるで映画のような世界でした。
いろいろあって、示談にはなったようです。
その後も、Cは競馬狂いが止まりませんでした。
その後、異動し、管理人とは離れ離れとなりました。
2,3年後風のうわさが飛び込んできました。
交通事故で激突死したそうです・・・。
バカヤロー!
このように管理人の周りだけでもパチンコパチスロで人生を狂わしてしまった者は、数人はいます。
読者の皆さんも心当たりはあるのではないでしょうか。
ギャンブル依存症対策法を制定するには、既得権化してしまったパチンコ店パチスロ店のギャンブル場としての正当化と厳しい出玉規制が必須となります。
3 パチンコ店パチスロ店への苛烈な逆風
警察庁はこれまでもたびたび風営法を改正し、パチンコパチスロが著しい射幸心を煽らないように厳しい規制を加えてきました。
幼児の車内置き去り熱中症死亡、会社のお金の使い込み、家庭崩壊、両替店強盗、逆恨みによるパチンコ店放火など、社会悪が顕著になるたびに規制を加えてきました。
そのおかげもあってか、年々パチンコ店パチスロ店は、厳しい規制もあって年間100店前後が廃業に追い込まれています。
それでも、全国に1万店舗もあり、早い地域では朝8時から遅い地域では深夜0時30分まで、営業を行っています。
365日ギャンブルができる店舗が国内に1万店もある国は、世界広しといえどもわが国だけです。
国は東京オリンピック開催に、国の威信をかけています。
日本には、国内にカジノが1万店あり、街中がギャンブルのネオンに彩られている国と思われたくないからです。
そこで、パチンコパチスロ最大ともいえる規制が、2018年2月より施行となりました。
パチンコは、出玉を2300発から1500発に抑えることとなりました。
そして、パチンコ玉は封入式とし、釘をいじられないようにします。
設定を5段階とし、設定で出玉を調整することとしました。
パチンコ店特有の出玉を積む光景は消え去ることとなります。
これで射幸心は著しく後退します。
また、パチスロの方は、もっと苛烈です。
パチスロは設定が6段階で最大出玉率は119%まで認められていました。
これが最大出玉率は105%となります。
現在の設定でいうと設定3程度となり、著しい射幸心が減退します。
さらに天井機能の撤廃、ARTは最大3000枚までに規制されます。
どんなに勝っても5万円くらいを上限の出玉性能にします。
これではもはやギャンブルとして打つ人はいなくなるんじゃないかとさえいわれています。
しかし、業界はこの苛烈な条件を吞みました。
アベノミクスの本気度を肌で感じたからでしょう。
カジノIRにとってもパチンコ店パチスロ店は、強力なライバルとなりえ、本気でつぶしにかかる可能性もあるからです。
実際お隣り韓国やハワイでは、パチンコ店をすべて禁止しました。
戦後から一種の文化として必要悪で根付いてしまったパチンコ店パチスロ店に、想像を絶する規制が、2018年2月から始まりました。
パチンコパチスロ関連企業は、生き残りに必死になっています。
4 セガサミーホールディングス(6460)
日本を代表するアミューズメント企業です。
パチスロメーカーのサミー工業とゲームソフト開発のセガの持ち株会社です。
いまや日本一のパチスロ機パチンコ機メーカーに成長しました。
里見会長の競馬好きは有名で、サトノダイヤモンドやサトノクラウンなどの名馬のオーナーです。
(引用:ヤフーファイナンス)
株価チャートが、2月の世界同時株安から暴騰しています。
理由はカジノIR実施法の政府案が示されたからです。
セガサミーHDは、今後ますます国内でのパチンコパチスロ規制が厳しくなることを予想して、カジノの開発運営管理を始めています。
今世界がもっとも注目しているピョンチャンオリンピックですが、ハブ空港である仁川国際空港付近に韓国で初めてとなる第1号カジノIR「パラダイスシティ」が、2017年4月20日にオープンしました。
セガサミーHDは、パラダイスシティの半分を出資し、カジノ運営を始めました。
また、不良債権である宮崎シーガイアも買収し、将来のカジノIRへの布石を打っています。
決算が注目されましたが、パラダイスシティは立ち上がりは順調のようです。
これらを見越して株価は動意づいているようです。
パチンコパチスロ企業は、生き残りをかけ、すでに次の事業展開を進めています。
5 平和(6412)
パチンコメーカーの老舗平和です。
パチンコ機製造が本業のため、業界の厳しい逆風を象徴するかのように株価は下落を続けています。
(引用:ヤフーファイナンス)
平和もこのまま業界が尻すぼみになることを恐れさまざまな事業展開を進めています。
ひとつは2011年に大手ゴルフ運営会社PGMホールディングスを吸収子会社化しました。
ただしゴルフ業界も高齢化が進み、年々縮小傾向にあり、PGM吸収効果は苦戦しています。
また、昨年は苫小牧市北広島地区へのカジノIR誘致に名乗りを上げました。
ただ、セガサミーHDやユニバーサルが先行しており、後発は厳しそうです。
その他にもパチスロメーカーの雄「山佐」は太陽光発電事業への進出などを行っています。
パチスロ機製造メーカーの雄ユニバーサルも、ウィンと袂を分かれましたが、マニラでカジノ経営に乗り出しています。
6 まとめ
いかがでしたか。
カジノIR推進法の成立は、ギャンブル依存症対策法制定という名の下、既存の民間唯一のギャンブルであるパチンコパチスロ業界に決定的な打撃を与えようとしています。
その影響は、製造機器メーカーだけではなく、周辺機器メーカー、ホールさまざまな分野にまで深刻な影響を与えようとしています。
最近も岡山でホール展開していたパチンコホール「ゲンダイ」が倒産しました。
また、日本一のホール展開企業であるマルハンでさえ、平成30年3月期の中間期(平成29年4月1日~9月30日)の連結業績は、売上高7,994.3億円(前年同期比7.7%減)、営業利益178.3億円(同39.6%減)、経常利益184.9億円(同37.4%減)、純利益113.0億円(同44.5%減)という惨憺たる状況です。
全国に10,000店舗もあるパチンコ店パチスロ店は、いずれ半数が廃業に追い込まれるのではないかとの見方もあります。
座して死を待つよりも次の事業展開へと生き残りを賭ける企業もあれば、充実強化を狙う企業、まだ対策に講じきれていない企業とさまざまです。
しかし、カジノIRという黒船は、パチンコパチスロ業界を呑み込むことは間違いないことでしょう。
一歩先行く投資を心がけたいものです。
また、これまで必要悪として存在していたパチンコ店パチスロ店の存在が、失われていくのは、市民生活者としても相当な不安要素を抱えることとなります。
社会的不適合者、老齢者、フリーターの中の一部の社会に行き場のない人たちを受け入れるシェルター機能を果たしてきたのは、まぎれもない事実だからです。
そういった人たちが生行き場を無くしたときのことを考えると市民生活者としては、一抹の不安を感じざるを得ません。
なお、株式投資はくれぐれも自己責任で行うようお願いします。
それでは
↓ようやく日経平均株価が上がりつつあるので、この2週間の想いを吐き出しました。
よろしければ遊びに来てください。壊れちゃいそうな2週間でした・・・。まだ収まった訳ではありませんが・・・。