ようこそ(^o^)丿
お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、日経平均株価は、2018年2月5日に起きた世界同時株安以来今ひとつパッとしません。
現在(2018.4.13)も最高値より約2,500円1割ほど下落したままです。
(引用:ヤフーファイナンス)
管理人が所有する株式も今ひとつパッとせず、澱が溜まるような苦痛にもがき苦しんでいるところです。
こういったときは、他人の芝生を見て、下落している株式を見ると俺だけではないと少しは苦しさから解放されます。(^^;
株バカの管理人は持っていない株式もリサーチを続けている株式があり、買おう買おうとして、ついに現在まで買うに至っていない株式がいくつかあります。
この中にカドカワという企業があります。
2014年10月1日に出版界の雄カドカワとニコニコ動画のドワンゴが電撃的に合併してできたメディアミックス企業です。
コンテンツを豊富に持ち、時代の覇者となる力を十分に持つ企業です。
2年前社会現象とまでなった映画「君の名は」のプロデュース企業といえばわかりやすいと思います。
ただ、なかなか思った通りには事業展開が進んでいないように見えます。
カドカワを通じて、世の中の移ろいゆくWebの世界について、考えてみます。
1 カドカワ(9468)という名の企業
2014年10月1日、大手出版会社カドカワとニコニコ動画で有名なドワンゴが合併してできた会社です。
カドカワとドワンゴから、2文字ずつ取って作った新会社です。
カドカワは、本体が出版界の超名門角川書店です。
辞書や文学からコミック、情報誌にいたる総合出版業です。
管理人が学生の頃は、古語辞典と漢和辞典は角川といわれたものでした。
特にコミックのコンテンツはたくさんあり、艦これや涼宮ハルヒの憂鬱など圧倒的なボリュームのコンテンツを所有しています。
また、「けものフレンズ」など新たなコンテンツ育成も抜かりなく、アニメや映画分野やゲームに至るまでメディアミックス産業としても確固たる地位を築いています。
一方ドワンゴは、動画投稿サイトの草分けであるニコニコ動画を始め、国内最大規模のコミケのイベントニコファーレを企画運営するなどオタク向けのコンテンツに確固たる地位を築いています。
出版業界が構造不況となる中、さまざまなコンテンツ産業分野に進出する両社の利害関係が一致し、合併し新たな会社カドカワが誕生しました。
ただし、電撃合併して3年半が経過しましたが、株価は一貫して下げ基調です。
上場時につけた2,346円を一度も更新していません。
2018.4.13時点で株価は、1,123円と半値以下となっています。
2 カドカワが誘う株式投資の魅力
株価は、豊富なコンテンツを持つメディアミックスへの期待感やニコニコ動画の有料会員からの安定的な収益もあり、合併当時2,300円台をキープしていました。
しかし、合併のシナジー効果が現れず、株価は下がる一方です。
管理人が買おうと考えたのは、2016年9月です。
当時株価は1400円台まで下がって、初値よりも1000円近くも下がるバーゲン銘柄となっていました。
そしてその年の夏に「君の名は」が公開される運びになっており、これは上がると買おうとしました。
しかし、我が家の財務大臣が許してくれませんでした。
「株にお金は出しません!」
説得してもダメでした・・・。
その後「君の名は」が公開されると予想どおりの大ヒットです。
株価は1900円台まで急騰し、50万円損したな・・・と塞ぎこんでしまいました。
3 カドカワの死角
しかし、まだ投資のチャンスはありました。
特にチャンスがあったのは、ニコニコ動画のフルHD(1080p)高画質化対応の動きです。
ニコニコ動画は画質が悪く、有料会員が減少傾向にありました。
そこで、2018年2月ニコニコ(く)と名付けたニコニコクレッシェンドにバージョンアップする計画がありました。
ただし、高画質化のためには相応の設備投資が必要であり、思うように進んでいません。
こういった遅い対応に、コアなプレミアム会員が2016年より減少し始め、2016年3月の256万人から2017年12月には214万人と44万人も減少しています。
また、プレミアム会員の高年齢化が進んでいて、30代40代が4割を占めるなど、若い世代からはオワコンとそっぽを向かれているのも、大きな課題です。
いくら高画質化しても、オタク層にしか指示が広がらず、動画投稿というコンテンツ自身が少し時代から置いてけぼりされているようです。
また、出版を取り巻く不況は相変わらずの猛威で、出版業界のパイはどんどん小さくなっています。
カドカワはたくさんの出版グループを抱えていますが、分野が重複する出版誌も多く、棲み分けやメディアミックス展開に大きな課題を残しています。
KADOKAWA(旧角川グループホールディングス)
アスキー・メディアワークス
エンターブレイン
メディアファクトリー
中経出版
ブックウォーカー
4 カドカワの決算
2018年2月8日に発表した決算は散々なものでした。
経常利益がほぼ半減の状況です。
カドカワ、4-12月期(3Q累計)経常が54%減益で着地・10-12月期も88%減益
カドカワ <9468> が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比54.3%減の34.5億円に大きく落ち込み、通期計画の62億円に対する進捗率は55.7%にとどまり、さらに前年同期の102.1%も下回った。
5 カドカワのこれから
カドカワには豊富すぎるコンテンツと確実に収益となるプレミアム会員214万人を抱えています。
会員料金だけで、138億円の収入があるのは他にはない強みです。
まだまだこのままで終わるわけはありません。
ただし、ニコニコをオタク文化カルチャーだけに終わらせると、ますます会員は減少していく可能性があります。
10大20代の求める意見をどんどん取り入れれば、日本初の本格動画サイトであるニコニコ動画の復活は大いにあるものと考えます。
また、現在漫画村などの悪質ダウンロードサイトを撲滅すべく、ダウンロード規制法の改正が検討されています。
海賊版を駆逐できれば、コンテンツの重要性が増し、増益につながるものと考えられます。
6 まとめ
いかがでしたか。
管理人の世代の人間にとって、2ちゃんねるとニコニコ動画は、国内における絶対的なコンテンツであり、廃れることのない絶対的なコンテンツだと思っていました。
しかし、Webの世界のスピードは、想像ができないほどすさまじく早いです。
動画サイトも、AmebaTVやネットフリックスが人気となり、相変わらずYouTubeは動画界に君臨しています。
一般視聴者がチープなオタク発信するというよりも、ビジネスとしてのユーチューバーの方がはるかに人気は高いです。
管理人の娘もニコニコには見向きもせず、はじめ社長やヒカキンの虜です。
また、出版物もアマゾンkindleが定番となり、独自コンテンツで販売するのは難しくなり、利益幅は抑えられます。
将来的にも動画と出版物による事業はかなり厳しいといっていいと思います。
残すは圧倒的な量のコンテンツによる事業展開です。
ディズニーもサンリオもコンテンツによるメディア展開が成功を収めています。
あのディズニー王国もミッキーマウスというキャラクターがなければここまで大きくはなれなかったと思います。
上手にコンテンツを使っていけばその資産は膨大です。
艦これもハルヒもけものフレンズもあります。
あたらしい何かをやってくれるのが、カドカワであると信じています。
今は1400円で買おうとして1900円台となり、悔しさいっぱいだったので、反対に1100円も切ることもあり、むしろ安堵しています。
しかし、底値が固まったら今度こそ投資したいと思っています。
やはり株式投資は夢が見たいです。
ブログに愛を それでは
なお、株式投資はくれぐれも自己責任において、投資判断をされますようお願いします。