ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは「減配」(げんぱい)という言葉を聞いたことがありますか?
なんとなく嫌な響きを抱きませんか?
減配とは、その名のとおり配当金を減らすという意味です。
株主にとっては、ふざけるなよ!といいたくなるほどのショッキングな方針です。
配当金とは、企業が出資した株主に対し、一生懸命営業成績を上げて利益を生じた一部を御礼の意味で株主に分配するものです。
企業成績が良ければ、一般的な傾向として配当金はどんどん高くなります。
しかし、減配は、業績悪化というSOSのサインです。
業績が悪化していることを広く表明しているようなものです。
となれば減配により、次に続くのは株価暴落となり、株主に多大な迷惑をかけてしまうことになります。
(´Д`)
今回は、皆さんもご存知のファミリーレストランすかいらーくが、あるよあるよと囁かれ続けながらついに減配したことについて、今後の優待を含めて考えてみます。
1 すかいらーくは、株主にとって魅力的な理由
奇しくも、この記事を書いているちょうど1年前、2017年12月期決算にみる「すかいらーく」の落日考のタイトルで、ブログを掲載しました。
当時、2017年12月から翌2018年1月にかけて、すかいらーく(3161)の株を買おうかどうか真剣に悩んでいました。
その当時の株価は、1600円前後でした。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
何が魅力だったというと、配当金と破格といえる株主優待です。
配当金額は、38円です。
1,000株購入するとすると、160万円ほどかかります。
しかし、38,000円(税込み)の配当があるので、配当利回りは2.37%です。
東証一部上場の株式の配当平均が、2.0%なので、まあ標準といっていいでしょう。
魅力は、なんといっても株主優待です。
1,000株以上保有すると、6月末に33,000円分の商品券、12月末に39,000円分の商品券がもらえます。
年間69,000円分の商品券がもらえるという夢のような株主優待です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
配当金と合わせると、株主は年間107,000円分がもらえるわけです。
配当金と株主優待商品券を合わせた利回りを出します。
株価が1,400円として、6.69%にも達します!
驚異的な利回りです。
そこで、まさに買おうとしたときにチュドーンとブラックマンデーが発生しました。
1,424円まで下がりはしましたが、1日で日経平均が1,600円も瞬間的に下がり、恐怖指数がMAXになっていたこともあり見送ってしまいました。
何とも情けのない奴です。(´Д`)
しかし、株主はやはり見ています。
こんなお得な株はないと次第に人気化していきます。
2018年12月12日には、1,976円まで上がってしまいました!
多分ボーナスのお金がすかいらーくの株式購入になだれ込んだのではないかと容易に想像はつきます。
嗚呼!50万円損したああああ!
(´Д`)
またも買っときゃよかった株が誕生してしまいました。
へたの横好き、株バカの管理人のもしたら株(もしも買っていたら株)となってしまいました。
チャートなんか見たくもない!
2 管理人がすかいらーく株を買えなかった理由
管理人がどうしても買えなかった理由は、すかいらーくが外資系企業文化を色濃く残していて、高配当を続けているためです。
また、食材や人件費の高騰で業績が悪化しているためです。
すかいらーくは、その拡大路線が裏目にでて、経営不振に陥り、2006年に上場廃止に至りました。
その後、MBOによりアメリカの投資ファンド「ベインキャピタル」に買収されて、経営再建にとりかかり、2014年に再び上場を果たしました。
そして、2017年11月、ベインキャピタルが株式を売却して撤退し、新生すかいらーくが誕生しました。
あまりにも高額な株主優待が続くはずはないと考えました。
また、我が家は月に1度くらいはガストに行きます。
家族3人で、1回当たりに使うお金は、4,000円前後です。
管理人は少しでも節約するため、行かないことにしています。
(´Д`)
娘たちが年頃になって、おませさんになって、パパとの行動を避けるようになったため、滅多に行かなくなりました。( ゚Д゚)
年間69,000円分なら、1年間に17.25回です。
そんなに行かねえええええ!
( ゚Д゚)
娘たちもガストにはあまり魅力は感じていないようで、せっかくの株主優待券も宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いです。
また、金券屋の相場もいろいろ調べてみたところ、取り扱う金券屋は少なく、あっても50%の買い取り価格などきびしいところが多く、処分が大変だなと思いました。
使えない金券を優待でもらってもしょうがないと結論づけたわけです。
まさか50万円も上がるとは夢にも思いませんでした。
3 減配は売り
減配は売りというアノマリーがあります。
業績悪化の不安、そして何よりも失望感から、減配は減益よりも怖いとされています。
しかも、それが海外勢であればあるほど、強く出る傾向があるとされています。
多くの企業は利益の中から株主への還元策として定期的に配当を出しますが、業績悪化などを理由にこの配当を減らすことを減配といいいます。
減配を発表した企業は失望感や先行きへの不安から、その企業の株式が売られる傾向にあります。
(引用:SMBC日興証券)
19円減配を発表して、一夜明けた2019年2月16日、株価は大きく下落しました。
-125円(6.92%)の下落です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
4 優待の改悪はあるのか?
すかいらーく株主にとって、目下の注目は、株主優待がどうなるかの一点でしょう。
もしも69,000円分の優待を止めるなどといったら、株価チュドーン程度の騒ぎではないからです。
決算短信を読んだ限りでは、株主優待についての言及はありません。
しかし、気になるのは、決算説明資料です。
売上高 3,664億円(前年比69億円増、+2%)
既存店売上高: 前年比14億円増、+0.4%
新規出店: 89店舗、前年比124億円増
デリバリー: 売上215億円、前年比15%増を達成
営業利益 229億円・営業利益率6.2%
(前年比52億円減、-19%)
減益の主要因
人件費増: 19億円(人件費単価上昇)
株主優待影響: 34億円
※株主優待による利益影響は今後、対前年比で減少する見込み
その他コスト増(店舗改修・修繕コスト増)
(引用:2018年通期すかいらーく決算説明資料)
営業利益229億円のうち、株主優待で34億円も影響を受けています。
ということは、単純計算になりますが、株主優待を止めれば、営業利益は263億円となっていたとも読み取れます。
※株主優待による利益影響は今後、対前年比で減少する見込み
この意味深な注意書きが、株主優待を見直すこととは取れないでしょうか?
ヤフーファイナンスでも、株主優待が今後改悪されるのかどうか、喧々諤々のスレッドが続いています。
5 まとめ
株式投資をする場合、配当益・優待益狙い(インカムゲイン)か売却益狙い(キャピタルゲイン)のどちらかを目指します。
まれに両方を狙える超優良株式も存在します。
ただし、インカムゲインの場合は、業績が不振となり、減配という最悪な結果となると、投資家は嫌気をさし、投げ売り状態となって下落します。
管理人の株にもかつて同じ減配があり、そのときはストップ安を喰らいました。
減配は本当に怖ろしいです。
これから、すかいらーくの株価がどこで下げ止まるか、そして株主優待をこのまま維持していくのか大いに関心が高まるところです。
なお、管理人は、すかいらーくの旗艦であるガストには、モノ申したいことがあります。
ガストは、2018年6月30日をもって、Quoカードが使えなくなってしまいました。
庶民のささやかなポイント裏技が使えなくなりました。
nanacoチャージ⇒nanacoで10,000円Quoカード⇒Quoカードで支払い+Tポイント提示という最大4.3%から5.3%割り引く方法を廃止しました。
ここまですかいらーくはきびしいの?と思ったものです。
それでも株価が上がっていったのは何故?
株価の変動は、思惑とはまったく違う動きをすることが多々あります。
だから株式投資はむずかしい。
だから株式投資はおもしろい!
株式投資は、くれぐれも自己責任により判断されますようお願いします。
また、当ブログはあくまでも個人ブログですので、事実は正確に記するようにしていますが、間違いもあるかもしれません。
その際はご容赦願います。
ブログに愛と真の情報を!
それでは