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ドラッグストア再編劇に見るいつかきた道

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ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。

さて、当サイトを訪れるみなさんは、モノの価格にとても敏感ではないでしょうか?
(´▽`)

敏感

管理人はとても敏感です。

というかモノを定価で購入することに罪悪感を感じてしまいます。

特にペットボトルや缶コーヒーは、滅多なことがない限り、コンビニや自動販売機では購入しません。
少し足を延ばせば、スーパーやドラッグストアやDIYなどで、98円で購入できるのに、何を好き好んで定価160円で購入するのか理解できません。

たかが62円の差だぞ!( ゚Д゚)

消費税入れたら、54円の差だぞ!

飲みたいときにキンキンに冷えたペットボトルに54円払うのがもったいないというのか!

おまえ守銭奴だな!
(´Д`)

お金の使い方はもちろん自由です。

ですが106円VS160円なら、33.75%もコンビニや自販機は高いという現実があります。

これをボッ〇くりといわずして何といいましょう。

ちなみに最近品薄のティッシュボックスも、コンビニは1箱135円程度(税込み)ですが、ドラッグストアに行けば、安売りの際はまだまだ5箱で248円程度で売ってます。

53.6円VS145.8円です。

コンビニのティッシュボックスは、ドラッグストアの272.0%も高い価格です。

賢い消費者は、今やドラッグストアを第二のスーパーマーケットとして利用しています。

便利だけれど定価販売のコンビニ商法は、今大きな曲がり角に来ています。

今後ドラッグストアが小売業界の盟主となるのは、ほぼ確実視されています。

しかし、だからといってドラッグストアが安泰かというとそうとも言えません。

かつて、ドラッグストアの株を買いはぐれてしまい、やさぐれた気持ちが未だ抜けない管理人が、これからのドラッグストアの生き残り戦略について考えてみます。

ビジネスの世界は喰うか喰われるかの戦争です。

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1 スギ薬局とココカラファインの合併報道

今やドラッグストアの年間売り上げは、6兆5千億円とデパート百貨店の売り上げ高を超えました。

次は年間売り上げ高10兆円のコンビニエンスストアを視野に入れています。

ドラッグストアの力の源は、薬品の販売です。

ドラッグストア

薬品は、命に係わるものであり、価格がどうこういってられません。

花粉症で目がかゆくてしょうがないときは、価格よりも前に 点眼薬を手に入れることが優先されるのではないでしょうか?

ドラッグストアは、薬品を定価若しくは定価に近い価格で売って、その利益を化粧品や日用品そして食品の販売価格に充当します。

そのため、スーパーに匹敵する低価格で販売できる強みを持っています。

しかし、大きな弱点も抱えています。

それはドラッグストア同士の消耗戦と高騰する薬剤師の確保そして、薬のインターネット販売という強力なライバルの出現です。

そのため、ドラッグストア同士でM&Aを繰り返し、スケールメリットを享受しようと必死なわけです。

2 ドラッグストアの世界は群雄割拠

ドラッグストアは、まだ国内を制覇できうる力を持つところはありません。

地域というブロックで強みを持つドラッグストアが強いため、なかなか天下統一が難しい業界です。

ドラッグストア業界は、上位18社で売り上げの2/3を占めるとされ、かなり寡占化はしてきていますが、まだ地域エリアで群雄割拠の状態です。

売上高の順位です。

第1位 ウエルシア
第2位 ツルハドラッグ
第3位 コスモス薬局
第4位 サンドラッグ
第5位 マツモトキヨシHD

第5位 スギHD
第6位 ココカラファイン

2-1 ウエルシア(3141)

ウエルシアは、イオンの子会社で、イオングループを支える高収益力を誇っています。M&Aを繰り返し一気に業界トップに躍り出ました。

ウエルシアの強みは、業界に先駆け一部24時間営業としたところにあります。

さらに利便性を高めるため、イオン銀行ATMを設置しているところが多いです。

2018年10月5日最高値6,560円をつけました。

2019年6月3日現在3,860円です。

7ヶ月で、下落幅は-2,700円です。
下落率は-41.16%です!

ありえないような株価崩壊です。
(´Д`)

ウエルシアチャート

(出典:ヤフーファイナンスHP)

2-2 ツルハホールディングス(3391)

第2位のツルハドラッグは北海道から始まり、南下作戦を実施中で、九州にまで店舗展開を進めています。

店舗数は2,055店舗(5月期決算)と業界No.1です。

しかも、イオンが筆頭株主で12.82%の株式を保有しています。

ツルハドラッグ

しかし、ツルハもまた地獄の株価チャートを描いています。

2018年5月25日に最高値16,780円をつけます。

2019年6月3日は、8,630円です。

下落幅は、絶望の8,150円です。
下落率は、48.57%です。

もしも1,000株を最高値で買っていたら、815万円が藻屑と消えたことになります。

ツルハHD株価チャート

(出典:ヤフーファイナンスHP)

2-3 コスモス薬局(3349)

コスモス薬局は、九州地盤のドラッグストアですが、ディスカウントストアが徹底していて、1店舗当たりの高収益はダントツです。

株価もドラッグストアでは圧倒的に高値です。

株価は2017年9月15日に26,780円、2018年7月20日に26,360円のWトップをつけます。

2019年6月3日に最安値16,850円をつけます。

おそらくはスギHDとココカラファインの経営統合ショックです。

下落幅は、-9,580円です。
下落率は、-37.08%です。

コスモス薬局チャート

(出典:ヤフーファイナンスHP)

2-4 サンドラッグ(9989)

サンドラッグは、東京西部を中心に全国展開しています。

株価は2018年5月18日に最高値5,770円をつけました。

それから1年が経ち、2019年6月3日には最安値2,676円とつけています。

サンドラッグもスギHDとココカラファイン経営統合ショックでしょう。

下落幅は、驚異の3,094円です。
下落率は-53.62%です。

( ゚Д゚)信じられません!

サンドラッグ

(出典:ヤフーファイナンスHP)

2-5 その他

すみません。

書いていてうんざりしてきました。

マツモトキヨシHD
スギHD(東海地方に強い)
ココカラファイン(関東と関西)
クスリアオキ(北陸地方)
Genkey(福井県中心北陸地方)
薬王堂(東北地方)
カワチ薬局(北関東と東北地方南部)
サツドラ(北海道)
クリエイトS(横浜中心首都圏)
キリン堂HD(近畿圏)

マツモトキヨシチャート

と、ほとんどのドラッグストアは、2018年夏から秋にかけてピークアウトしています。

管理人が買おうと枕に涙したのが、薬王堂とキリン堂です。

数年前のことです。

どちらも株価は暴騰しましたが、現在は大きく値を下げています。

薬王堂(3385)

まさか、あのひふみ投信が襲来するとは夢にも思いませんでした。

2014年と2016年に株式分割し1:6にしました。

株価はなんと約12倍です。

下がったとはいえ、まだ分割前の7,8倍を維持しています。(´Д`)

薬王堂チャート

(出典:ヤフーファイナンスHP)

キリン堂(3194)

2年前指値で約定せず放置してしまいました。

その後、740円から一気に3,720円まで爆騰しました。(2018年5月)

現在は1,580円まで下落しています。

キリン堂チャート

(出典:ヤフーファイナンスHP)

3 ドラッグストア株は何故暴落しているのか?

ドラッグストアもまた、コンビニエンスストアと同じ道をたどっているからです。

日本はすでに人口減少社会に突入し、2050年には9,000万人を切ると予想されています。

3,000万人もの人間が、国土から消えることになります。

人口減少社会

(出典:総務省HP)

当然パイの奪い合いです。

これまでのように出店すれば客が押し寄せる世界ではなくなっていきます。

ドラッグストアの強みは、薬品を売った利益で化粧品、日用品、食品を安価で販売できる競争力です。

しかし、薬品と生鮮食品はマッチングが悪いため、ほとんどのドラッグストアでは取り扱っていないか、規模を縮小しています。

消費者にとって、生鮮食品はライフラインと同じです。

どうしても売り上げには限界があります。

それに加えて、薬品を販売するには薬剤師を雇用しなければなりません。

薬剤師は6年制の大学で国家試験を合格しなければならないので、人件費がどうしても高くつきます。

人件費という支出負担が利益を阻害しているわけです。

ちなみに薬剤師の時給は、資格のない従業員の約3倍から4倍です。

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4 新たな勝ち組はでてくるのか?

ドラッグストアの参入障壁はそう高くはありません。

薬品の高付加価値に気づいた小売業界は当然あります。

薬局からスーパーに転換したヤマザワがあります。

また、イトーヨーカドーも店内に自前の薬局を設置しています。

何よりも脅威なのがドンキホーテです。

ドンキホーテもまた薬局分野に進出していて、24時間営業を始めています。

人口減で、ライバルがひしめく中、スケールメリットを大きくするためM&Aを進めていくのは、当然の成り行きです。

5 ドラッグストアは多角経営化へ

ドラッグストア業界もこのまま手をこまねいているだけでは、共倒れになっていくことでしょう。

かつてコンビニ業界もそうでした。

ampm、サークルK、サンクスも消えていきました。

これからもドラッグストア業界の再編は続くものと思われます。

ウエルシアやツルハは、なんとコインランドリーの分野に進出を始めました。

コインランドリー

灯油の販売事業やコインランドリーの各種店舗の企画開発・建設・管理運営・コンサルタント事業を新規に追加した。グループ事業の現状に即し、事業内容の明確化を図り、今後の事業展開に備えるとしている。定款の効力発生日は5月28日。

https://shikiho.jp/news/0/277558

駐車場の有効活用という点では、おもしろい試みかもしれません。 

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6 まとめ

ドラッグストアは、今や小売業界の盟主として死角はないものと思っていました。

しかし、いずれは大変きびしい消耗戦となるという見方は強く、それが長期的な株価下落につながっているものと思います。

管理人はカミングアウトしたとおり、薬王堂とキリン堂を買いはぐれてしまいました。

ドラッグストア株には今もトラウマを持っています。
(´Д`)

www.panpanpapa.com

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この1年のドラッグストア株の暴落を見るにつけ、株式投資の怖ろしさに背筋がゾッとします。

最近は、米中貿易戦争どころか、メキシコそしてヨーロッパにまで噛みつき始めました。

トランプ

はたして世界経済の成り行きはどこへ行くのか、ポンコツ盆栽株主としても固唾を呑んで見守っているところです。

嗚呼!

株式投資はくれぐれも自己責任により判断されますようお願いします。ブログに愛と真の情報を!

それでは