ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは休日何をして暇をつぶしていますか。
管理人の場合は、はてなブログを始めてからは、家事とブログの更新にかかりきりで、とても暇がありません。(^^ゞ
そんな折り、会社の福利厚生でぶどう狩り券が当たってしまいました。( ゚Д゚)
泣く泣く家族サービスに1日を費やしました。
久々に1日に350kmを走破してみると、こういう余暇の使い方も悪くはないと思いました。(^^;
余暇の使い方は人それぞれです。
観光、映画、おいしいもの巡り、ショッピング、スポーツ、趣味など余暇の使い方は実にさまざまです。
一方、この余暇時間を成長戦略にしようとする動きがあります。
言わずと知れたアベノミクスです。
この余暇時間をカジノを含んだMICE戦略で、訪日観光客を呼び込もうとするアベノミクス第4の矢です。
果たして国の思惑どおりカジノMICE戦略は成功するのでしょうか?
公益法人日本生産性本部が、毎年調査しているレジャー白書を通じて、カジノ市場の未来を考えてみます。
なお、当ブログは管理人の考えですので、多様な意見はあろうかと思いますが、ご容赦願います。
1 公益財団法人日本生産性本部とは
公益財団法人日本生産性本部とは一言でいえば、日本のシンクタンクのひとつです。
社会経済システムの課題や生産性に対して、財界や政界や労働界に様々な施策の提言を行っています。
その中の代表的な調査研究に余暇市場研究があります。
毎年8月頃に、レジャー白書として報告しています。
レジャー白書は2018年で42回目を数える他に類を見ない信頼性の高い内容となっています。
余暇市場は、69 兆 9,310 億円と推定される宝の山です。
2 2017年の余暇活動傾向
レジャー白書では、現在トレンドの余暇活動を推定しています。
上位5位は、ほぼ変わりません。
国内観光旅行、外食、読書、ドライブ、映画は、不動といっていい定番です。
(出典:レジャー白書2018 2018年7月19日発表)
ベスト20を見て、気づくのは、ギャンブルが入っていないことです。
宝くじをギャンブルにすれば、かろうじて入っています。
ご存知のとおり平成初期、爆裂パチンコ、パチスロそして競馬は一大ブームとなりました。
当時パチンコ人口は、推定3,000万人、利用額も30兆円とこの世の春を謳歌していました。
しかし、多くの依存症患者や多重債務者を出し、パチンコパチスロはきびしい規制が続き、現在に至っています。
また、消費者金融も高金利が大きな社会問題となり、事実上都市銀行傘下となって生き残っています。
こうした社会情勢の動きから、余暇活動としてのギャンブルは、今やベスト20以内にも入らない凋落ぶりです。
3 パチンコ産業の凋落
2017年の余暇市場は、なんと69兆9,310億円に上ります。
ちょっと見にくいですが、レジャー白書2018によれば、娯楽部門(パチンコ)は、ついに20兆円を割り込んでいます。
パチンコの市場規模の推計値は、昨年発表した2016年数値を21兆6,260億円から20兆4,180億円に修正した上で、2017年数値はそこからさらに4.3%減の19兆5,400億円と算出し、大台割れになったことを示した。
(出典:レジャー白書2018 2018年7月19日発表)
20兆円近い売り上げなら、興隆だろうという見方もありますが、パチンコ産業にとって深刻なパチンコ離れに苦しんでいます。
何しろ20年ほど前までは、30兆円産業といわれていたからです。
約20年で、パチンコ市場規模は、2/3にまで縮小しています。
もっと深刻なのは、パチンコ参加者の減少です。
日本生産性本部は7月20日、都内で「レジャー白書2018」の記者発表会を開催し、2017年のパチンコ参加人口が前の年から40万人減の900万人となり、2年連続で過去最低値を更新したことを明らかにした。
パチンコ人口は、3,000万人といわれたものが、今や参加人口は1/3以下です。
余暇活動ベスト20にも入らなくなってしまっています。
このような状況を一体誰が予想できたでしょうか?
4 トップメーカーセガサミーの決算の衝撃
パチンコパチスロのトップメーカーはセガサミーです。
また、セガサミーは宮崎シーガイアの経営、韓国特区仁川でカジノIRパラダイスシティを経営しています。
こういったことから、セガサミーはカジノ関連株の最有力株といわれてきました。
カジノIR法案、カジノ実施法案の動きの度に動意づいて株価は上昇しています。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
しかし、最近は下落傾向が顕著です。
特に2018年8月に入ってからは、大きく下落しています。
この理由は、決算報告(1Q )が深刻なほど悪かったからに他なりません。
あの天下のセガサミーが、経常利益が前年同期95.8%減です!
19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比95.8%減の6.8億円に大きく落ち込み、通期計画の160億円に対する進捗率は4.3%にとどまり、5年平均の55.3%も下回った。
決算補足資料で見てみます。
遊技機(パチンコパチスロ)営業利益が、2018(1Q)151億円から17億円に減少しています。
また、リゾート事業(シーガイア、パラダイスシティ)の営業利益が、-7億円から-6億円と赤字体質は変わっていません。
ちなみにリゾート事業は、2018年通期-25億円から-30億円に赤字幅が拡大する見込みとなっています。
もっとも三大柱の一つエンターテインメント(ゲーム)事業は好調です。
パチンコ産業は大変厳しい状況が続いていることが決算報告や株価から見てとれます。
ただし、パラダイスシティは、まだ完成していません。
2018年は日本人を中心に年間18万人が訪れたそうです。
5 我が国でカジノはレジャーとして定着するか?
いよいよカジノ構想が具体化の動きが急です。
すでに47都道府県と20指定都市から意向調査は実施済みです。
国は、当面国内に3つのカジノIR実施法に基づくMICE施設を認可する計画です。
果たして人は集まるのでしょうか?
niftyで約2500人の調査を行ったところ、なんと8割は行ってみたいとは思わないという回答です。
日本にカジノができたら行ってみたいと思うか調査をしました。
総合で最も多かったのは「特に行ってみたいとは思わない」で79.8%、次いで「行ってみたいが少し遊ぶ程度にしたい」で13.9%、「ぜひ行ってお金を増やしたい」で1.1%の順でした。
他のアンケート調査でも、今や余暇活動の中でギャンブルは人気がなく、カジノはパチンコ市場から一定数は流れるが、爆発的な人気とはならないという見立てが多いと感じます。
多様なレジャーが増え、ギャンブルに対する意識は大きく変わろうとしています。
果たして、カジノが国や地方自治体の思惑どおりに行くかというと、相当にきびしいだろうと思わざるを得ません。
6 まとめ
管理人は、月に2,3度は妻のつき合いでパチンコ店に来場します。
昔は重度のパチンコ依存症でしたが、今ではほとんど足を洗っています。
行くたびに気づくのは、確実に客付きが悪くなっていることです。
本当にこの来店者でやっていけるの?と思ってしまいます。
かつて日本人が狂喜したパチンコパチスロでさえ、この惨状であるのに、アメリカ文化のカジノを持ち込んでも皮算用のようにうまく行くかは相当の疑問が残ります。
不良債権となり、国税を投下することだけは勘弁してほしいと思います。
くれぐれも株式投資は、自己責任により行われますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは