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人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、2022年10月26日、大阪府議会で全国初のギャンブル依存症対策条例が賛成多数で可決成立しました。
施行は1年以内だそうです。
大阪府は2022年に決定するカジノIR誘致先の最有力候補です。
有力候補だった横浜市、和歌山県は誘致を断念し、ライバルは長崎県(ハウステンボス隣地)のみです。
国内に3か所以内とされているので、誘致先として大阪府(夢洲)は決定的です。
大阪府が世論の批判をかわすべく、ギャンブル依存症対策を明確に打ち出したのもむべなるかなです。
でも、条例の叩き台となった「大阪府ギャンブル等依存症対策推進計画(案)」(令和2年)を読むと、はてなマークがついてしまいます。
管理人は、若かりし頃パチスロ依存症でした。
数年に渡り、月平均29日間、ほぼ毎日パチンコ屋に通い続けたクソヤローでした。
実体験者として、大阪府が打ち出したギャンブル依存症対策は甘すぎるとしか言いようがありません。
君子危うきに近寄らずです。
- 1 大阪府カジノ構想2019年
- 2 大阪カジノIR整備計画2022年
- 3 驚きの大阪府及び大阪市の収益
- 4 肝心のギャンブル依存症対策費は?
- 5 具体的なギャンブル依存症対策とは?
- 6 パチスロ依存症患者の日常
- 7 依存症を止めるきっかけは出入り禁止
- 8 まとめ
1 大阪府カジノ構想2019年
2019年に大阪府が発表したカジノIR構想(案)の一部を見てみます。
年間590万人もの来場者が、3,800億円ものお金をカジノ(ゲーミング(GGR))に費やす構想となっています。
1人当たりで計算してみます。
1人当たり81,355円をカジノで使う計画です。
こんなにも使うものでしょうか?
2 大阪カジノIR整備計画2022年
2022年4月には整備計画が発表されました。
2019年のカジノ構想が大幅に修正されています。
ウイズコロナだからでしょうか?
当初の計画では、インバウンド訪日外国人誘致が目標だったのが、国内の日本人が70%と修正されました。
これではカジノ依存症患者が増加することが懸念されます。
大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画 2022.4.25より
また、カジノIRの収益が4,800億円から5,200億円に軌道修正です。
カジノ(ゲーミング(GGR))売上金額が4,200億円となりました!
大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画 2022.4.25より
このうちゲーミング施設来場者数は、約533万人となります。
1人当たりの支出金額(推定)額です。
年間
7万8,800円!
8万1,335円から、幾分減額となりました。
でもこの予想数字は何が根拠なのかよくわかりません。
3 驚きの大阪府及び大阪市の収益
それではカジノIRの本当の目的である大阪府と大阪市のカジノIRによる納付金等(見込み)です。
大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画 2022.4.25より
年間1,060億円の収入を見込んでいます。
カジノへの入館料は6,000円です。
320億円/6,000円=5,333,333人のカジノ来場者数を見込んでいます。
なお、訪日外国人は無料?かもしれません。(未確定)
自治体側(大阪府と大阪市)に年間1,060億円もの収入が入るのでは、各自治体側のカジノIRの誘致競争はよく理解できます。
4 肝心のギャンブル依存症対策費は?
カジノIRは自治体側に1,080億円もの収入をもたらしますが、負の影響は否めません。
カジノによるギャンブル依存症患者の出現です。
当然自治体では対策費を納付金等からねん出する計画です。
大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画 2022.4.25より
これでギャンブル依存症患者の出現を抑えられるのでしょうか?
5 具体的なギャンブル依存症対策とは?
大阪府で策定したギャンブル依存症対策(案)です。
元パチスロ依存症であった管理人には、夢物語にしか聞こえません。
若者はのめり込みやすいからしっかりとギャンブル教育をするのは、正しい方針でしょう。
リテラシーは大切です。
しかし、相談と治療と支援体制でギャンブル依存症は治るのでしょうか?
管理人にはとても思えません。
6 パチスロ依存症患者の日常
管理人は、パチスロにのめり込み、早30数年が経ちました。
莫大な借金を負ってパチンコ屋から強制退場する人間が多い中、生き残っているのが奇跡だと自負しています。
パチンコ屋に通い出すと、店内で自然とゆるやかな人間関係ができあがります。
いわゆる常連です。
名前や職業はわからないけれど顔だけは知っているというゆるい関係性です。
これがとても心地よいです。
管理人が毎日のように通っていたときも、いつの間にか常連になっていました。
こわもての見るからにあちら側の人間も、ことパチンコやパチスロの話となると顔をゆるめます。
これが居場所のない人間にとってはたまらなく心地がいいです。
管理人がハマっていた頃は、平日は仕事が終わると一目散にパチ屋に行き、閉店23時30分の蛍の光(昔はこれがエンディングテーマ曲でした。)がなる頃までたむろっていました。
帰宅は決まってコンビニで冷えた弁当を買い、誰もいないアパートに帰り、ただ寝るの繰り返しでした。
まるでカイジそのものです。
休日ともなれば、8時前にはパチンコ屋の駐車場に到着し、クルマの中で開店待ち。
まずは狙い台の確保です。
無事確保してから、クルマの中であり合わせの朝食にむさぼりつき、食べ終わったらパチ屋の洗面所で歯磨きしていました。
一時はシャンプーとリンスとドライヤーも持参し、髪まで洗っていました。
全生活をパチスロに捧げる重度の依存症になり果てました。
さすがに周囲の同僚や先輩も心配してくれて、時折りパチ屋を訪れ、止めるように諭されました。
しかし、本人には全く止める気がないので、何の効き目もありませんでした。
何しろ通えば通うほど勝てるようになりました。
一時は毎月安月給の数倍もの収入を得ていたので、仕事辞めてもいいかも?と思うようにさえなりました。
依存症患者を諭したり支援して、依存症から脱却することはほぼ不可能と管理人は断言します。
7 依存症を止めるきっかけは出入り禁止
昔のパチスロは裏ものが入りやすく、裏ものの仕組みがわかれば驚くほど稼ぐことができる時代でした。
専門誌も発売されて間もなくで、情報は経験と周囲の口コミだけの世界でした。
管理人はその頃ムサシの台を打っていましたが、異様なほどの連チャン性と玉持ちの悪さに何かあると感じていました。
特に朝一リセットで大当たりが来る可能性が高く、前日夜大当たり直後の止めた台で当たりを引きやすいことを経験的に感じていました。
その店は対策がゆるくて、ランプのつき方で朝一リセットの台がわかったので、朝一に狙い撃ちすればかなりの確率で勝てることに気づきました。
少し前にはやった朝一カニ歩き法です。
しかし、露骨にそんな行動に出れば嫌でも目立ってしまいます。
ある日の朝一で同じことをやっていると、ついにその日がやってきてしまいました。
出入り禁止です。
常連とのぬるい関係性が持てない悶々とした日々を過ごすと、パチスロに対する情熱が一気に覚めました。
現在は週2回を限度に楽しむことにしています。
また、意識的に常連は作らないようにしています。
あのとき、「おまえは出入り禁止だ!」と管理人を怒鳴りつけてくれた店員をずっと憎んでいましたが、今では感謝しています。
人生を救ってくれたと思っています。
それくらいのことがないと依存症からは抜け出せないと確信しています。
保健師さんや医師からぬるいアドバイスをもらったり、同じ依存症仲間の会で体験談を話し合ったりしたって、依存した心を治すことは困難を極めるはずです。
一番の対策は、強制的にギャンブルのない場所で過ごすことだと思います。
8 まとめ
2022年中に我が国にいよいよカジノが認可されようとしています。
場所は大阪湾の埋め立て地夢洲です。
1兆円をつぎ込む半官半民プロジェクトが果たして成功するのか?
7割を国内来客を見込んで、4,863億円も使ってくれるのか?
中国の「共同富裕」政策で、取らぬ狸の皮算用とならないようにしたいものです。
また、国内来客者のギャンブル依存症対策はしっかりとしていただきたいものです。
大阪府のアンケート調査でも、ギャンブルで1,000-5,000万円の借金がある人は、24%にもたっしていました!
少なくとも相談、支援体制だけでは依存症は絶対に治りません。
治そうという意思がなければ治らないからです。
依存症対策の有効な方法は予防対策です。
18歳未満の人に徹底的なカジノリテラシー教育をすれば、将来カジノIRには誰も寄り付かなくなるかもしれないのは、自治体にとっても痛しかゆしです。
また、我が国にはすでに4つの公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇、オートレース)と民営ギャンブル(パチンコパチスロ)の他に宝くじやTOTOがあります。
いずれのギャンブルもプレイヤーが減って、売上高が減少している中で、カジノが割って入るニーズがあるのかどうかも重要です。
いずれにしても、犯罪対策や依存症対策はしっかりとしていただきたいものです。
とにもかくにもいよいよ我が国にもカジノがやってきます。
計画通りに行けば、2024年にも開業開始となります。
世紀の行く末を眺めていきたいと思うのは管理人だけではないかもしれません。
なお、大坂カジノIRの出資者は、ラスベガスカジノの雄MGMが40%、そしてオリックスが40%です!
オリックスの株価変動には興味津々です。
ブログに愛と真の情報を
それではまた