ようこそ(^o^)丿
お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、2016年12月、ほとんど審議もせずに可決した「カジノIR推進法」のことはご存知と思います。
いよいよカジノIRを実施するための「カジノIR実施法」の骨子が固まり、我が国でも公営ギャンブル以外のカジノという名の賭博場が、現実のものとなります。
しかし、蓋を開けてみると予想以上に規制が厳しく、自己矛盾を抱えながらのスタートとなりそうで、少しはほっとしています。
カジノという賭博場が存在するようになる中、長い目で見ると絶対勝てないカジノとつき合っていく方法を考えてみます。
1 カジノIR実施法案の与党ワーキングチーム合意案
2018年4月3日、自民党公明党のカジノを含む統合型リゾート(IR)に関するワーキングチームは、今国会に提出するカジノ実施法案について、合意しました。
大方の予想に反し、日本人利用は厳しく制限される合意となりました。(太字が今回の合意部分です。)
入場料6,000円(ずいぶんと高い気がします。)
区域上限3ヵ所(東京or横浜、大阪、もう1ヵ所は?まさかの和歌山??)
入場制限週3回月10回まで(週末3連休3回のイメージ)
入場確認マイナンバー(利用者はいるのでしょうか?)
2 カジノIRの狙いがちぐはぐ
そもそもカジノIRは、国内のMICE戦略の目玉として、国際会議やイベントを積極的に誘致し、訪日外国人を増やして、我が国を観光立国とする狙いがありました。
カジノは外国人が遊び、お金を落とすという構想は、マリーナサンズベイで大成功したシンガポールの手法と同じです。
ところが与党の狙いは、カジノ運営団体やカジノ関連団体、誘致自治体の要望を受け、どんどん変貌していきます。
当初案では入場料は2,000円と入場料を安くして入りやすくし、またカジノIR区域も国内7〜9箇所程度に増やす案が浮上するなど、日本人の懐を狙う方向に変わっていきました。
地方に作れば、雇用拡大にもなるし、お金を落としてくれて税収もアップするという夢物語的な期待感が高まっています。
しかし、入場料を下げれば利用しやすくなり、また区域もたくさん作ればそれだけカジノに接する機会が増え、ギャンブル依存症患者が増えることが懸念されます。
当初のカジノIR推進の狙いが訪日外国人の増加であったはずが、いつの間にか日本人の利用に目的に変わってきているところが、管理人はとても違和感を覚えます。
なお、今回の与党合意では、カジノIR区域は7年後に見直すとされ、3ヵ所だけにとどまらないこととしたことに懸念を残すことになりました。
ハウステンボス、シーガイア、洞爺湖リゾートなどリゾートIRで開発し巨額の負債に苦しむリゾートにカジノ施設を誘致しようとする考えが透けて見えます。
3 知っておきたい控除率(ハウスエッジ)
カジノがオープンすれば、一度はやってみたいと思う人は少なくないと思います。
管理人も一回くらいはと思いますが、後述する理由で一生近づきません。(^^;
ギャンブルは、絶対に親元(運営者)が勝つシステムになっています。
このシステムを控除率(ハウスエッジ)と呼んでいます。
カジノを例にとれば、カジノをオープンさせるためには、土地の確保から始まり、建設費用、維持管理費、光熱水費、人件費、スロットマシーンなどの設備など莫大な経費を要します。
その費用の財源がハウスエッジとなるわけです。
公営ギャンブルでいえば、競馬や競輪が25%です。
宝くじに至っては、約60%がハウスエッジとなります。
国内唯一の民営ギャンブルであるパチンコパチスロの場合は、5%~10%とされています。
ここでカジノのハウスエッジを紹介します。
ルーレット
アメリカンルーレット 5.27%
ヨーロピアンルーレット2.7%
アメリカンは、赤でも黒でもない緑が2つ(0と00)があり、ヨーロピアンは緑が1つ(0)です。
よくルーレットでは2/3必勝法など類の怪しげな必勝法がありますが、確率論的に言えば絶対に必勝法はありません。
バカラもそうですが、負けたら負け額の倍を次の回に賭ければ回収できるマーチンゲール法なんて、使わせる側の陰謀です。
ゆめゆめ信用しないでください。
バカラ 概ね5%
トランプを配り、参加者がPLAYERとBANKERに分かれ、9を超えず、9に近い合計になった者が勝つという単純なルールです。
ルールが単純すぐ決着がつくため、アツくなりやすく、大金を賭けてしまうことがよくあり、バカラでスッテンテンになる話は良く聞きます。
ブラックジャック 概ね(-2)% ~ 4%
ディーラーとPLAYERに分かれ、複数枚のカードの合計が、21を超えない範囲で21に近い者が勝つルールです。
ディーラーの癖や心理そして他のPLAYERに配られたトランプの推測などまさにKING OF CASINOです。
高度な判断とディーラーや他のPLAYERとの駆け引きを必要とするので、日本人にどれだけなじむのかが未知数です。
スロットマシーン 10% ~ 15% 程度
カジノの売り上げの75%を占める最大のギャンブルです。
ルールはいたって簡単で、お金やチップを入れてレバーを入れて止まるのを待つだけです。
PAYBACKは、極めて低く、概ね85%~90%となっています。
⇩スロットマシーンの全機種のPAYBACKが公開されています。
100円入れれば10円が消える感覚です。
スロットマシーンには1回で100ドル勝負ができるものもあるようです。
怖ろしいです。
4 カジノはやればやるほど負けていく
カジノの中でもルーレットやブラックジャックなどのギャンブルは、ハウスエッジは低く、あまり儲かりません。
儲かるのは、なんといっても勝負の早いバカラとスロットマシーンです。
特にスロットマシーンは、日本のスロット(設定1でも95%程度)とは違って、ハウスエッジが高いので注意が必要です。
なお、アメリカのカジノ業界は、日本のカジノ収入を1兆円程度とはじき出しています。
ハウスエッジを5%と想定すると、年間500億円の収益が得られる計算です。
設備投資に1兆円かけても20年で元は取れ、後は儲かる一方です。
考えようによっては、日本人の財布から毎年500億円以上搾取されていくということにもなります。
5 まとめ
いかがでしたか。
カジノIR実施法が通過すれば、いよいよ国内のカジノIR地を決定し、カジノオープンに向けた建設工事が始まります。
そのとき必ず負けるカジノに行って、リゾート気分で散財するのもすべては自己責任です。
人間はとても弱い生き物です。
管理人も一時期年間270日以上パチンコ店に通い続けたパチプロのような生活をしていた時期がありました。
仕事帰りは必ずパチンコ店に直行し、閉店23時まで打っていました。
顔は知っているけれど名前や職業も知らない常連と不思議な連帯感で結ばれ、ますます抜け出すことができなくなりました。
仕事よりもパチンコの方が楽しいという考えに堕ちて行きました。
パチンコが人生のすべてとなり、寝ても覚めてもパチンコばかり考えていました。
あの頃は完全なギャンブル依存症でした。
下手したら仕事を辞めていたかもしれません。
依存症から脱出することは並みの意思ではできません。
周囲の協力や理解が必要です。
管理人はその後、周囲からの声掛けや妻との出会いで、家族を持つ喜びと、もっと面白い株式投資の世界にはまったので、なんとか脱出することができました。
カジノができることにより、ギャンブル依存症患者が増え、悲惨な結末を招き、さらには更生のための莫大な経費をかけることがないことを切に祈ります。
それでは